「時は満ちた! 今こそ復活の時だ!」
異形、怪人が歓声を上げる。彼らの前に立つ人物──暗闇大使の宣誓により、嘗て滅ぼされた組織バダンは復活した。
「さあ復讐の時だ! 我らを滅ぼした裏切り者──仮面ライダーへの!」
バダン幹部である暗闇大使と並んで立つもう一人の幹部は、その言葉に静かに頷いた。
平和な時を過ごすソウゴたちの前に現れる謎の組織バダン。バダンの怪人たちが次々と人々を襲っていく。
「何あれ?」
「アナザーライダーじゃない?」
「一体何が起こっているの?」
「まさか、地下帝国バダンが復活したのか?」
ソウゴたちも変身し、バダンの怪人たちと戦うが多勢に無勢。数に押されて徐々に追い込まれていく。
そして、そこに現れる謎の仮面ライダー。
「バダン……!」
黒の体に骨の様な装甲。獅子の鬣を思わせる白髪の装飾に、額には十五と読める飾り。
「現れたな裏切り者! 仮面ライダーフィフティーン!」
突如として現れた仮面ライダーフィフティーン。ジオウたちの前で驚くべき力を見せる。
『クウガ!』
「錠前?」
フィフティーンの頭上がチャックの様に開かれ、そこから仮面ライダークウガの巨大な顔が落ちてくる。
「でっか!」
フィフティーンの頭にそれが被さる。
『ロックオン!』
『クウガアームズ! 超変身!ハッハッハッ!』
クウガの顔が展開し、フィフティーンが纏うアーマーへと変形。
「何あれ……ライドウォッチみたい」
平成15ライダーロックシードを用い、その名の通り十五の仮面ライダーの力を使うことが出来るフィフティーンとの共闘でバダンを撃退するジオウたち。
そして知る。バダンとフィフティーンとの関係を。
「俺の名は葵連。……仮面ライダー、ということになるのかな?」
葵連。彼はバダン総統の器として見初められ、改造されたことで仮面ライダーフィフティーンの力と平成ライダーロックシードの力を得た。
しかし、正気を失う前にバダンから脱出。そして、たった一人でバダンを壊滅させた。
「──成程。大体分かった」
「誰だ!?」
「門矢士……」
突然現れる仮面ライダーディケイドこと門矢士。
「どうやらこの世界のフィフティーンは、まともな仮面ライダーらしい。──柊はどうなっている?」
「何故、柊の名を……。俺は……二度とあの子の父親を名乗ることは出来ない」
バダンとの戦いは熾烈を極め、バダンの悪意は連の家族にまで及んだ。
妻と子を人質に降伏を迫るバダン。息子の柊は助けることが出来た。だが、妻は助けることが出来ず、命を落としてしまう。
そのせいで深く傷付く柊。連は自分を責め、バダンを滅ぼした後、柊と距離を置くこととなった。
「本当にそうなのか? 会って話さなければ分からないこともある」
「さっきから知った様なことを……何なんだ、お前は?」
「通りすがりの仮面ライダーだ。覚えておけ」
バダンとの戦いにディケイドも加わり、ソウゴたちにも追い風が吹き始める──かと思った矢先、更なる脅威が現れる。
骨の外殻の中に黒い炎を封じ込めた様な姿。額から噴き上げる黒炎が十と五の文字を形作る。
彼は、暗闇大使と同じバダン幹部。そして──
「アナザーライダーッ!?」
「アナザーフィフティーンだと……」
仮面ライダーフィフティーンと同じく十五のライダーの力を使用出来るアナザーフィフティーン。しかし、使う力は平成ライダーではない。
『一号!』
昭和ライダーの力を宿す昭和15ライダーロックシード。
『ロックオン!』
『一号アームズ! 技の一号! レッツゴー!』
昭和ライダーの力とバダンの組織の力によってソウゴたちは追い詰められ、捕まってしまう。
ソウゴたちにバダンの恐るべき悪意が襲う。
「これが何か分かるか? ディケイド?」
「ライドウォッチ……!」
「正解だ!」
「うあああああ!」
ブランクライドウォッチがディケイドに押し当てられ、その力を吸収する。だが、ディケイドの変身が解けないまま、ライドウォッチに仮面ライダーの顔が浮かび上がった。
「確かに頂いたぞ! 貴様の『破壊者』としての力を!」
『ディケイド激情態!』
全てのライダーを破壊する力。解放された力が──
「時の王者ジオウよ! 貴様のその手で全てのライダーを破壊しろ!」
「止めろぉぉぉぉ!」
──ジオウのジクウドライバーへ挿し込まれる。
『アーマーターイム! カメンライド・ディケーイド!』
姿形はディケイドアーマーに似ている。しかし、『ディケイド』と描かれた仮面はそこに無く、あるのは悪鬼の如く鋭利な緑の複眼と額中央に禍々しく輝く紫の宝玉。
本来ならバーコードが並ぶ筈の胸部の装甲には『ゲキジョウタイ』の文字が並んでいた。
仮面ライダージオウディケイド激情態アーマーの圧倒的力が仲間たちに牙を剥く。
『アタックライド・シュートベント』
ディケイド激情態ライドウォッチを押して召喚されたギガランチャーの巨大な砲身を槍の様に扱い、仮面ライダーウォズを突き上げる。
「がっ!」
苦悶する暇も与えずゼロ距離から弾丸が発射された。
『アタックライド・クロックアップ』
ゲイツリバイブ疾風の速度に追い付くジオウ。
『アタックライド・イリュージョン』
そこから無数に分身。
『アタックライド・インビジブル』
ダメ押しと言わんばかり姿を隠し、為す術も無いゲイツリバイブ疾風を多対一で圧倒する。
『ファイナルフォームライド・ディ、ディ、ディ、ディケイド!』
「なっ!」
ディケイドの体が強制的に変化させられ、マゼンタカラーのディケイドドライバーになる。
『ファイナルアタックライド・ディ、ディ、ディ、ディケイド!』
それがフィフティーンへと装着され、フィフティーンの姿をディケイドに変える。
『フィニッシュタァァイム! ディケイド!』
一つの体に二人分の精神が入り、上手く体を動かすことが出来ないディケイドフィフティーンに無慈悲なる最後の一撃。
『アタック! タイムブレーク!』
ジオウとディケイドの紋章が描かれたカード型エネルギーがディケイドとフィフティーンの周囲を囲む。
ジオウが前方に展開されたカードの中に飛び込む。すると、瞬間移動し囲んでいるカードの中から飛び出し、ディケイドフィフティーンをキックが貫く。
一度だけでなくカードからカードへの瞬間移動を繰り返し、何度も何度も放たれる必殺のキック。
倒れるまで何度も何度も。
不屈の闘志で蘇ったゲイツ、ウォズ、ディケイド、フィフティーンは、仮面ライダーディエンドの協力もあって何とかジオウを助けることに成功。
暗闇大使を倒し、残すはアナザーフィフティーンと総統だけであったが、そこで衝撃的な事実を知る。
「柊……!」
アナザーフィフティーンの変身者は連の息子である柊であった。
「今頃気付いたか! そして、お前の息子こそ我が器!」
と同時にバダン総統が完全に復活する新しい器として選ばれた。
「全ての悪が、バダンの名の下に集う!」
浮かぶ髑髏。それこそがバダン総統であった。
バダン総統の声に従い、柊は腹部にあるものを装着する。
「え! ジクウドライバー!?」
ジオウと同じジクウドライバーと形は似ているが、二つしかないライドウォッチのスロットが十二にまで増設されている。
装着と共に十二のライドウォッチが柊の周りに出現し、独りでに起動する。
『ショッカー!』
『ゲルショッカー!』
『デストロン!』
『GOD!』
『ゲドン!』
『ガランダー!』
『ブラックサタン!』
『デルザー!』
『ネオショッカー!』
『ドグマ!』
『ジンドグマ!』
『バダン!』
悪のライドウォッチが全てのスロットに挿さり、完全、完成された真の悪が降臨する。
バダン総統の力に圧倒されるジオウたち。しかし、彼らは屈しない。
仮面ライダーは人々の自由の為に負けられない。それを奪おうとする者などに負けられない。
その心の下に、彼らは共に力を合わせる。
『カメンライド・ジオウ』
『ネオディケイドアームズ! 真・破壊者オンザロード!』
『アーマーターイム! ロックオン! フィフティーン!』
ジオウを書いていて思い付いたネタです。本編は書けないのであくまで嘘予告で。
先にどちらが見たいですか?
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IF令和ザ・ファースト・ジェネレーション
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IFゲイツ、マジェスティ