救いのヒーローになりたい俺の約束   作:魔女っ子アルト姫

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試験突破と高出力の謎。

「よっしゃあっ!!全員試験突破だぜ!!」

「爆豪お前の必殺技すごすぎんだろ、何時の間に作ったんだよ!!」

「あの位当たり前だボケ!」

 

雄英A組全員揃っての1次試験の突破に成功、それらに皆ホッと胸を撫で下ろしながら喜びの声を上げるのであった。安定した勢いと流れを掴む事に成功して、そのままで進行して先着100名という狭き門を見事に潜る事が出来た。緊張していた皆の顔も明るくなって来ている、いい傾向だと思いながら剣崎はメットを外す。

 

「ふうっ……」

「なあ剣崎さっきのキックスゲェ威力だったじゃねえか!!アレがお前の必殺技か!?」

「ああそうだ、だけどその後のあの凄い地震のような振動攻撃。アレは俺じゃあ如何しようもない、流石は爆豪って所だ」

「てめぇに褒められても嬉しくねぇよ」

 

そっぽを向くような爆豪だが、切島がやっぱりすげぇよお前も!と改めて褒める、それを煩わしいと一蹴するがその表情は悪くない物を浮かべている。実際爆豪の技は様々な応用の仕方が出来るのでかなり優秀な技にもなりえる。彼としてもかなりの自信作らしいのか、胸を張っている。そしてモニターで行われ続けている試験へと目が映っていく。

 

「うわっ凄い、大乱戦だ……」

「早めに抜けられて良かったって感じだな……」

 

今試験会場では受験生らが互いに互いを倒せそうと必死になっている。本来真っ先に潰されに掛かる雄英が早く合格してしまったのも彼らの焦りを誘発している。かなりの泥沼と化して行こうとしているが、その中でも士傑高校の生徒らはずば抜けて安定しながら圧倒的な力を見せ付けている。

 

「おい見ろ、あの俺達にすげぇ熱く挨拶してきた奴!!風操ってんぞ!!!」

「もう一人はうええええええ!!?人間がミートボールみたいになってんぞ!?」

「毛むくじゃらな奴は……うわっすげぇ毛がマジですげぇことに……!!」

「あの人も凄い、何あれ……!?」

 

雄英に匹敵する超難関校と名高い士傑高校、其処から来ている4人の実力も凄まじい。イナサ以外は2年らしいがそれでもイナサはそれに匹敵するだけのとんでもない実力と個性錬度を発揮しながら次々と合格をもぎ取っていってあっという間に1次試験合格をもぎ取って自分達と同じ場へとやってきた。そんなイナサが剣崎を見つけると走って近づいてきた。

 

「どもっス!!流石雄英お早いっスね!!!」

「いやそっちだって十分過ぎるぐらいやばいからな?それと、声でかいぜ」

「おっととこれは失礼しましたっス!!改めて夜嵐 イナサっス!!」

「どうも、剣崎 初だ」

 

かなり暑苦しいというか直球的というか……かなり変わっている。飯田と切島を合わせて2倍した感じというのが冗談抜きで適切な表現なのかもしれない。

 

「しかし剣崎のコスチュームいけてるっス!!超カッコいいっス!!俺もそんな感じにすれば良かったって思っちゃうっス!!」

「そりゃ有難う。イナサのも超いいじゃねぇか、でも違うクラスの奴にはヴィランみたいだって言われたんだけど、良いよなこれ」

「超良いと思うっス!!ヴィランなんてとんでもない、正にヒーローっスよ。超熱いっス!!」

「おい夜嵐、話があるんだから早くこっちに来い」

「あっ直ぐ行くっす!!んじゃ剣崎またねっす!!」

「おう」

 

そう言って去って行くイナサを見送った剣崎、やっぱりイナサ自身は全く悪い奴でもないし寧ろかなり良い奴という印象を深く受ける。そんな彼を見送った剣崎は試験が終わるまで、適当に座り込みながら身体を休ませる事にした。

 

「剣崎ちゃん、となり良いかしら?」

「ああっ好きにして良いよ」

 

隣に座り込んでくる梅雨ちゃんを喜んで迎え入れながら、二人一緒に身体を休める。

 

「剣崎ちゃん、あんなに凄いキックをやっちゃって身体は大丈夫なの?」

「全然大丈夫さ。身体に疲れは全然溜まってないし」

「でもあんな威力出せるなんて凄すぎよ?」

「正直俺も驚いてるよ……」

 

ハッキリ言って剣崎はあんな威力を出せるなんて知らなかった、以前体育館でやったときは個性による強化は抑えていたが、今回はあの時ほど抑えずにやっていたので今回のような威力が出ている。正直言って個性で力を強化しなくても戦いで通用するほどの強化が可能になっている事に驚きしか出てこない。もしも、身体能力強化をMAXレベルで行ったらどれ程のパワーが出るのだろうか……想像したいようでしたくないような事が脳裏を駆け巡っていく。

 

「威力は制御出来る、このメットには俺の個性と筋肉に込められてる力すら数値化してくれるんだ」

「凄いわね……そんな事まで可能なんて」

「職場体験中に俺も実験に協力とかしてたし、そういう研究自体は風に盛んなんだってさ。感覚的な物を数値化するっていうのは」

 

筋肉の伸縮率や流れる生体電流や神経などの働きを察知し、それらを瞬時に解析して数値化する事に成功しているらしい。個性ごとに細かい調整などがいるらしいがこれによって本来制御が難しい個性のコントロールの簡易化に繋がっているらしい。

 

―――だとしても剣崎には気になる事が多くあった、如何して此処までの力を持たせるのか。パワーだけで言ったら仮面ライダーに変身している時に匹敵する物を引き出せる、そんな力をコスチュームに仕掛ける意味が何処にある……?

 

「……剣崎ちゃん?」

「あの人には、何か俺にこのコスチュームを与えた目的があるのか……?」

 

―――いつの日か、話せる日が来るのを楽しみに待っているよブレイド。君の父親、剣崎 一真の事や君のお母さんの事もね。

 

「橘さん、貴方は一体……」

 

 

―――俺にとっての君は、君が思って以上に重い存在なのさ初君……。初……絶対に俺が守るよ剣崎。

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