僕は市ヶ谷さんをデレさせたい。   作:朱色信号機

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第4話(中)

海。

それは簡単に言ってしまえば地球の約7割を占める広大な塩水だ。

そして、ピチピチの若い男女が夏に行く王道スポットとも言える場所である。

僕は初めてその海に来て思った事がある。

「あ、僕泳げないんだった。」

「じゃあ、なんで来たんだよ!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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「いやぁ、自分が泳げないってのすっかり忘れてたよ。」

「あははは。そういえば水泳の授業とかで泳いでたところ見たことなかったもんねぇ〜。」

「そうそう〜。全く〜、僕としたことが根本的なことを忘れてたよ〜。」

「そこ1番重要なところじゃ〜ん。」

「「あはははは。」」

「何お前ら笑ってんだよ?!というか根本的なこと過ぎないか?!」

山吹さんと二人で浅瀬ではしゃぐ戸山さん達を見ながら笑っていると空かさず市ヶ谷さんの鋭いツッコミが入る。流石市ヶ谷さんだ。

まぁ、浅瀬くらいでなら泳げない僕でも遊べるしセーフだよね、多分。

「市ヶ谷さんは海入らないの?」

山吹さんは少し入ってたけど市ヶ谷さんは海に来てからずっとパラソルの下にいる。というか、水着にさえ着替えていない。

「いや、だって肌焼きたくないし。それに、、、あれだよ、、。」

「うん?あれって?」

急に市ヶ谷さんの言葉の歯切れが悪くなる。いつもは僕の胸をえぐるようにズバズバ言うのに。おかしいな。

そう思ってると、隣に座っていた山吹さんが僕に耳打ちした。

「有咲は多分水着になるのが恥ずかしいんじゃないかな?」

「なるほどそういうことか。」

というか、山吹さん?距離近すぎませんか?すごいいい匂いするんですが。これがフェロモンという奴か。

いやいや、そんなこと考えてる場合じゃない。これはチャンスじゃないか?

ここで水着になった市ヶ谷さんを上手く褒める事が出来たらデレるんじゃないか…?いや、きっとデレる。

我ながらなんて天才的な発想なんだ…!

思い立ったら吉日!これは実行するのみ!

「市ヶ谷さん、折角海に来たんだし着替えて海入りなよ!水着持ってきた意味なくなっちゃうよ?」

そう言いながら、山吹さんにも手伝ってという意味でのアイコンタクトを送る。山吹さんは理解してくれたのか、僕に続いて追い討ちをかける。

「そうだよ〜!折角今日の為にみんなで水着買いに行ったのに着ないのもったいないよ〜!」

「う、うるせー。それに、私は買う気なかったのに皆んなが乗せるからつい買っちゃったんだよ…」

言葉の最後の方の語気が弱まってしまう市ヶ谷さん。

なるほど、ポピパのメンバーからの押しは弱いのか。

「もういいよ!着替えてくればいいんだろ?!」

根負けした市ヶ谷さんが怒りながら着替える用のロッカーへと歩いて行く。怒らせちゃったけど、結果オーライなのかな。後で褒めて機嫌直してもらおう。

「山吹さん、助けてくれてありがとう。僕1人じゃ無理だったよ。」

「いえいえ〜。どっちにしろ有咲には水着になってもらいたかったし!」

そんなこんなで山吹さんとお話していると市ヶ谷さんが戻ってきた。

「「……………」」

僕と山吹さんは水着の市ヶ谷さんを見て絶句した。

「なんで何も言わないんだよ!着替えてきたしこれでいいんだろ?!」

プリプリ怒りながらも恥ずかしいのか頰が赤に染まる市ヶ谷さん。

「「……………」」

「おい!なんか言えよ!お前らが着替えて来いって言ったんだろ?!」

最初に沈黙を破ったは僕だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……市ヶ谷さんって着痩せするタイプだったんだね。」

「お前サイテー!!!!!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




どうも、朱色信号機です。
かなり久々に書いたので誤字脱字等あったらすいません。
評価感想等書いて頂きありがとうございます。
亀更新にはなると思いますが、ちゃんと完結させるつもりなので見守って下さると嬉しいです。
投稿する詐欺してすいません。(汗
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