ログ・ホライズン ~わっちはお狐様でありんす~   作:誤字脱字

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パワーバランスが崩壊すると言う理由からOUTーW

……はぁ、なんか纏まらない


お狐『3』、『O』UT-!ででーん♪

休刊のお知らせ

現在、〈くずのは〉は高速移動中な為「番外!Who? So you are name?~出会いは突然襲ってくる!~」を休ませて頂いております

〈くずのは〉の用事が済み次第、執筆してゆきますので今後ともよろしくお願いします

 

by くずのは

 

「さすがに今は書いている余裕はないわね。しかし……」

 

耳をちぎりそうな風の中で一人の亀が叫び声を上げていた

 

「おい!どこへ向かってるんだよっ。峡谷はすぐそこだろっ」

「どうせだから、その遺跡とやらを偵察しておこうじゃないか」

 

彼女の視線の先には、さほど広くない紅竜の背中の定位置らしい場所にきちんとまたがったKRと〈くずのは〉とは対照的に、振り落とされまいと必死に紅竜の首にしがみつく一匹の亀

 

「無様と言うか滑稽と言うか……まさに道化ね」

「う、うるさい!」

 

眼科を高速で過ぎていく大地、暴力的な圧力となった空気という膜の中を突破してゆく中、三人は戦いの舞台へと突き進むのであった

 

 

 

 

ログ・ホライゾン ~わっちがお狐様でありんす~

 

叫びで始まり、叫びで終わる

 

 

 

「ちょっと待てよっ!! おいっ!」

「おお、すごいな、あれは――ふむ、察するに二十四人規模(フルレイド)四十八人規模(ダブルレイド)ランクじゃないか?」

「えぇ、そうね。でも品がないわね……なら私はこの子の方が好みよ」

 

跨る紅竜の背中をポンっと優しく撫で、視線を再びへし折られた尖塔に向けた

周囲に何もないような荒れ地に突如として突き立った奇怪な建造物、元は黒々とした尖塔

が突き立って出来上がったであろう遺跡〈列柱遺跡トーンズグレイブ〉

 

……だが今はその面影しかなく遺跡をボロ地へと変貌させたモノは今をなお、その強力な尾のひと薙ぎで残りの尖塔をへし折っていた

 

「どうするんだ、あんなのっ!?」

「君の新しい力とやらで――」

「バカ言うなっ! 大規模戦闘ランクモンスターなんだぞっ!? どうやって三人で倒せるんだよ。それともこのドラゴンが、なにか? 超戦闘能力で――」

「それはない。こう見えたって従者《ミニオン》ランクだ」

「あら、嘘は良くないわよ?私の見立てでは少なくとも〈レイド〉級の筈よ?」

「はぁ?召喚生物は全て〈ミニオン〉ランクだろ。確かに見立てが良いからそう思うのも頷けるが現実をみろよ」

「………」

 

〈くずのは〉の言葉に、さも常識だと言わんばかりに言い返すレオナルドを尻目に当の召喚術士KRが目を見開いて〈くずのは〉をただジッと見詰めた

 

「……そんなに見詰めないでくださる?正直、気持ち悪いわ」

「……なぜ気づいた」

 

〈くずのは〉の棘のある言葉など最初から耳にしていないとばかりに、目の前で騒いでるレオナルドには聞こえない声量で〈くずのは〉に問いただした

問いただされた彼女は「つまらないわね」と一度ため息をついた後、暴風で乱れる髪を整え直しながらゆっくりと口を開く

 

「〈大災害〉後、〈レイド〉級など高LVのモンスターは〈大地人〉同様高い知能を持っていると〈ススキノ〉で耳にした事があるわ。ならば召喚術士とモンスター両者の合意の下、新たな契約を結ぶ事も可能だと私は考えているわ。まぁ、今なおゲーム時代の感覚が抜けていない愚弄には想像出来ない事でしょうがね」

 

クスッと人を見下した目をしながら〈くずのは〉は、そうでしょ?と言わんばかりにKRに微笑んだ

 

「……こうも簡単に俺の技を言い当てられると釈然としないな。今度は貴様の技を拝ませて貰いたいものだな」

「えぇ、そのう「ッ!気付かれたぞ!」ッ!KR!」

「あぁ、舌を噛むぞっ」

 

二人が言葉を交わしている間も、彼らの騎竜はアオルソイの大空に弧を描いて飛び、どんどんと〈列柱遺跡トーンズグレイブ〉に近づいていたのだ。

そして、当然というか、運悪くというか、黒竜と、その背に乗るふたつの影に発見されることとなり、漆黒の竜はその翼で大きく羽ばたくと、口にくわえた数匹の〈灰斑犬鬼〉を大地に吐き捨て、その羽ばたきの風圧に逃げ惑う地上の犬鬼達には目もくれず、たった一呼吸のうちに、レオナルド達に肉薄してきたのだ

 

 

KRが支持を出すと即座に彼らを乗せた騎竜は、ガーネット色に輝く翼をひとつの短剣のようにぴったり畳んで、回転しながらも大地に向かって急降下する。そして次の瞬間―――

 

雷鳴。

 

先ほどまでレオナルド達が占めていた空間を吹きすぎていったのは、稲妻で帯電した漆黒の煙だったのだ。ドラゴンに分類される強大な力を持つモンスター。その伝説の攻撃といわれる〈竜の吐息〉

レオナルドも熟練プレイヤーとして、その攻撃は何度も見たことがあったが、それは所詮、ワイド液晶モニタの良くできたCGとして見ただけだった。三メートルも離れていない空間を雷光と黒煙が駆け抜け、空気が引きつるようなわななきと、焦げ臭いイオン臭を感じると、レオナルドの脳は、過去のゲーム経験をすっかり記憶の奥底に沈めてしまった

 

「見た目と違って吐息の方は綺麗ね」

「そうだな、このイオン臭がなければなおさら良い」

「落ち着いている場合か!なんだよ、あいつら!」

 

レオナルドの目には凶暴な吐息を繰り出す黒竜ではなく、その背中に乗る二組、フードをかぶった魔道士のような痩身の影と、ビスクドールのように華奢な金髪の少女を捕らえていた

 

「あんな所に居るのを見ると、正義の味方じゃなさそうだ」

「むしろ悪役ね?……お人形役はお人形(コッペリア)で間に合っているわ。気に食わない」

「コッペリアとアイツを一緒にするな!」

 

レオナルドだけが怒鳴り声で会話をする間にも、何条もの電光が三人をかすめ飛ぶ。電光の軌道は直線的だが遠距離まで届き、まとわりつく黒煙のガスは、中距離までしか届かないが、広がりがあって回避しづらいという特性があるようだった。

 

紅竜は黒竜に比べて小さいが小回りが利き、今のところ乗り手のことなど最初から考えてないアクロバティックな軌道で回避に成功している。しかし、何時もでもそのような軌道が取れる訳ではなかった

 

回避するにつれて黒竜の息吹は激しさを増す、当然の様に紅竜も小柄な体格を生かしアクロバティックに回避する、そしてその軌道は乗り手にストレスを与える

 

………三人の中で特に我慢する事が嫌いな彼女は限界を迎えた

 

「……トカゲ如きが私に喧嘩を売っているようね」

 

暴風による圧力などつゆ知らず、〈くずのは〉がスッと立ち上がると黒竜に目掛けて魔法具〈金毛九尾〉を構えたのだ

 

「KR!弾幕を張るわ!いい加減、あのトカゲを殺すわよ!」

「ッ!な、なにをっ」「了解した」

 

いきなり立ち上がった〈くずのは〉にもそうだが、レオナルドは彼女の言った言葉に驚きを隠せなかった。八十五レベルで格下とは言え、〈レイド〉ランクの黒竜を倒すと彼女は言ったのだ。到底三人、いや一人では倒せも足止めも出来ない相手に……

 

そんなレオナルドの意を呼んだのかkRは口を開く

 

「大丈夫だ、彼女がやると言うのだ。其れなりの結果を出すだろう」

「なっ!?いくら元は仲間だった者であったとしても過剰評価し過ぎだ!相手は〈レイド〉クラスだぞ!」

 

レオナルドはKRの事は信頼しているが、どうして彼女を高評価するのか分からなかった。

旅の最中であっても禄に仕事はせずに、ただ欠伸をしながら戦闘を終わるのを待っているだけの駄目狐だと言うのに

 

「お前が見て来た〈くずのは〉は偽りだ。コッペリアに近いと言っても過言ではない。……だが、本性を表した〈くずのは〉の実力は常識を遥かに超える」

「な、なにを――ズガァァァッッン――ッ!?」

 

言葉が出て来なかった

後から聞こえる、まるで10tトラックが激突したような轟音、振り返れば顔が焼き爛れた黒竜が左右上下、変則な動きを伴って彼女が作り出したであろう紅の球体を回避する光景だった。そして―――

 

『あははははっ!最強種が聞いて呆れるわ!惨めに足掻きなさいっ!情報書換(オーバーリライト)・〈フレアアロー〉ッ!』

 

最強種を狂喜に満ちた笑い声を上げながらいたぶる彼女の後姿が目に飛び込んで来たのだ

 

彼女が発動させる魔法は全て、その巨大な体格では回避が難しいと思われる場所ばかりに設置され、黒竜側の乗り手を誉めるべきなのか紙一重の回避行動を続けていた

 

しかし、そう上手く回避できる訳でもなく一つの球体が黒竜の前足を掠った

 

 

轟音

 

 

最初に聞いた轟音と変わりない音が響き渡り、紅の爆発が黒竜の前足を焼き落とした

 

「……アレが〈くずのは〉の口伝・情報書換(オーバーリライト)、か」

「……―――ッ!なんだ、アレは」

 

KRが呟いたおかげで、何とか言葉を取り戻す事が出来たがレオナルドの頭の中は混乱に満ちていた

 

見たこともない魔法、〈レイド〉モンスターに決定打を与える行為、今までの彼女とのギャップ―――全ての常識が覆された

 

そして紅竜も判っていたのだろう。いまが絶好の好機だと、レオナルドには判らない方法でKRが指示を与えたのかも知れないが、紅竜は蜻蛉返りの要用で黒竜の上空背後を取ったのだ。

 

その姿はまさに某国民的映画!赤い飛行機を取りこなす豚のように!しかしそれは―――

 

「よっしゃ、良い位『きゃあぁぁぁぁ……』…え?」

 

―――悪手であった

 

 

紅竜にしがみつくレオナルドやKRならいざ知れず、紅竜に支え無しで立っているだけの〈くずのは〉は自然の原理に則って紅竜から振り落とされたのであった

 

 

 

 

 

 

「ぁぁぁぁぁぁ……はっ!なぜわっち!?」

 

事故としか言い様のない出来事、紅竜から落とされた〈くずのは〉は、危険を察したのかもう一人の自分であり、自分自身でもある彼女に成り変わっていた

 

………変わられた方はたまったものではない

 

 

「〈くずのは〉!?のう〈くずのは〉っ!なぜわっち!?なぜでありんしょう!へ?ギャグ補正?知らんでありんす!痛い物は痛いでありんしょう!ちょ!〈くずのは〉!寝んねは勘弁しんす!う、うにゃぁぁぁぁぁ!」

 

彼女の抗議は虚しく〈くずのは〉に見捨てられ、早くも彼女の目の前にはゴツゴツとしたあちらこちらと尖った岩群が目の前に目の前に迫ってきていた

 

「助けて!カーミン!セラララ!トーヤン!ミノリン!う、うにゃぁぁぁぁ!わっち

死ぬ!これは死ぬ!!重要書類果汁でベトつかせないから助けてシロエェ!ツッキーの羊羹も今度から摘み食いしないからだすけてぇ!パンツ君の部屋の中に林檎の食べカス捨てないから助けてぇぇぇぇぇ」

 

………因果応報、いまにきたる。

彼女の思いとは裏腹に迫り来る地面、うにゃぁぁと気品のない叫び声をあげつつ彼女は地面と熱い抱擁を交わす―――

 

 

―――事無く、光に包まれるのであった

 

 

 

 

 

「ぇぇぇ、ふにゃ!?」

 

予想していた痛みとは全く違う柔らかな感触が彼女を抱擁した。

 

彼女は驚き急いで立上って辺りを見渡す

目の前には林檎の木、最近弟子が持ってきた籠、自分と抱擁したのは愛用のソファー、そして割れた『呼出水晶』を円をかく様に囲む新人メンバー

 

「なっ!出て来ただろ?俺は一回使った事があるからわかったんだ!」

「本当だ~、も~う!ししょう!何処行っていたんですか?修行つけてくれるっていって行き成り家出はこまりますよ~!」

「五十鈴さん、そんなに責めなくても…くーさんも何か考えがあって出てたのでないでしょうか?」

「ミス・ミノリの言うとおりさ。きっと僕達の修行を後押しするワンダフォーなアイテムを入手して来たに違いないさ!」

「そ、そうですね。……くーさん、すみません。シロエさんからはそっとしとおいてと言われたんですが、気になって……え、なんです?…恐かった?もう寝る?みんな一緒に?……え?」

「俺もか!?」「わ、わたしも!?」「ぼくもか!?」

 

彼女は両手一杯に彼らを抱きしめながら大きなソファーではなく、何処から出したかわからないキングサイズのベットに入り込むのであった

 

 

 

「うにゅうううぅぅ!覚えてろ!kR!……ぐすん」

 

 

NEXT   雨雨降れ振れ、くーさんが~、林檎を一杯かかえてた~

 






その頃カナミ達は~

「えぇ~!くーちゃん、落ちちゃったの?」
「大声出すなよ!頭に響くだろ!」
「でも~……これは重大な事件だよ、けろソン君」
「レオナルド、だ。探偵の助手みたいに言わないでくれ」
「あはは、でもけろナルド?今度くーちゃんに会ったらちゃんと謝りなよ?」
「なんで僕がッ!落としたのはK「じゃないとソレ切られちゃうよ?」…まて切られるって何ガだ!
「ええ~?私の口から言わせるつもり~?けろこちゃんのセクハラ」
「~~~!わかったさ!謝るさ!」


ヤマトに行くのが少し恐くなったレオナルドであった






その頃KRは~

「KR」
「なんだ秧鶏」
「……彼女とは一緒ではなかったのですか?貴方と同じくあの女にべったりだった狐と」
「……勧誘するのか?無駄だ、知っているだろう?彼女は気分屋だと」
「ええ、存じています。ですが彼女が敵になると対抗する手段が限りなくゼロに等しい、少なくとも中立でいて貰うように釘を刺しておきたいのです」
「ご苦労なこった」
「……時にKR?彼女の恨みを買う様な事はしていませんよね?」
「……あぁ」
「そうですか、良かったです。もし買っている様なら加入を考える必要がありましたからね」
「……」

KRは言えなかった。恨みを買う事をしていた事を……彼は主賓を迎える為に、上空から落とした事を自身の胸の中にしまったのであった




ちょっとしたネタばれ


「私の魂は桃色デスか…」
「どうしたんだ、コッペリア?」
「その結論から答えを出しマスとクーの魂も桃色になりマス」
「え?」
「クーの魂も色がなかったデス」
「………」


クーと再開したら聞く事がふえると思うレオナルドであった


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