大方の構想は練ってあるのですが、中〜後半ばかりで初めがまとまらず、苦労しました。
初心者で文に拙い部分や足りない部分があるかもしれませんが、その辺はご理解をお願いします。
―――【いつか、私を助けてね。】
そう、雪ノ下雪乃に言われた時に、俺はある種の勘違いをしていたこと。そして、上手く言葉には出来ないのだが、新たな想いを胸に抱くことになる。
今まで俺は多分、少なからず多からず『雪ノ下雪乃』という人物に憧れや勝手な理想を抱いていたのだと思う。時には嫉妬もした。
だが、本当は違かった。外面を取り繕った雪ノ下雪乃は本当は他と変わらない一人の女の子なのだと。
俺は以前、『本物』が欲しいと言った。俺の本物とは『他人を理解し、自己満足を押し付け合い、許容できる関係』そして、雪ノ下雪乃の『本物』とは恐らく『言葉にしなくてもお互いを理解し合える関係』なのだと思う。
言葉にしないと分からないことは沢山ある。
だが、俺は、コイツと、雪ノ下雪乃と、言葉の必要の無い。『本物』の関係になりたいと思っているのではないだろうか。
※ ※ ※
あれから俺らの関係が変わったかと言われれば、少しだが、今までよりも本音を言い、分かち合えるようになった…と、思える。
そんなある日の休日。
「お兄ちゃんー?小町どうしても千葉駅付近の本屋に売っている参考書が欲しいのですー。明日昼前に行って買ってきてね!」
唐突すぎるだろ…。だが、予定も無いし家の妹様には逆らえない。
「俺に拒否権無しかよ…。まあ、わかったよ。」
そして、翌日。時刻は朝十時を回りそうだ。
「それじゃ、小町。行ってくるな。」
「お兄ちゃん?まだいたの!?早く行ってよ!!」
…え?本当に酷くない?
急かされ、俺は急ぎ足で駅への道を辿った。
しかし、偶然か必然か。
「遅かったわね。」
そこにいたのは待ち合わせをしていないのに待ち合わせをしたような口振りをした。雪ノ下雪乃がいた。
「あ、いや…。俺の勘違いか?俺は小町に頼まれて参考書を買いに来たんだが…」
「あら、私は小町さんからこのような連絡を受けているのだけれど。」
そう言い、俺に携帯の画面を見せてくる。そこには小町からのこのようなメールが書かれていた。
《雪乃さーん。明日千葉駅付近の本屋に売っている参考書が欲しいので選んで来て貰えませんか?当日はお兄ちゃんも向かわせますので!二人でいいのをお願いします!!》
まだ下に何か書いてあるような気がしたが、俺がある程度読んだのが分かると雪ノ下は携帯をしまってしまった。
本当に我が妹様は人を、主に俺を振り回す…。
「それでは、いつまでもこんな所にいても仕方が無いし、行きましょうか。」
そう言って雪ノ下は歩き出してしまった。俺もその後を追うような形になる。
程なくして本屋に着いたのだが、こんな洒落た本屋があったのか…ここ千葉だぞ…。本屋は外観はそこまでだったが、内装に凝っていたようで、かなりモダンな雰囲気になっていた。雪ノ下も初めての来店らしく、中を見てはこんなお店があったのね…等と呟いている。考える事は似たり寄ったりか。
さらに、中にカフェまで付いており、買った本をその場で読めるというお得な機能も付いていた。
程なくして小町への参考書も選び終わったので、さて帰ろうかなど考えていたら
「比企谷くん、折角きたのだし少し本を読んで行きましょうか。」
と、まさかの申し出があった。ここで俺が帰ると言いようならば数々の罵倒の後何が待っているかが分からないのでここは素直に従っておくべきなのであろう。
…言いつつも、もう少しコイツと居たいと思ってしまったのは何故なのだろうか。
いかがだったでしょうか?
一話であまり書きすぎてしまうと止まらなくなってしまうので微妙な切り方になってしまいました。
まだ自分でも終わりの見えない作品ですが、これからに期待してお待ち頂けると嬉しいです。
しかし、小町は空気の読める良い妹ですね。可愛いし。
中学の頃こんな子がいたら好きになっていたけど絶対に付き合えないんだろうな〜。と。今書いてて悲しくなってきました。