仮面ライダージオウIF―アナザーサブライダー―   作:K/K

3 / 163
アナザーライダーが二人なので前編後編に分けてみました。
後編は近いうちに投稿します。


アナザーカイザ2003&アナザーメテオ2011(前編)

 天秤座、十八才女子生徒の謎の失踪。数年前から天ノ川学園で密かに起きていた事件にアナザーライダーの存在を感じ、ソウゴたちは天ノ川学園へと潜入する。

 そこで唯一条件に該当する山吹カリンの情報を得る。

 彼女を守ろうと探すソウゴたち。

 何とか彼女を見つけ出すことが出来たが、その側にはアナザーライダーの姿があった。

 

 

 ◇

 

 

「アナザーライダー!」

 

 カリンの側に立つアナザーライダーは、ソウゴたちの姿を見ると鼻先を擦る動きを見せながらゆっくりと構える。

 顔の上半分を覆う水色の半透明の仮面。半円の途中で鋭く波打った左右非対称の形をしており、尾を引く彗星を彷彿とさせる。

 右肩のみ仮面と同色の肩当てをしており、そこには『METEOR』の文字が刻まれている。

 黒を基調とした体。胸部は夜空を思わせる銀色に輝く点がまばらに輝き、そこから管の様な黄色の二重線が体中に延びている。

 腹部には天球儀を模したベルトが直接埋め込まれており、右手は様々な惑星の記号が描かれたガントレットと一体化していた。

 

「ホワチャ……」

 

 異様に低い声とテンションで怪鳥音らしきものがアナザーライダー改めアナザーメテオの歯を食い縛った口から洩れる。

 アナザーメテオが自分たちを見たタイミングで、ソウゴとゲイツはジクウドライバーを巻き付ける。

 

『ジオウ!』

『ゲイツ!』

 

 ライドウォッチを起動させ、ベルトに装填。

 

『変身!』

 

 掛け声に合わせ、二人はドライバーを回転させる。

 アナザーメテオは右手を振り上げる。

 

『SA、TUR、N』

 

 アナザーライダーの右手から聞きづらく雑音混じりの音声が鳴ると、右手を中心にして輪が形成される。音声の通り、まるで土星の輪そのものであった。

 

『ライダーターイム!』

 

 ライドウォッチに込められたデータがジクウドライバーを通して物体化され、ソウゴとゲイツを中心に同心円状に展開される。回転するそれが、迫る輪の直撃を阻む盾となる。

 火花が散り、拮抗したかと思えば輪が爆発し、二人の姿は爆炎によって隠される。

 

『仮面ライダージオウ!』

『仮面ライダーゲイツ!』

 

 爆炎を突き破って現れる『ライダー』と『らいだー』の文字。アナザーライダーの体に次々と衝突し、アナザーメテオを怯ませる。

 跳ね返る二つの文字。それは、爆炎から駆け出てきた仮面ライダージオウと仮面ライダーゲイツの顔へと収まった。

 二人が無傷なのを見て、アナザーメテオは、軽く開いた左手を真っ直ぐ伸ばし、逆に右手は引いて顔のすぐ側に置く、拳法に通じた構えをとる。

 ゲイツはアナザーメテオの顔目掛けてのパンチ。ジオウは、腹部を飛び膝蹴りで狙う。

 ほぼ同時に迫る攻撃に、アナザーメテオはまずゲイツの拳を払い落し、続けでジオウの膝を膝で受け止める。

 同時攻撃を防がれてもジオウたちの攻撃は止まらず、続けて拳を放ってくるが、アナザーメテオはそれよりも素早く二人の胸部に拳を打ち込んでいた。

 

「アタァ……」

 

 気迫の足りない声だが、拳の重さはそれに反比例する。

 ジオウたちの足が止まるが、ダメージを堪えて構わず迫るジオウとゲイツ。連撃に徐々に押されていくアナザーメテオ。

 

『MAR、S』

 

 アナザーメテオの右手が、赤い惑星らしき球体に覆われ、それを地面に突き立てた瞬間、惑星が破裂し、灼熱の波となってジオウとゲイツを襲う。

 熱波によって吹き飛ばされ、地面を滑っていく。その際、ジオウとゲイツの腕に填められていたライドウォッチが外れ、地面を転がる。

 

「くっ!」

「いってー……」

 

 先に体を起こすゲイツ。そこで自分の目の前にビルドライドウォッチが落ちていることに気付いた。

 

「借せ!」

 

 返事も待たずにそれを拾い上げるゲイツ。ゲイツの行動に驚くも、ジオウもまた目の前にクローズライドウォッチが落ちていることに気が付いた。

 

「じゃあ、こっちも借りるよ」

 

『ビルド!』

『クローズ!』

 

 ジクウドライバーにライドウォッチを填め、一回転。

 

『アーマーターイム!』

 

 ゲイツの背後にビルドアーマーが出現し、ジオウの前にクローズアーマーが現れる。

 ビルドアーマーが分解し、各パーツがゲイツに装着され、顔の文字も『らいだー』から『びるど』へと変わる。

 

『ベストマッチ! ビルド!』

 

 仮面ライダーゲイツビルドアーマーへと更なる変身を遂げる。

 

「よし! おりゃっ!」

 

 ジオウもまたいつもの様に現れたクローズアーマーを蹴り付ける。

 

「あれ?」

 

 が、何故かアーマーがバラバラにならない。クローズアーマーは振り返ってジオウを見る。まるで意思を持って睨み付けている様であった。

 すると、クローズアーマーはジオウの臀部を蹴り付けた。

 

「いった!」

 

 痛みで海老反りとなるジオウ。それを見て満足したのかクローズアーマーはバラけてジオウに装着。『ライダー』の文字も『クローズ』に置き換わる。

 

『ウェイクアップバーニング! クローズ!』

「いててて」

「いつまで遊んでいる」

 

 臀部を擦るジオウを放って、ゲイツはアナザーメテオへと飛び掛かった。

 アーマーに装着されたドリルクラッシャークラッシャーが、アナザーメテオの胸部を削り、火花を巻き起こす。

 防ごうとするも高速で回転するドリルがそれを弾き、体勢を崩した所に追撃を加えてくる。

 呻くアナザーメテオ。しかし、防戦一方では無い。

 ドリルの突きを、上半身を捻り胸部を僅かに削らせたものの最小限のダメージに抑えると、伸び切ったゲイツの腕を掴み、足を払い、相手の力を利用しながら投げ飛ばす。

 宙を一回転するゲイツ。受け身が間に合わず、背中から地面に落ちてしまう。

 勢い良く叩き付けられ、地面に亀裂が生じる。衝撃が胸を突き抜け、息が止まる。

 

『JU、PI、TER』

 

 倒れたゲイツに、アナザーメテオは右拳を振り上げる。その拳は縞模様の球体。木星を彷彿させるエネルギーが収束している。

 振り上げた拳から圧を感じ取る。直撃を受ければ命の保証は無い。

 

「はっ!」

 

 寸前にジオウが止める。クローズアーマーに付けられたビートクローザークローザーの刃がアナザーメテオを斬った。

 肩にそれを受け怯むアナザーメテオ。拳の狙う先をゲイツからジオウに変えると、木星を宿した拳をジオウに打ち込んだ。

 

「ぐぅ!」

 

 ビートクローザークローザーの刃の腹でそれを受けるが、一撃が凄まじく重く、耐え切れずに殴り飛ばされる。

 十数メートルも飛ばされるジオウ。

 ジオウが離れたのを見て、ゲイツに再び止めを刺そうとゲイツの方を見るが、そこにゲイツの姿は無い。

 

『フィニッシュタァァイム! ビルド!』

 

 終わりを宣言する声が聞こえる。声の方を見れば数メートル離れた先にゲイツが立っている。

 

『フィニッシュタァァイム! クローズ!』

 

 繰り返される同じ声。殴り飛ばしたジオウもまたとどめへの準備に入っていた。

 

『ボルテック! タイムバースト!』

 

 ジオウに気を取られている隙に、ビルドライドウォッチの力を全開にしたゲイツの技がアナザーメテオに発動する。

 幾つもの数式がアナザーメテオを囲い、その中央に現れる具現化されたグラフがアナザーメテオを挟み込み、動きを止める。

 アナザーメテオがもがいても拘束から逃れられない。

 

『ドラゴニック! タイムブレーク!』

 

 ジオウの必殺技もまた発動。ジオウに巻き付く様に青い炎の龍が出現する。

 ゲイツは走り、グラフの上目掛けて跳び上がる。

 ジオウはその場で跳び上がる。

 飛び蹴りの姿勢のままグラフに沿って滑空するゲイツ。

 ジオウは周囲を飛んでいる龍が前に移動すると、その後頭部を全力で蹴り飛ばした。

 ビルドアーマーの足底に備わっているキャタピラがアナザーメテオを削りながら蹴り、蹴飛ばされた龍が大口を開けてアナザーメテオを貫く。

 二つの必殺技の直撃を受け、アナザーメテオは爆発に呑み込まれた。

 

 

 ◇

 

 

 アナザーメテオを撃退したものの逃してしまったソウゴたち。

 その際にアナザーメテオに刻まれた2011の文字。そして、天ノ川学園にある部活、仮面ライダー部でフォーゼライドウォッチを手に入れる。

 最初の事件が起こった2011年へと跳ぶソウゴとゲイツ。

 フォーゼライドウォッチの力によってアナザーメテオを倒すことが出来たが、そこから思いも寄らない事態が起こる。

 

 

 ◇

 

 

 燃え盛る炎の中、アナザーメテオがゆっくりと立ち上がる。同種のライダーの力で倒した筈なのに、アナザーメテオの変身が解除される様子が無い。

 アナザーメテオの仮面、胸部、右手、ベルトに亀裂が入る。罅はすぐに大きくなり、それらが繋ぎ合わせると砕け散ってしまった。

 

『何っ!』

 

 砕けた仮面の下から新たな仮面が現れる。

 紫の仮面に巻き付き交差する黄色のワイヤー。胸部の装甲は、くすんだ銀色へと変わり、これにも縛る様に黄色のワイヤーがχを描く様に巻き付けてある。歯を食いしばっているせいもあって、まるで縛られる痛みに耐えている様に見える。

 ガントレットを失った右手の甲には黄色でχの文字。新たに現れたベルトにも同じマークが深く刻まれていた。

 アナザーライダーの下から新たなアナザーライダーが現れ、動揺する二人。

 アナザーライダーは左手で襟元を直す様な仕草を見せながら、右手の人差し指をジオウたちに向ける。

 

『EXCEED CHARGE……』

 

 低く、掠れる様な声の後、アナザーライダーの指先から光弾が発射され、ジオウとゲイツに着弾。命中と共に光弾は網目状に展開し、二人を拘束する。

 

「これは……!」

「うご、けない……!」

 

 もがく二人にアナザーライダーはゆっくりと近づいてくる。

 アナザーライダーが右拳を強く握ると、手首の横から黒と黄の色が混じった光刃が生えてくる。

 アナザーライダーは立ち止まり、右腕を下から上に向かって振り上げながら前傾姿勢となる。

 上げられた肩には『KAIXA』の文字が刻まれていた。

 

 




設定上仕方のないことですが、やっぱり変身して欲しかったなーとどうしても思ってしまいました。
ゲイツだけでなくジオウにもサブライダーのアーマーを着させる描写を書いていきたいと思っています。

先にどちらが見たいですか?

  • IF令和ザ・ファースト・ジェネレーション
  • IFゲイツ、マジェスティ
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。