男子ホモ中学性テニス、シングルス男子決勝の舞台は、最終セットに入っていた。
「マラマラだね」
ペニスの王子様こと田所浩二は、対戦相手の谷岡に余裕の笑みを浮かべて見せた。
「おう、あくサーブ打てよ」
「打ちますよー打つ打つ」
田所はペニスボールを上に投げ、サーブを放った。
それは、谷岡手前の地面に当たった瞬間、精子を周りに散らしながら左にバウンドする。
「スペルマサーブだぁ!」観客席で、田所の取り巻きである坊主頭の少年が、カマホモみたいな声を出しながら、聞いてもいない技の説明をする。「手に精液をつけておくことで、ボールにそれが付着して、回転が強まるんだぁ」
ボールは谷岡の前を左に飛んでいく、どうやっても返せないように思えたが、谷岡はケツを床につけると、凄まじい速さで横に飛び、ボールに追いついて撃ち返した。
「ケツ筋スプリットステップだぁ! ホモセで鍛えたケツ筋で地面を蹴って、普通ではあり得ない速さでステップをするんだぁ」
戻ってくるボールに、田所はスライディングしながら近づき、谷岡に返した。
するとボールは、その見た目の勢いとは裏腹に、低くバウンドする。
「でたぁ! 伝家の宝刀。チングリ返しだぁ。相手のボールにスライディンしながら近づいて、一瞬だけチングリ返しをして、ボールを肛門にこすりつける。粘着質の便によって、すごく弱いバウンドになるんだぁ」
ボールは谷岡のはるか手前で、バウンドしていた。
しかし、ボールは地面に落ちるかと思いきや、空中で止まったかと思うと、谷岡の方へと吸い寄せられていき、それを谷岡は返した。
「うわぁ! アナルゾーンだぁ。ホモビによって鍛えられた腸筋をつかい、腸に大量の空気を取り込む。その吸引力の変わらないただ一つのアナルによって、ボールを吸い寄せるんだぁ」
「くぅ~ん」
田所は気色悪い声を上げながら、ボレーを放つ。
「くぅ~んボレーだぁ。これに関しては単なるボレーだぁ」
そう、ここでくぅ~んボレーを打つということは、アナルゾーンを打開できる技がないからだ。
ラリーが続くも、アナルゾーンを駆使する谷岡はいつまでも返すことができる。
負けるのは時間の問題だった。
それを悟った田所は、パンツを脱ぎ捨て、飛んできたボールを肛門で受け取った。
そのまま中に入れると――ブッチッパ! という轟音と共に、強烈な勢いでボールが谷岡に向かう。
「で、でたぁ! 810式野獣砲だぁ! 雄膣でボールを返す、反則技だぁ!」
ホモセによって鍛えた雄膣によってボールを返すのだから、当然ながらボールはラケットで打つよりも、強く飛んでいく。
この技は肛門を酷使するため、使うのは控えていた。しかし、アナルゾーンを突破するにはこれしか方法がなかった。
ボールは谷岡に真っすぐ飛んでいく、そのまま直撃するかと思いきや、谷岡はパンツを脱ぎ捨てると、その場でケツを向けて脱糞。ウンコの壁がコートに現れ、ボールはそれに埋まり、止まってしまった。
「こ、これは! スカトロケイルの門番! 普通にいっぱいウンコして、ボールを止める技だぁ」
ウンコの壁の中にあるボールが、コートに落ちるまで、得点は入らない。
ならば、やることは一つ。
「オイゴラァ!」
「オォン!」
谷岡と田所は、コート横に立ち、ラケットで殴り合った。
そう、テニスの世界では常識で、もちろんみなさんもご存じだろうが、ゲームで何点とろうが、テニスは相手を立ち上がれなくした方の勝ちなのだ。
つまり、この殴り合いで、勝負が決まるということだ。
「ホラホラホラホラ」(乱打)
「返さねぇぞ!」(王者の座)
「すっげー青くなってる、ハッキリわかんだね」(顔のアザ)
「ヨツンヴァインになんだよ!」(屈服しろの意)
「で、でますよ」(渾身の一撃)
「おう、あくしろよ」(挑発)
「いいよ来いよ! 胸に当てて胸に」(胸部への攻撃の挑発)
「おう、考えてやるよ」(さすがにシャレにならない可能性があるので、そこは攻撃しない)
殴り合いは114514分にも及んだ。最後、その場に立っていたのは――
「勝とうと思えば」(王者の風格)
そう、田所だった。
田所が右手を上げた瞬間、歓声が湧き上がるわけではなく(全員帰った)チームメイトたちが、集まってくるわけでもなく(全員返った)トロフィー授与式があるわけでもなかった(トロフィー渡すおっさんは、ついさっき帰った)
かくして、男子ホモ中学性テニス王者の称号は、田所の手に渡った。
しかし、まだ田所の知らないところに、テニスの実力者たち、ペニスの王子様となる素質を持ったホモは、まだまだたくさんいる。
それは、いままさに努力に励んでいるものか、闇の中で機会をひそかに待つものか、それとも、自分の実力にまだ気づいていないものか。
次にペニスの王子様となるのは……あなたかもしれない。