ジオウとゲイツの戦いは、ジオウの圧勝という形で終わった。
この戦いで負傷したゲイツは、ツクヨミによってクジゴジ堂へと運ばれ、ゲイツと不本意ながらも本気で戦い、勝ったソウゴはその戦いぶりを檀黎斗王に認められ、王室直属の騎士団長という立場になる。
一方で、檀黎斗王の横暴に耐え切れず檀黎斗王に対し抗議を行った女性──泉比奈は、反抗勢力として牢へと監禁される。そこで檀黎斗王によって誘拐された国会議員──火野映司と出会うのであった。
「兎に角今はここから出ないと。俺にはやることがある」
「やること?」
「ああ。あの王様に──」
その時、閉ざされた牢の扉がガチャガチャと動き始める。
誰かが中に入って来る。映司は、比奈を庇う様に背後へ匿う。
扉の向こう側で鍵が開く音が聞こえ、やがて扉が開かれる。
牢の中に入ってきたのは、比奈と同じ檀ファウンデーションの制服を着た男性であった。
比奈は初めて見る顔であったが、映司は、その顔を見て驚く。
「後藤さん!」
「救出が遅くなりました。火野議員」
後藤と呼ばれた男は、映司の無事な様子を見ると硬かった表情を僅かに緩める。
「お知り合いですか?」
「ああ。俺の身辺警護をしてくれている──」
「──後藤です」
映司の言葉を継いで比奈に自己紹介をする。
「後藤さん。その恰好……」
「潜入する為に少しの間借りてきました。それでこちらの女性は?」
後藤の目が鋭くなる。敵地であり、檀ファウンデーションの制服を着ているのならば警戒しない訳にはいかない。
「そんなに怖い目で見ないでいいですよ、後藤さん。彼女も俺と同じでここに入れられた、所謂監禁仲間ですから」
その何とも言い難い呼び方に、後藤は真顔になり、比奈は苦笑いをする。
「貴女はどうしてここに?」
「それは──」
牢に入れられた経緯を軽く説明する。檀黎斗王のやり方についていけなくなったこと。そのことを訴えたこと。そして、その反抗的な態度を気に入られ、無理矢理妃にされそうになったこと。
説明を聞き終えると、映司も後藤も顔を顰めていた。
「テレビ通りの傲慢さだな」
後藤は檀黎斗王の暴君ぶりをそう吐き捨てる。
「事情は分かりました。貴女もここから脱出しましょう」
映司の救出が最優先だが、比奈の現状を知り、見捨てることなど出来なくなる。
「火野議員も一刻も早くここを抜け出し、国民に貴方の無事を──」
「ごめん、後藤さん。俺にはまだここでやることがあるんだ」
「まだやること?」
「あの王様に会って、全てを終わらせる」
映司は、檀黎斗王に会い暴走に等しい今の行動を止めさせたいと考えていた。
「──国民が貴方のことを心配しているんですよ?」
「その国民の為にもあの王様を止めないといけない」
暫しの間、映司と後藤は視線をぶつけ合う。比奈は、それを心配そうに見ていることしか出来ない。
はあ、という誰かの溜息。
「貴方の頑固な所はよく知っています。一度言い出したら止まらない」
折れたのは後藤の方であった。
「本当にごめんなさい」
「いいです。もう慣れました。ですが、俺もついていきますよ? 貴方の護衛が俺の仕事ですから」
「ありがとうございます。後藤さん」
映司は笑顔で感謝し、後藤は小さく笑う。
「じゃあ、私が皆さんを案内します」
「危険だぞ?」
案内役を買って出る比奈に、後藤は警告する。
「後藤さんは、ここの中は詳しいんですか?」
「それは……」
「私、ここは詳しいですよ?」
そこまで言われると後藤も首を縦に振るしかなかった。
「──お願いする」
「はい」
比奈に導かれ、映司たちは檀黎斗王の下へと向かった。
◇
檀黎斗王の王室へと辿り着いた三人。そこで檀黎斗王が怪人を引き連れて現れる。
窮地へと追い込まれる三人。
そこに、ソウゴも現れた。
檀黎斗王の王道を否定する三人に、ソウゴは問う。何故、彼がいい王様か悪い王様かが分かるのか、と。
そして、その流れでソウゴは檀黎斗王の王道について訊いた。
どんな王様になりたいのか、どんな国を作りたいのか。
檀黎斗王の答えは至ってシンプルなもの。この世界を支配し、全ての国民を跪かせ、王を超えた大王と成ること。
壮大な様で、空虚な響きしかない檀黎斗王の答え。
『それだけ?』
ソウゴの問いとも感想とも呼べる声には、王道を質問する前にあった高揚感が消えている様に感じられた。
檀黎斗王の目的を聞き、それに反論する映司。誰にも皆の自由を奪う権利は無い、と。
そんな言葉に檀黎斗王が耳を貸す筈も無く、ヤミーを映司たちにけしかける。
映司と後藤も抵抗するが、人の力では怪人に敵う訳もなく、呆気無く捕まってしまうのであった。
◇
少し時間が経った後、ソウゴが戻り、拘束されていた映司たちを解放する。
この場から逃がそうとするソウゴに、比奈と後藤は強い警戒心を見せる。拘束したのがソウゴ自身である為、無理も無い話である。
どういうつもりかと問う比奈に、ソウゴは檀黎斗王の下についたのではなくいい魔王になる為の勉強をしていたと答えた。
王という言葉に映司は思わず聞く。
「君、王様になりたいの?」
「うーん……なりたいというか、生まれた時から王様になる気がしてた」
尊大とも傲慢とも純粋ともとれるソウゴの言葉に、比奈は困惑し、後藤は言っている意味が分からないという表情となり、映司は面白いと関心する反応を見せる。
故に映司は王を目指すソウゴに言葉を送る。
王となっても一人じゃ出来ないことがある。
どんなに助けたいと思っても一人では救えない命がある。
映司は、だからこそ議員となった。いつか全ての国民と手を繋ぎ、出来ないことを出来る様に、救えない者たちを救える様に。
檀黎斗王の王道とは違う、映司の王道とも呼べる言葉。ソウゴもこの言葉には笑顔と好意を見せた。
そこに現れる檀黎斗王。
ソウゴは、映司から聞かされた言葉で檀黎斗王に問うが、どこまでも自己に満ちた考えの檀黎斗王からは傲慢な答えしか返ってこなかった。
「下等な人間など私の手に触れることすら許されん!」
檀黎斗王の答えを『すごい嫌な感じ』と評し、『そうなったらダメなんだ』ということを、檀黎斗王の姿を見て、結論とした。
自らを否定するソウゴに檀黎斗王は怒り、その怒りのままアナザーバースへと変身する。
咄嗟にソウゴも変身しようとするが、アナザーバースの方が素早く、手に持っていたジオウライドウォッチを叩き落されてしまう。
転がるライドウォッチ。それに映司と後藤の目が一瞬奪われるたが、すぐにソウゴを助ける為に、二人でアナザーバースに飛び掛かる。
何とかソウゴは助けられたが、アナザーバースの力には敵わず振り払われる。
「しゃがんで下さい!」
比奈の声に三人は反応し、身を屈めるとその頭上を通り過ぎていく長机。
『えっ!』
三人揃って驚きの声が上がる中、長机を振り回した一撃によりアナザーバースは吹っ飛び、窓を突き破って城の外に落とされる。
「大丈夫ですか!?」
長机の重さなどまるで無い様に扱う比奈に、三人とも目が点になる。
「凄い……」
「私、人よりちょっとだけ力持ちなんです」
「ちょっとだけ……?」
怪力、という言葉が喉まで出掛かるが、頭の固い後藤とて女性相手には言葉を選ぶ。喉にあった言葉は呑み込みで胸の内にしまう。
ソウゴは、アナザーバースを追う為に落としたライドウォッチを拾い上げる。すると、映司がソウゴの前に立ち、二つのライドウォッチをソウゴに見せた。
「これも君のだろ?」
手渡される二つのライドウォッチ。
「君なら本当の王になれるかもね」
「ありがとう。行ってくる!」
「ちょっと待て」
走り出そうしていたソウゴに後藤が近付き、ポケットの中からライドウォッチを取り出す。
「持っていけ」
「後藤さんも持ってたの?」
「ええ。いつの間にかですけど」
ライドウォッチをソウゴの掌に乗せる。
「俺はまだお前のことを信じる気にはなれないが、代わりにこれを渡した火野議員の判断を信じる」
「うん。ありがとう!」
◇
2010年。檀黎斗王がまだ檀黎斗と名乗っていたとき、彼は檀ファウンデーションでゲームの製作に勤しんでいた。しかし、生まれて初めて経験するスランプ、父からの重圧によって精神的に追い込まれつつあった。
そこにタイムジャッカーが目を付け、彼をアナザーバースへと変える。それが2016年の実父殺害という凶行へと繋がる。
2010年に時間跳躍してきたジオウは、歪められた時間を正す為にアナザーバースと戦う。
映司から貰ったオーズライドウォッチによって変身したオーズアーマーの力によってアナザーバースは倒される──と思われた。
「まだだぁぁぁ!」
力が崩壊しそうになる中でアナザーバースは吼える。与えられたのは王の力。即ち頂点へ立つ為の力。全ての頂点に立つということは、何にも、誰にも脅かされないということ。
神の才能と自負してきた己の才能が枯渇したのではないかと怯えなくていい。父の重圧に苦しい思いをしなくてもいい。
この力は絶対に手離さない。
「私はぁぁぁ! 神をも超える王だぁぁぁぁぁ!
アナザーバースが叫ぶと共に、全身に埋め込まれた球体が一斉に開く。
『ドリル、ショベル、クレーン、キャタピラ、カッター、キャノン』
球体から溢れ出る大量のメダルがアナザーバースを包み込み、その姿を変化させる。
右手には巨大なカッター。左手にはショベルが付けられ、両足にはキャタピラが装着される。
胸には砲身を装備。そして、背からはクレーンのアームが左右に三対ずつ現れ、更に中央に一本現れる。中央に現れたクレーンは、他のクレーンとは違い先端に鉤爪ではなくドリルに換えられている。
「おおおおおおおお!」
U字型の目が赤く輝き、口が左右に限界まで開いて叫びを上げる。
全ての武装を解放したアナザーバースの姿は、まるで立ち上がったサソリの様であった。
「これこそが王の力だぁぁぁぁぁ!」
アナザーバースが吼えると共に、ドリル、クレーンがジオウ目掛けて発射される。
ドリルをオーズアーマーのトラクローZで弾き、残りのクレーンは、跳躍して回避する。
降り立った地点にすかさず胸部のキャノンから放たれた光弾で狙われるが、これも着地と共に高く跳び上がってこれも回避。
宙に跳んだジオウは、頭部のタカの力で空を飛び、今度はアナザーバースから十分に距離をとった地点に着地する。
アナザーバースがキャタピラを高速回転させ迫ってくる中で、ジオウはもう一つ新たな力を取り出す。
「ならこれで!」
後藤から貰ったライドウォッチを半回転、ライダーの顔となる起動状態にしてボタンを押す。
『バース!』
ジオウに装着されていたアーマーが外れ、それぞれがタカ、トラ、バッタの形態となり、迫るアナザーバースに突撃し、時間を稼ぐ。
準備が整ったバースライドウォッチをジクウドライバーに装填。ドライバー中央のロックを解除すると、ドライバーが斜めにずれる。
そのずれたドライバーを旋回させ、元あった状態へと戻す。
『アーマーターイム!』
ジクウドライバーから最早聞き慣れた声が響き、続いて何かが開いた様な『カポーン』という音声が鳴る。
その開く音がバースライドウォッチから鳴ったものと分かったとき、アナザーバースはタカたちを蹴散らしてジオウへと真っ直ぐ向かって来る。
「王の裁きを受けろぉぉぉぉぉ!」
ジオウを両断する為に繰り出される巨大なカッター。しかし、その刃はジオウの足元から伸びる同じく巨大な刃によって受け止められる。
「何ぃ!」
驚くも今度はショベルで圧砕しようとするが、またも同じ地面から現れたショベルによって阻まれ、更にはジオウの股下から現れるドリルによってアナザーバースは突き飛ばされた。
現れる二つの鋏とドリル。それが地面を掘り返していくことで、その本体を露わとする。
体の各部位を武装によって形成された銀色のサソリ。オーズアーマーと同じ、生物の形を模したアーマーである。
『バース!』
その声を合図に、銀色のサソリは直立し、体の各部を変形させ、人型のアーマーとなり、それがジオウの体に装着されていく。
右手首にはドリル。左手首にはショベル。両足の側面にキャタピラ。右肩に担ぐ様に伸びるクレーン。左肩には銃型の火器が備わっていた。胸部には球体が填め込まれた銀色の装甲。背部には鋭い輝きを放つ両翼。そして、顔にはU字型のバイザーが装着されバイザーの曲線に合わせて描かれた『バース』の文字。
「祝え!」
ジオウが新たなアーマーを装着すると、どこからともなくウォズが現れて祝福の言葉を送る。
「全ライダーの力を受け継ぎ、時空を超え過去と未来に知ろしめす時の王者。その名も仮面ライダージオウバースアーマー! また一つ、ライダーの力を継承した瞬間である。そしてもう一度この言葉を送りましょう。ハッピーバースデー!」
「一度やったのにもう一度やるの?」
「我が魔王が新たな力を手に入れれば何度でも」
ウォズはやることをやって満足したのか礼をしてから下がっていく。
「王者だとぉぉ? 王はこの私一人だけだぁぁぁぁ!」
アナザーバースがウォズの言葉が気に入らず、ジオウに向け、体の各武装を蠢かしながら接近してくる。
突き出されたアナザーバースの刃は、ジオウのドリルによって防がれる。断つ刃と削る刃が衝突し、火花を咲かす。圧砕の為のショベルはジオウのショベルと嚙み合い、互いに潰そうと力比べをする。
ジオウの頭上にアナザーバースのドリル襲い掛かる。しかし、自動で照準を合わせた右肩の火器──バースバスターショルダーからコイン型の光弾が発射され、アナザーバースのドリルを弾く。
アナザーバースは足のキャタピラを回転させ、ジオウを押し込もうとするが、ジオウもまたキャタピラを廻し、その力に拮抗する。
すると、ジオウの背後に備わっていた翼が外れ、独立して飛行するとカッターにもなるその翼でアナザーバースを斬り付ける。
「ぐあっ!」
アナザーバースは怯み、力が一瞬抜ける。
「おりゃあ!」
ジオウは力が抜けた隙に、ドリルでカッターを弾き、アナザーバースの胸部をドリルで突く。
思わず後退するアナザーバース。そこにジオウの右肩のクレーンの先端が伸び、アナザーバースに巻き付く。
身動きがとれなくなったアナザーバースに、バースバスターショルダーの光弾が次々に撃ち込まれていく。
「あがががががががが!」
光弾の嵐により、アナザーバースの背部にあるクレーンは欠損。胸部のキャノンも破壊、キャタピラも履帯が千切れ飛ぶ。
「うりゃあ!」
クレーンのワイヤーとキャタピラの力でアナザーバースを投げ飛ばすジオウ。
十数メートルの距離を飛んだ後、アナザーバースはフラフラの状態になりながらも立ち上がる。
「私、こそが、私こそが王……!」
「一人ぼっちじゃ王様になんてなれない。いや、王様だからこそ一人じゃダメなんだ!」
ジオウはジカンギレードを取り出し、それを銃モードにする。
『ジカンギレード! ジュウ!』
続けてオーズライドウォッチをジカンギレードに装填。更に、ベルトのライドウォッチのスイッチも押す。
『フィニッシュタァァイム!』
『オーズ!』
『バース!』
ベルトから走る力が胸部に伝わるとカポーン、という音と共にジオウの胸部にある球体が開き、そこからエネルギーによって形成された砲身が創り出される。更に左肩のバースバスターショルダーにもエネルギーが充填されていく。
ジカンギレードの銃口。胸部のブレストキャノンの砲口。左肩のバースバスターショルダーの銃口の全てがアナザーバースに照準を定めたとき、ジオウはベルトを旋回させ、引き金を引く。
『セル! タイムブレーク!』
『スレスレシューティング!』
「シュート!」
ジカンギレードの銃口からはタカ、トラ、バッタを模した光弾が。バースバスターショルダーからは巨大なコイン型の光弾が。そして、ブレストキャノンからは赤いエネルギーの光弾が連続して発射された。
力の怒涛の奔流。アナザーバースがそれから逃れる術は無い。
「私が、私こそが──」
そこから先の言葉は、着弾と共に生じる爆発に呑まれ、誰にも聞こえることは無かった。
◇
2010年。
今まで経験したことの無いスランプにより檀黎斗は窮地に追いやられていた。どんなに考えてもアイディアが出て来ない。
業を煮やした檀黎斗の父が黎斗に下したのは、過去作のリメイクというお茶を濁すだけの指示。そのとき見せた父の失望に満ちた冷淡な目を、黎斗は忘れることが出来ない。
「くそ……私には神の才能がある筈なのに……」
自分の才能が枯れ果てたなど絶対に認めることなど出来ない。
だが、新たな作品を生み出せない黎斗は、大人しく父の指示に従うしかなかった。
黎斗は資料室で過去作の資料を探す。リメイクなど他の者にやらせればいいことだが、その過去作は黎斗が最初に手掛けた作品でもある。思い入れがある為、他の者に作らせる気などなかった。
やがて埃を被った当時の資料が見つかる。
資料を整理しようとしたとき、中から一枚の手紙を発見した。
幼い字で書かれた名前。ファンレターらしい。何かの拍子で紛れ込んだ様であった。
そこから先の黎斗の行動は、本当に気紛れなものであった。
未開封のファンレターを手に取り、中身を読む。
「こ、これは……!」
黎斗の目は限界まで見開かれ、ファンレターを持つ手が小刻みに震えた。
2018年。
「では、またテストプレイを頼むよ」
爽やかな笑みを浮かべながら、黎斗は目の前に立つ青年に新作のゲームを手渡す。
「しかし、毎回のことだが緊張してしまうよ。君を満足させられるゲームになっているか心配だ」
「そんな。檀ゲームコーポレーションの、黎斗さんのゲームをつまらないなんて思ったことなんて一度も無いです」
「お世辞でも、そう言ってくれると私も作った甲斐がある」
数年前に檀ファウンデーションを独立し、新たなゲーム会社檀ゲームコーポレーションの社長となった檀黎斗は謙遜する様に笑う。
「私も君のゲームの才能には良い刺激を貰っている」
「いえ、誰よりも早く最新をプレイ出来るなんでゲーマーとして、こんなに嬉しいことは無いです」
まるで親友の様に笑い合う両者。しかし、黎斗は爽やかな笑みの裏で闘志を燃やしていた。
これは彼にとって勝負なのだ。水晶の輝きを持つ才能と神の才能を持つ自分との勝負。
「それじゃあ、よろしくお願いするよ、宝生先生。いや、今は天才ゲーマーMと呼んだ方が良かったかな?」
神の才能を更なる次元まで押し上げてくれる好敵手を前に、黎斗は楽し気に笑った。
アナザーバース
身長:199.0cm
体重:92.0kg
特色/能力:体の各部位に武器を換装
先にどちらが見たいですか?
-
IF令和ザ・ファースト・ジェネレーション
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IFゲイツ、マジェスティ