とある屋上で二人の男が密かに事を企てる。
片や白ウォズ。片やスウォルツ。敵対関係にあるかと思われている二人だが、裏では共通の目的を持つ者同士として通じていた。尤も目的は同じでもそこまでの過程や手段は異なっており、互いを妨害することも何度かあった。
或いは、目的を達した後でどちらが上か下かを決める為のものであったかもしれない。
現状に於いては、白ウォズの方がやや分が悪いと言えた。救世主として祀り上げたゲイツは、倒すべき存在であったジオウと和解し、新たな未来を目指す道を歩もうとしており、白ウォズの目論見から外れてしまう。
仮面ライダーとしての力ももう一人の自分である黒ウォズに奪われてしまった。内心歯嚙みする思いだが、スウォルツに頼らざるを得なかった。
「これを私の自由にしていいと?」
スウォルツから渡されたアナザーウォッチを見て、もう一度尋ねる。
「ああ。だがこれだけは知っておくがいい。人間には使うものと使われるものがある。使う者は崇高な目的を志向し、使われる者は前者の目的を理解できない」
上からの物言いに、白ウォズの表情が僅かに強張る。
「お前は、どちらかな?」
試す様なその言い方に、白ウォズは苛立ちを隠すのを止め、睨む様にスウォルツを見る。白ウォズの怒気を含ませた視線を向けられても、スウォルツから余裕の笑みは消えない。
「──ああ、そうだ」
去ろうとしていたスウォルツが足を止める。
「もう一つ、お前に渡しておくものがあった」
「もう一つ……?」
スウォルツが指を鳴らす。白ウォズが再び指を鳴らす音を聞いたとき、手の中に別のアナザーウォッチが握らされていた。
そのアナザーウォッチに浮かぶ顔を見て、白ウォズは瞠目する。
「では、期待しているぞ」
スウォルツが去った後、白ウォズはアナザーウォッチを仇の様に睨みつけていた。
掌の上で良いように転がされているのを嫌という程に実感する。ましてや、渡されたもう一つアナザーウォッチは、『お前の考えなどお見通しだ』と暗に告げていた。
徹底的に下に見られている。だが、それでもこのアナザーウォッチを地面に叩き付けて放棄することは、今の白ウォズには出来なかった。
代わりに強く握り締める。血管が浮き出る程に。ミシリという音が鳴る程に。受けた屈辱が薄れることは無かったが。
とある喫茶店。名は『
ただ一つだけ、常人とは異なることがある。彼女がとある存在と親兄弟に等しい親しい間柄であり、その存在との望まぬ別れによって心の中に蟠りを秘めていた。
心の奥底に仕舞い込んだ想い。それに目を付けた輩が現れる。
営業を終えた喫茶店で、天音が一人後片付けをする。そこに来客を告げるベルが鳴る。扉を開けて入ってきたのは白ウォズであった。
既に営業時間外だと告げる天音。白ウォズもコーヒーや紅茶を飲む為に喫茶店に足を運んだのではない。
目的は天音である。
「私は客では無い。君に、力を与える者だ」
「私に力を……?」
白ウォズを不審に思い、後退る天音。白ウォズは返答も聞かず、アナザーウォッチを起動させる。最初から天音に拒否権など無かった。
『カァリス』
アナザーウォッチに浮かび上がっていた蟷螂を彷彿させる黒い頭部にハート型の赤い仮面が妖しく輝く。
白ウォズは発動したアナザーウォッチを天音の体の中に入れる。
天音の体内へ入ったアナザーウォッチは、その力を解放し、彼女をアナザーライダーへと変化させる。
体を覆い尽す黒いエネルギー。それが全て天音の中へ吸い込まれたとき、彼女の体は異形のものと化していた。
黒を主とした体色。艶の無い黒の体は艶消しをした装甲にも昆虫の外骨格にも見える。胸部だけは銀色でありハートの形をしていた。
下腹部中央にあるバックルは、中央に詳細に作られた欠けた杯のレリーフがあり、その杯は鎖によって縛られている。
体色と同じ黒い頭部に、額には節のある一対の触覚。顔の半分以上を占める赤いハート型の仮面は、両端が後頭部近くまで伸び、頂点は顎まで隠している。その仮面、表面が多面体であり複眼を彷彿とさせる。その中では泳ぐ様に動く目尻が吊り上がった二つの白い眼と、歯茎と歯が剥き出しになるまで開かれた口。
手には自分の背丈ほどある長弓。弓には、触れれば斬れる様な鋭さを持っている。
アナザーライダーを示す名と年号は背中にあり、左側に『CHALICE』、右側に『2019』と刻印されている。
「始さぁぁぁぁぁぁん!」
天音、否、アナザーカリスが慕っていた彼の名を叫ぶ。それは、心の奥底に封じていた想いが無理矢理こじ開けられたことによる衝動的なものか、或いはその彼に救いを求める声なのか。
どちらの叫びにせよ、それを眺めている白ウォズの顔に浮かぶのは笑みのみ。
計画の為の第一段階は、彼女の悲痛な叫びによって締めくくられる。
◇
ソウゴが魔王になるのではないか、という疑念を強めていたせいでクジゴジ堂から去っていったゲイツもツクヨミも、ソウゴと和解することでまたクジゴジ堂へ戻ってきた。
これまで通りの日常が送れる──かと言えばそうでもない。日常とは少しずつ変化するものである。
変化の一つとして、高校生であったソウゴも無事高校を卒業することが出来た。一時はかなり危い所であったが、何とか切り抜けることができ、そのままクジゴジ堂で無職生活もとい引き続き王様への道を模索する。
変化はもう一つある。朝食が並ぶ食卓を囲むのは、ソウゴ、ゲイツ、ツクヨミ、そして黒ウォズの四人である。
今まで神出鬼没であった黒ウォズもクジゴジ堂の一つ屋根の下でソウゴらと共に生活をすることとなった。
四人での朝食。ここでも変化があった。いつもよりも朝食がやたらと豪勢なのだ。順一郎も凝った料理や遊び心のある料理を作るが、それとも違う。
すると、豪勢な朝食を作った本人が台所から現れる。
ソウゴ、ゲイツ、ツクヨミが初めて会う優男であった。
唐突過ぎて言葉を失う一同の前でそのまま去る男。男が去ってからソウゴは気付く。置いてあったライドウォッチが全て無くなっていることに。
ソウゴ、ゲイツは慌てて男を追い掛け、何とか追い付くといきなり男に発砲される。
威嚇と牽制を込めた銃撃であったが、男を危険と判断し、ソウゴらは変身しようとするも、この時にジオウライドウォッチ、ゲイツライドウォッチが奪われていたことに気が付いた。
二人から少し遅れて現れた黒ウォズは、ウォズミライドウォッチを奪われておらず、二人は黒ウォズにウォッチを取り返す様に頼む。
ソウゴの頼みとあって、渋々ながら仮面ライダーウォズへと変身した黒ウォズ。
そして、男もまたそれを見て一枚のカードを取り出した。
黒ウォズは、その男のことを知っていた。
男の名は海東大樹。海東は、シアンカラーの銃を構えた。銃は長方形型であり、先端に銃口が二門、上下に付いている。
銃の側面にカードを挿し込み、銃身をスライドさせて伸ばす。
『カメンライド』
海東には、もう一つの名が存在する。世界の破壊者仮面ライダーディケイドの仲間にして、彼も同じ世界を渡す仮面ライダー。
「変身」
天に向けて構える銃──ネオディエンドライバーの引き金を引く。
『ディエンド』
赤、青、緑。三原色の虚像が現れ、銃口の先にはバーコードの様な紋章が出現し、それが実体化して複数のプレートとなる。
虚像が海東と重なり合い、彼の全身を黒のスーツと装甲で覆う。変身した彼の顔にプレートが収まったとき、黒一色であった頭部と体にシアンの色が注す。
両肩、胸部にバーコードを立体化させた様な凹凸のある角張った外装。頭部は、横長の長方形だが、顔の上半分にシアン色のプレートが左右対称に並べられ、口元は銀のマスクで覆われていた。正面の顔は視方によれば羽を広げた蝶を思わせる。
仮面ライダーディエンド。それが海東のもう一つの名である。
ウォズはジカンデスピアを構え、銃使いを相手に距離を開けず、すぐに接近戦を挑む。
だが、ディエンドもそういうのには慣れているのか、穂先を銃身で受け止め、逸らし、時にはジカンデスピアの柄を手刀で叩き、上手く捌く。
そして、ウォズに僅かでも隙を見つければ、銃口を押し当て、何発もの光弾を撃ち込んでみせた。
ウォズも攻め方を変え、フューチャーリングキカイへと形態を変え、強化された防御力で光弾を物ともせずに接近し、上昇した腕力で強烈な一撃を叩き込み、ディエンドから奪われたライドウォッチを回収する。
だが、ディエンドの余裕は崩れない。何故なら、ディエンドもまだ本当の力を見せていない。
「中々やるね。これならどうかな?」
カードを取り出し、ネオディエンドライバーに挿し込む。
『カメンライド・ナイト』
更にもう一枚。
『カメンライド・バロン』
ネオディエンドライバーのトリガーを引く。変身時と同じ三原色の像が現れ、一つとなると、そこには二人の仮面ライダーが立っていた。
仮面ライダーナイト。仮面ライダーバロン。異なる世界の異なる仮面ライダー。
カードに内包された仮面ライダーの力を召喚して操る。これが仮面ライダーディエンドの力である。
◇
二体のライダーがウォズを妨害している内に、ディエンドは文字通り姿を消して逃げてしまった。
殆どのライドウォッチを取り返せたが、ジオウライドウォッチⅡ、ゲイツライドウォッチ、ゲイツリバイブライドウォッチは以前盗られたままの状態。
そこへツクヨミから報されるアナザーライダーの出現。ウォッチを取り返すのは後回しにして、出現場所へと向かうソウゴ一同。
とある写真スタジオにて、人を襲うアナザーライダー──アナザーカリスと遭遇する。
すぐにジオウへと変身するソウゴ。アナザーカリスは、ジオウが眼中になど無く、一般人に何かを問い詰めていた。
すぐに引き離し、ジオウは拳をアナザーカリスに打ち込む。戦い慣れていないのか、それとも戦う気が無いのか、一方的に攻められるアナザーカリス。
それよりも何かを知ることに夢中であった。だが、流石にジオウの攻撃を疎ましく思えてきたのか、アナザーカリスが叫び声を上げた。
すると、アナザーカリスの周囲の空気が歪み始める。足元の破片や散らばった物がアナザーカリスへと引き寄せられていく。
その異変に危険を察し、逃げ遅れた人々の盾となるジオウ。直後にアナザーカリスは、再び叫ぶ。その体から竜巻が発せられ、ジオウや周囲のカメラ道具などを巻き込み、天井に叩き付ける。
その間に、アナザーカリスは逃げてしまった。
◇
2019年に誕生したイレギュラーなアナザーカリスを倒す為に、この時代の仮面ライダーカリスを探すことに決めた一同。
探すのはソウゴとツクヨミ。ゲイツと黒ウォズは、ディエンドから残りのウォッチを探す役目をソウゴから頼まれる。
反発する二人を少しでも協力出来る様にわざと二人を組ませたソウゴ。ツクヨミは、二人が協力するのは無理だと言う。
ツクヨミから聞かされる二人の過去。黒ウォズは、元レジスタンスであり、幾つかある部隊の一つの隊長という立場であった。ツクヨミとゲイツもその部隊に所属し、黒ウォズの部下という立場であったという。
あるとき、オーマジオウへのスパイとして潜入した黒ウォズ。だが、彼はそのままレジスタンスを裏切り、オーマジオウ側に付いた。結果として多くのレジスタンスが命を失った。
それ故に、ゲイツは黒ウォズを敵視しているのだ。
◇
白ウォズは一人誰かを待っていた。すると、そこに海東が現れる。海東の手から渡されるウォッチ。だが、それを見てすぐに白ウォズの表情が曇る。
「私のウォッチが無いようだが?」
「僕は、自分が欲しいお宝の為に動くだけさ。君が必要なものがあるなら、君自身で調達したまえ」
「──やれやれ。君はもっと強欲な強盗だと思っていたのだがね」
「人聞きの悪い言い方は止してくれないか? 僕はトレジャーハンター、もしくは怪盗さ」
「君の中での定義など知ったことでは無い。──やむを得ないな」
海東が自分の思う通りに動かないと判断すると、すぐにノートにある文章を書き込む。
『黒ウォズ、再び仮面ライダーディエンドと戦った』
奪えないなら無理矢理その状況を作るだけのこと。
(これを使うことを考えないといけないな……)
白ウォズは密かに隠し持つアナザーウォッチを握り締める。
◇
またも写真スタジオを襲っているアナザーカリスを発見したソウゴたち。
急いでジオウへと変身する。前の戦いとは違い、長弓の武器を用いて戦うアナザーカリス。
近付けば刃の性質を持つ弓で斬りかかり、距離が開けばその弓から不可視の矢を撃ち込んでくる。
ジオウⅡへと変身出来ないジオウは、近接、遠距離と隙が無いアナザーカリスに苦戦を強いられる。
「とりあえず、あの弓に対抗するには……!」
二つライドウォッチを出し、素早くジクウドライバーに挿す。
『ディ、ディ、ディ、ディケイド!』
『鎧武!』
二つの連なったウォッチが、ジクウドライバーによって一回転し、中に眠る力を呼び起こされる。
『アーマーターイム!』
『カメンライド・ワーオ! ディケーイ! ディケーイド! ディーケーイードー!』
『ファイナルフォームターイム!』
『ガ、ガ、ガ、鎧武!』
四角の顔に映し出されるのは、橙色の半円のバイザーと紺色の頭部、三日月状の額飾り。陣羽織の様な黒い装甲を纏い、それが輪切り檸檬の紋様で彩られる。右肩と左肩とて装甲の形が異なっており、左は陣羽織と合う和の意匠に対し、右は『ガイム』の文字が描かれたマゼンタ色の装甲。厚みのある胸部には『ジンバーレモン』の打ち込まれた様に張り付いている。
ジオウディケイドアーマー鎧武フォームとなったジオウが手を翳す。その手の中に、現れる赤い短弓。弓の部分がアナザーカリスと同じく刃となっている。
短弓──ソニックアローを構えたジオウ。しかし、そのまま斬りかかることは出来なかった。
「待て」
声を掛けられ、ジオウの足が止まる。振り返るとこちらに向かってくるロングコートを羽織った無表情の青年。
「始さん!」
アナザーカリスの言葉に、始と呼ばれた青年は一瞬目を見開くが、すぐにそれを無表情で隠し、ジオウを見る。
「その娘に手を出すな」
始が一枚のカードを出す。トランプに似ており、描かれているのは、大きなハートとその中にいる黒い蟷螂。すると、始の下腹部に浮き上がる様にハート型のバックルとベルトが現れる。
「変身」
その言葉と共にカードをバックル中央にあるカードリーダーを通過させる。
『CHANGE』
◇
同時刻。白ウォズによって黒ウォズとディエンドの戦いも始まっていた。
仮面ライダーを召喚し、ウォズを翻弄するディエンド。止めの一撃を放ち、勝ったと思いきや、フューチャーリングシノビの力で見事にディエンドの目を欺き、ディエンドからゲイツライドウォッチを取り返した。
ゲイツもウォズの性格をよく知っているので敢えて動かないことで、ディエンドを騙すのに一役買う。
変身したゲイツと共に、ウォズは召喚された仮面ライダーたちと戦い、これを撃破。
二対一となった状況で戦うも、徐々にディエンドは押されていく。
銃撃し、距離を取り、カードを一枚ネオディエンドライバーに挿し込もうとしたとき──誰かがディエンドの肩を掴む。
「まさか、そのまま逃げるつもりじゃないだろうね」
「白ウォズ!」
ディエンドの背後に立つのは白ウォズであった。
「言った筈だよ。何を盗むかは僕の自由。戦うのも、止めるのも僕の自由だ」
「コソ泥らしく尻尾を巻いて逃げる、という訳かい?」
「嫌味は止めてもらえないかな? もう一つの言った筈だよ。欲しいものがあるなら、自分で調達したまえ、と」
「──なら、そうするとしよう」
白ウォズがノートを仕舞い、代わりにアナザーウォッチを取り出す。
「それは……!」
「まさか、タイムジャッカーと……」
「君たちに答える義務は無いさ」
そして、白ウォズはアナザーウォッチを押す。
『ディエンドォ』
「……何だって?」
アナザーウォッチから聞き捨てならない音声が聞こえた。
白ウォズは、海東がやった様にアナザーウォッチを天に向けて構え、再びウォッチのスイッチを押す。
アナザーウォッチから飛び出る複数のプレート。だが、どれも不揃いな形をしていた。
白ウォズの体がアナザーウォッチのエネルギーに包まれ、それが解かれ、同時に頭上のプレートが頭部に刺さる様にして収まる。
黒のボディに、それを際立させるシアンの色。凹凸の間隔が一定では無い上半身の装甲。顔面に収まるプレートも、長さも形も全て違い、ディエンドとは違い長方形ではなく欠けていたり尖っていたりしており、左右非対称の頭部となっている。その頭部右側面に『DIEND』、左側面には『2019』。
口は白ウォズの内心を表すかのように口角が下がり、歯ぎしりが聞こえそうな程嚙み締められている
側にディエンドが居るだけに、そのアンバランスさが余計に目立つ。
「お前、アナザーライダーに……!」
「君が救世主にならないと言うのなら、君たちごと世界を破滅させるしかない」
プレートの間と間を移動する白い目が、ゲイツたちを睨む。
白ウォズことアナザーディエンドは、カードを二枚取り出すと共に、右手首を反らす。右腕にはディエンドのクレストが刻まれている。
反らした手首から出てきたスロットにカードを入れ、手首を戻す。
『カメンライドォ・クロォォズ』
くぐもった音声。またカードを入れる。
『カメンライドォ・ナイトォ』
ゲイツ、ウォズに人差し指、中指を向けると三原色の像が現れ、それらが一体となり、アナザークローズとアナザーナイトとなる。
「……成程。君もそういう能力か」
ディエンドのアナザーライダーだけに、同じ仮面ライダー召喚能力を挨拶代わりに見せる。
ウォズの言葉を、アナザーディエンドは鼻で笑う。
「それだけじゃないさ」
アナザーディエンドは、またもカードを右手首に挿入し、指先をアナザークローズとアナザーナイトに向ける。
『ファイナルフォームライドォ・ク、ク、ク、クロォォズ』
『ファイナルフォームライドォ・ナ、ナ、ナ、ナイトォ』
指先からの光線が、アナザークローズとアナザーナイトを貫いた。
アナザークローズは両脚を揃える。それが一体化して長い尾となると、両手は爪が巨大化し、首は倍以上の長さに伸び、口部が前に突き出る。一瞬の間に、東洋の龍の姿へと変わる。
アナザーナイトは、両手を広げる。背部の翼と融合し、巨大な翼と化し、手に持っていた剣と槍は繋がって尻尾となり、足が三つに分割され爪となる。口部から大きな牙が生え出す。変貌した姿は、蝙蝠そのものであった。
「さあ、行け」
変貌したアナザークローズは蒼炎を吐き、アナザーナイトは超音波を放ちながら共に空中からゲイツたちに襲い掛かる。
ただのアナザーライダー召喚だとアナザージオウⅡと被るので、ファイナルフォームライドも追加してみました。
最初は、白ウォズじゃなくてその辺りの一般人をアナザーディエンド化させ、「つかさ……」と言いながらカメラ繋がりでアナザーカリスと一緒に行動させようかと思っていましたが、流石に気色悪いと思って止めました。
先にどちらが見たいですか?
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IF令和ザ・ファースト・ジェネレーション
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IFゲイツ、マジェスティ