気づくとそこは神様達が普通に暮らす街でした。   作:チゲタ

1 / 6
ダンまちが好きで勢いで書いてみた処女作です。
あまり原作の雰囲気を壊さないようとりあえず目標は原作13巻までを書きたいと思っています。


プロローグ:始まり

人生てのは重要な選択肢の連続とは言ったものだ。

生きている限り人間は選択し続けなければならない。そしてその選択が間違いだったとしても恋愛ゲームのように後戻りはできない。だからこそよく年配の大人は言う「若いうちに失敗しろ」と。これはつまり若いうちなら失敗もこの後の糧になる、失敗の数だけ色んな経験が出来て大人になった時の判断材料になるとかそんな感じのことだ。でも、よくよく考えれば難しい話である。だってそもそも失敗とわかって選ぶ人なんていない。誰だって良い方の選択肢を選びたいはずだ。

そう、今まさに某人気世界的ファーストチェーン店のメニューの前で苦悩している少年も失敗しないため、より良い結果のために悩んでる真っ最中である。

「くっそ、どっちだ?どっちを選べばいいんだ!?あぁ神よ俺にこの試練をどう乗り越えろと!?」

「あ、あのーお客様?」

「690円もするが期間限定のバーガーセットにするべきかはたまたここは安定の250円というリーズナブルなバーガーセットか」

「えっと後ろのお客様が詰まってきていますのでそろそろ決めていただけませんか?」

「いまの残り残金1750円しかない状況で690円の昼食は明らかに痛手だけど写真からわかるこのボリュームはまるで食べてくださいと言っているようなものだしかもこれでポテトとドリンクがついて1000円以下とは、あーでもなー、690円……でも期間限定……ブツブツ…」

「まだお決まりでないなら他のお客様のお会計したいのですが……」

「…いや、だがしかし、まて……もう少し」

「お客様?」

「うぇ?あ、ひゃい!もう少し待っててもらっていいですかすぐなんでホントもうマジであと30秒で決めますんで!」

「でもそう言って40分以上もカウンター前にいらっしゃいますし、これ以上ここにあられますとこちらも営業妨害として対処しなければならなくなりますし、それに……あ、あのお客様?後ろを見ていただけますか?」

「え?後ろ?」

そう言い少年が後ろを向くとそこには

『おい、まだ終わんねーのかよ?』

『ねーおかしゃんまだー?』

『んー、まだかなー、あのお兄さん長いねー』

『もうやっちゃうよやっちゃっていいよね空腹で状況判断できなくなっちゃうよ僕!?』

そこには長蛇の列ができており、並んでいるほとんどの人の顔には のマークがついており、その矛先は当然ながら全て少年に対してである。

ここの店にはカウンターが4台あるが流石にお昼の時間帯に1人がカウンターを40分も独り占めしていれば捌ききれずこのような事態になるのは火を見るよりも明らかであった。

「………あやっべ」

「ですので大変申し上げにくいのですがこれ以上の滞在はご遠慮させていただきたいと思うのですが…」

「あ、あの!この期間限定のチキンの方のセットで!サイドメニューはポテトでドリンクはコーラでお願いします!!あ、あとお待たせしてしまって大変申し訳ございませんでしたぁ!!!!!」

その後この少年は期間限定のバーガーの販売中は出入り禁止になったりならなかったり。

 

 

「はぁー、4月からは大学生だってのに…情けねぇ」

先程の一件で深く落ち込んでいるこの少年の名は成木 斂《なりき れん》先週高校を卒業したばかりで大学で一人暮らしをするための準備の途中息抜きにで外に出たはいいもののバイトの給料日前で所持金が乏しく軽く済ませるつもりでファーストフード店に寄ったはいいが先程のように色んな意味で重い昼食となった。

「あーまだ荷造り全然終わってねーんだよなー、だりぃーー」

ブーブー

「ん?メール?母さんからかな……じゃなかったってなんじゃこりゃ?」

少年=斂が開いたメールにはこう記してあった。

 

〈汝、力を求めるか?はいorいいえ〉

 

「力を求めるか?ってなんだよこのメール誰から来たかわかんねーし、本文以外なんも書いてねーいたずらメールか?このご時世に?」

わけのわからない謎のメールに対し返信しない方がいいと感じ無視しようとスマホのホームボタンを押したが

「あれ?反応しねぇ、あれ?え?あれ?」

スマホのあらゆるボタンや再起動の方法を試したがうんともすんともいわず、唯一推せるのは画面上の返信のみであった。

「えー、ウイルスにでもかかった?とりあえず返信しろってことだろ?えーと力を求めるか?だっけ。力、力ね、また曖昧な聞き方だなー。普通に考えれば超能力的なやつなのかな?空飛んたり一瞬でテレポートしたり、おお!めっちゃいいじゃん!あーでもなー散々期待させといてしょーもないパターンあるしなーしかしー」

なんだかデジャヴを感じる自問自答である。

「はっ!これじゃさっきと同じじゃん!ここは思い切りが大事!貰えるもんはもらっといたほうがいいよね!はいで返信!」

返信した途端直ぐに別の文字が浮かんだ。

 

〈ならば汝、心せよ、探求せよ、勝利せよ、その手に栄光を、絶望に抗いたまえ〉

 

「え?」

それはまるでダンジョンや未開拓な場所、魔鏡に行く冒険家に語るような、そしてそれは少年に言っているようそんな感覚だった。そして新しい文字が浮かんで来た。

 

〈君の活躍に期待する。僕を楽しませてくれ〉

 

それを最後にメールは消えスマホの画面も元に戻っていた。

「あ、戻った。なんだったんだ一体……え?」

彼は選択をした。そこには軽い気持ちだったのかもしれないけれど彼は選択をした、それが失敗かまだわからない。

「マジかよ」

この選択がよかったのか失敗なのかそれはこれから先の彼が証明するだろう。この

「どこだよ、ここ」

この神が地上に降りし迷宮都市オラリオで。

では異世界に踏み入れた最初の一言で創めよう。

「………最悪だ」

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。