これからまた投稿を再開したいと思っています。
あ、そういえばダンまち映画見ました。面白かったです。でもパワーバランスがなー
それとダンまち2期も楽しみです。やっぱり見所はやっぱり戦争遊戯かなー
あとOPは井口裕香さんか水瀬いのりさんと思います。
「僕達の〈ホーム〉に来ませんか?」
「へ?」
「あ、いやあなたがもしよければなんですど!雨も降ってきてますし!」
歛サイド
話しかけてきた冒険者であろう少年の予想外の提案に思考がついていけない俺に少年は矢継ぎ早に提案の理由を話した。
その少年は俺よりも年下のようで、見るからに駆け出しの冒険者のようだった。
「そ、それに今日この天候で宿無しって言うのも…」
その少年の容姿は紅目白髪で一言で言うなら兎だ。その他の特徴が無いところを見ると種族はヒューマンだろう。
「今日オラリオに来てばっかりなのに風邪をひいてしまうのも可哀想と言うか……」
俺が考え事をして中でも少年の説得?は続いていた。
正直提案自体には願っても無いことでありがたいし、喜んで返事をしたいのだが…
(得体の知れない人からの誘いってなんか躊躇するんだよな……なんか騙されそうというかなんというか)
少年を知る者からしたらそんな不安は杞憂に過ぎないと笑って返せるが、なんせネットが普及し、何をするにもスマホ片手に行動する現代っ子な歛にとって見ず知らずの相手から話しかけられるというのは戸惑うものである。
この数分でも少年が嘘をつける者でないことはわかるし、本当に善意で言ってくれていることがわかる。優しい奴だ。
(悪いやつじゃないことは確かなんだが…なんで見ず知らずの俺に話しかけたのか確かめたいな)
「取り敢えず服を乾かすだけでも来ませんか?それによかったら夕食も…」
「あの、さ」
「どうです…っては、はい?」
「お前……っていうのはちょっと感じ悪いか、君のその申し出は正直願っても無んだが…」
「!じ、じゃあ!」
俺の返事にわかりやすく表現が明るくなる少年
「でもその前に一つ聞きたいことがある」
「はい!なんですか?」
「なんで俺に声をかけた?」
「え……」
「あんたはいい奴だ、でもだから困っている人全員に声かけるって訳じゃないだろ?」
「それは、そうかもしれません」
「じゃあなんで俺に声をかけたんだ?それも初対面の今日この街に来たばっかの俺に」
正直助け舟を出してくれた少年には失礼な質問だと劍自身自覚はあった。
ギルドを出てから降り出していた雨が時間を追うように強くなっていった。
周りのほとんどが急な雨に急ぎ足で通って行く中少年〈ベル〉は徐に口を開いた。
「あなたが僕に似てたから、です。」
「俺があんたに?」
「はい、僕冒険者なんですけどまだなって数週間で、つい最近まであなたと同じ田舎からこのオラリオに来てファミリア探しで苦労しました。」
「…」
「それで貯めてた貯金も底がついて途方にくれたときひと様、ヘスティア様が声をかけてくれたんです。」
「ヘスティア、それがあんたのファミリアの主ひとの名か?」
「はい、僕はそれがとても嬉しかった。あの時本当にもうダメで諦めようとした時あの
「…」
「僕はあの
(なんつー目してんだよ。俺より3、4ぐらい下なのに、真っ直ぐにこっち見やがって、そいつが真剣なのか目を見ればわかるってよく学校の先生達がよくいってたけど本当なんだな…)
こいつはイイ奴だ。それもアホがつくくらい。そして優しい子だ。
「ははっ」
「あ、あの?」
「歛」
「え?」
「俺の名前、成木 歛だ。」
「ナリキ レン?変わった名前ですね、僕はベル・クラネルです。」
「変わってるのかな?まぁレンでいいよ、今日一日よろしくな」
「はい!僕もベルで構いません!よろしくお願いします!」
「って事で悪いんだが早速その〈ホーム〉ってとこに案内してもらってもいいか?流石に冷えて来た」
おっと鼻水が
「あ、ああー!そ、そうですよねごめんなさい!」
「い、いや、そ、そもそ、もおれがあしど、めしたん、だし、へ、へ、へ、へくしゅん!!」
「だ、大丈夫ですか!?ごめんなさい〈ホーム〉まで結構あるので走ります!」
「お、お、うだどんだ
歛サイドout
ここまであまり運がよくなかった歛だったが、
「ここ?」
「はい……まぁより正確に言えばこの建物の地下なんですけどね…」
歛がベルに連れていってもらった場所、そこは廃教会だった。
(冒険者になってまだ数週間って言ってたけど、これって冒険者っていうより、ファミリア結成数週間じゃね?)
正解である。
ベルの主神ヘスティアもこの下界に来て間もなく、つい最近までとある神友の鍛治神に世話になっており、この廃教会もその鍛治神がくれたモノだった。
(まぁ、散々失礼な事を言った挙句今日1日世話になるんだから文句は言えねーな、最悪雨風凌げれば今の俺には十分だからこの教会内でも全然野宿よりマシだよな)
それに実は歛は楽しみにしていることがあった。
(あのベルを眷属にした主神ヘスティア、名前や俺がやってきたアプリゲームとかでは女性…この場合は女神か、のはずだがベルの雰囲気からして神格者の神だと思うけど……どんな神なんだろう)
「じゃあ中に案内するよ」
ベルはそう言うと教会奥にある隠し部屋がある扉から階段を下って歛を案内してくれた。
「しかしまぁ隠し部屋とは秘密基地みたいでワクワクするな」
「あはは、そう言ってもらえると嬉しいです。」
「でも今更だけどその神様に前もって言った方がよかったんじゃないか?いきなり押しかけたら迷惑なんじゃ…」
「大丈夫ですよ。事情を話せば神様はわかってくれますから。」
そう話をしているうちに地下部屋の扉の前に着いた。
「神様、今帰りました!」
「おっかえりー!!!!ベルくーーーーーーーん!!!!」
「ぐぉっ!!」
「べ、ベル!?」
扉を開けた途端幼女がベルに向かって突進し、ベルと一緒にその幼女に押し倒された。
(な、なんだ、何が起こった!?)
「もー!!遅いじゃないかい!ベル君!外は雨降っているのにこんな 遅くまでどこ行ってたんだい!ずぶ濡れじゃないか!!心配したんだぞ!!」
「ご、ごめんなさい!ギルドの人と打ち合わせしてて遅くなりました。雨が強くなる前に帰れればよかったんですけど」
「身体がものすごく冷えてるじゃないか!このままでは風邪を引いてしまうよ!それはダメだ!だから先にシャワーを浴びておいで!なんなら僕も一緒に暖めるぜ!」
「い、いや!それはダメですよ!!」
「照れることはないだろう?別に決してベル君と一緒に入りたいと か!ベル君の身体を堪能したいとかそんな邪な考えではなく!ベル君が風邪を引かないためなんだよ!!だ、だからい、一緒にシャワーを浴びるのは仕方ない事なんだよ!ぐへ、ぐへへ」
(すげーな、建前を言ったあとで本心がダダ漏れな会話をここまではっきりわかるなんてな……つか、この幼女が神様?いやいや神様っていったらあれだよな、あれしかないよな、あれ以外ありえないし…いやでも)
「な、なぁベル」
「とりあえず離れてください!濡れちゃいますよ!ってああ、すみません!ちょっと待っててください」
「いや、それはいいんだけどよ、そこの女の子はお前の妹さんかなんかか?」
「え?何言ってるんですか、この
「むむ?どうしたんだいベル君、君がお客さん、それも〈ホーム〉に泊めさせたいんだなんて、めずらしいじゃないか」
「え、ま、マジでこの子が神様?」
「おいおい僕は君よりも長く生きていて年上なんだぞー!」ドヤぁ
「まぁベル君が連れて来た子だから大丈夫だと思うけど後でいろいろ聞かせてもらうとして、君名前は?」
「え、レ、歛、成木 歛だ、です?」
さっきまでの暴れっぷりが嘘のように雰囲気が変わったヘスティアに対し、戸惑う歛はついタメ口のあとで敬語を使う。
そんな歛の心中を知ってか知らずか意気揚々と名乗った。
「レン君だね!初めまして僕はこの子の主神で慈愛の神ヘスティアさ!とりあえずオラリオでベル君の初めての友達は歓迎するぜ!よろしく!」
その自己紹介は神にしてはあまりにも威厳がなく、敬愛するにはとても子供っぽかったが、その言葉一つ一つに慈愛に満ちた感情が流れ込んだ気がした。
序章 第4話 女神〈ヘスティア〉