救いのヒーローになりたい俺の約束   作:魔女っ子アルト姫

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メダル授与、閉会式

『それではこれより、表彰式に移ります!!』

 

色取り取りの花火が空を煌びやかに染め上げながら爆ぜて行く、先程までステージで戦いの為に使われていた爆破とはまた違った側面の爆発は美しさを刹那を持って消えて行く。そんな二側面を持った花火がトーナメントの入賞者を祝福している。表彰台のうえには激しいトーナメントを勝ち抜いた故に手に入れた順位の高さに立っているそれぞれが立っている。ミッドナイトも嬉しげに彼らを見つめながらも高らかにマイクを上げながら声を張り上げる。

 

『さぁいよいよメダルの授与よ!!今年のメダル授与を行うのはこの人!!平和の象徴、我らがNO.1ヒーロー!!「私がぁ……メダルを持ってきたぁ!!」オォォオルマイ、ト……』

 

授与するメダルを抱えながら会場へと颯爽と参上するオールマイト、しかしミッドナイトの挨拶とのタイミングが合っておらずミッドナイトの宣言の途中で参上してしまい如何にもしまらない事になっている。それでも会場は大歓声に包まれている辺り、オールマイトの人気が窺えるがオールマイトとミッドナイトは微妙な表情を浮かべている。緑谷達は寧ろオールマイトらしいとさえ思えているのは彼の授業を受けているからだろうか。

 

「さて気を改めて……私がメダルの授与をする!!ではまず3位の常闇少年と鉄少年!!二人ともおめでとう、実に素晴らしい戦いぶりだったぞ!」

「もったいなきお言葉、感服いたします」

「有難うございますオールマイト」

 

3位入賞した二人はメダルを掛けられる。最初こそ不甲斐無い戦いだったので余り実感が沸かなかった常闇だったが、剣崎の言葉やメダルを掛けられた事で自分は堂々としていいんだという意識が芽生え始めて顔を上げて真正面を向いた。鉄は照れくさそうにしながらオールマイトを見つめる。そんな二人に微笑ましさを感じながら頷いたオールマイトは二人の肩を叩く。

 

「二人とも実によく頑張った!!常闇少年、君は個性を既に十分に生かせている。今度は地力を鍛えて見るといい、そうすると取れる選択が増して君はもっともっと強くなれる!」

「御意……この後も努力に励む事とします」

「うむ!では鉄少年、君は実に個性を理解していたが少々対処が甘かったな。まあ君の身体を投げ飛ばせるというのは想像し難いのは致し方ない」

「はい、ですが今回はいい経験となりました。この経験を糧にすれば私はもっと高みへと登れると自負しています」

「その意気だ鉄少年!!それと君は近々ヒーロー科編入の話が来るだろう、それも踏まえて良く考えておいてくれたまえ!」

「っ!!はい有難うございます!!」

 

最後は常闇と鉄が一緒に頭を下げた。そしてオールマイトは2位の爆豪の前へと向かうのだが……酷く苛立っているのか悔しがっているのか本当にヴィランのような顔になってしまっている。

 

「2位なんて、意味がねぇんだよ……例え他が認めても俺が認めなきゃゴミ同然なんだよぉオ……オールマイトォォオ……!!!」

「(顔すげぇ……)君の上昇思考は正に素晴らしいに尽きる、それさえあれば君は必ず更なる高みへと昇る事が出来る。今の社会、不動不変の絶対的な評価を保持し続ける事は難しい。ならば君はこれを踏み越えるんだ、そして今度は君が隣に立つんだ」

「っ……ったりめぇだっ!!!!」

「うむではそい」

「ってだからいらねぇっつってんだろぉがぁああ!!!おい外せねぇじゃねぇか如何すんだこれ!!!」

 

いらないと豪語する彼に素早くメダルを掛けたオールマイト、しかも何時の間にか動かなくなっている片腕を通して残った片腕だけでは中々取れないように掛けるという。これは爆豪からしたら屈辱的な事だろうが、オールマイトは騒いでいるのを完全にスルーして、1位に輝いた剣崎へと歩み寄った。オールマイトがメダルを掛けた時、溢れんばかりのフラッシュが二人を包み込んだ。

 

「有難うございますオールマイト……」

「如何したんだ剣崎少年、緊張しているのか?」

「いやその……凄い所に来ちゃったと思いまして……」

「ムッ……ああ成程ね」

 

剣崎は照れながらも少し困ったようにマスコミの方を見ているのを感じて納得の笑みを浮かべる。確かに慣れないうちからすると彼らは煩わしく思う事もあるだろうし、慣れないとキツい部分もあるだろうが剣崎が此処に立っているのは彼が自分の力で勝ち取った物、ならばここでするべきなのはこう言う事だと伝える。

 

「何気にする事など無いさ!!そして堂々と君は胸を張りたまえ、君は自分の力で此処に立っているのだからね!!そして、それを堂々と気持ちにしてしまおう、ほらさっきの私みたいに」

「さっき、ああ成程ね」

 

するとオールマイトは剣崎の隣に立ち直し、剣崎と一緒にマスコミの方へと向き直る。剣崎が咳払いをすると二人は一緒に腕を掲げた。

 

「「私/俺が……来たぁぁあ!!!」」

 

同時に再び巻き起こるフラッシュの嵐、これほどに絵になる物もそうは無いだろう。眩しいフラッシュの中でオールマイトは剣崎に問う。

 

「さてどうだい、剣崎少年」

「……やっぱり眩しいです。でもなんだか、いい気分です」

「ハッハハハハそれは何よりだ!!さて皆さん!!」

 

剣崎の肩を強く叩きながらオールマイトは大声を張り上げた。

 

「今回は此処にたつ彼等だった。しかしこの場の皆、誰にもここに立つ可能性はあった!!ご覧頂いた通り、競い、高め合った!!更に先へと昇っていき続けるその姿!!!次代のヒーロー達は確実にその芽を伸ばし成長している!!てな感じで最後に一言。皆さん、ご唱和下さい、せーの!!」

 

「プルスウルt」」」」」

『お疲れ様でした!!』

 

オールマイトの言葉と共に放たれようとした言葉、それが一斉に出ようとした時にそれら全てをぶち壊すように言った本人が全く違う事を言った事で一瞬静寂になった後に思わずブーイングが出てしまった。最後の最後で台無しである。思わず剣崎もツッコんでしまう。

 

「いやそこはプルスウルトラでしょうよ!!?」

「あっそうかいやでも、あの、疲れただろうなって思って……」

「し、しまらねぇ……」

 

そんな剣崎の言葉に多くの人達が同意しながら雄英の体育祭が終わりを告げたのであった。




ヒーロー名とか職場体験とか、如何しよう……。
ずっと考えてるのにまだ纏まらない……。
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