東方全人録   作:ツーと言えばカーな私

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狂ってたやつの場蜷¿繧?▲縺ア繧贋クサ莠夐?縺縺励>莠九縺ョ繧

何が起きた?

 

たった0.1秒前の事だ。

EX(エキストラ)化』という単語を聞いたのを脳で確認すると同時に私は奴の存在を消した筈だ。

だが、事実は奴が消えたことではなく、私が一瞬のみ死んだという事だけだ。

一瞬死んだという表現もおかしいが、私はそういう存在なのだからという説明しか浮かばない。

 

周りの状況を確認してみる。

いや、周りは静かだったこの世界の名に相応しい程美しい景色が広がっている。

空はもう青色を奏でていなかった。代わりに赤という新たな旋律を奏で始めていたようだ。

それがより、紅葉やイチョウ、万緑の命を引き立てていた。……この世界の植物は不思議なものだな。秋に咲く物と夏に咲くものが混合されている。

どちらも衰えていなく、互いが互いを引き立たせているようだ。

 

景色の美しさに浸るなどらしくないな………まだ頭がチカチカする。

私を以っても現在の状況が把握できない……。

……もう一度、目を動かしてみる。

胴、腰、脚の順に体を確認すると、胴の部分に大穴が開いていた。殴られた様だ。

腰を見るが。無い。

あるのは胴からはみ出ている背骨と内臓のみだ。

脚は…大分離れたところでちぎれた様だ。

 

腰より先の部分は地面が抉れている道が続く。

自分は地面を削りながらここへ来たようだ。

 

頭を動かそうと違和感を持った。視線のみを動かしていて全く気づかなかったが、どうやら頭はギリギリを保っているだけで僅かな皮と骨で繋いでいる様だった。

更に視線を移し、肩を見てみるが……肩より先は何も見えない。ただ黄土色と茶色を綺麗に混ぜた様な地面が広がるだけだ。

その地面もだんだんと紅く染まっていっているが……。

 

どうやら胴と身体を泣き別れされてしまった様だ。

 

コヒュー……コヒュー……と喉から空気が漏れ出る音が続く、その間にも血は止めどなく溢れるが、どうするという気は起きない。

しばらくは、その空気の合間を縫うような音が鳴り響いていた。

 

…ふと、何かを感知した……。

凄まじいスピードでナニカが近づいてくる……と、思う直前。

 

「こんにちは」

 

目の前は闇に覆われ何も見えなくなった。

その中では唯一何か……妖しく…艶めかしいナニカ線状のようなものが煌めき、紅い瞳が私を射抜いている。

 

初めての感覚であった。まるで私が()()を求めていたかの様に、()()が私を求めているかの様に…呑み込まれて…………

 

「さようなら」

 

グシャァ

 

 

男の顔は真っ赤に広がった。

 

 

 

 

全てを司る能力+森羅万象を呑み込む能力

 

それがマジになった時の俺の能力。

全てを司る()()の能力から程度という壁を無くし、森羅万象を呑み込む能力をプラスした……まあ、単純な強化状態だと思ってくれればいい。単純な……とは言い難いか。

 

EXなんて何千年ぶりだろうな?

初めてあの上司(全神王)と出会った時以来か?

まあ、この状態になってもこれっぽっちも勝てるビジョンが浮かばなかったが…。

思い出したくも無いな。

 

「そろそろか…」

 

今しがた肉体を完全に滅ぼした奴が起き上がってきた。完全に精神も肉体も核も再生している。

 

「よう」

 

気さくに声を掛けてみる。

 

「ああ…殺されたか…」

「殺されんのは初めてか?」

「…いや、先程の一発でもう既に死んでいたさ」

「俺がくる頃には蘇ってきてただろ」

「私は私という『存在』だからな。『命ある存在』ではない。何度でも蘇るさ」

「壊すのにも一苦労だったぜ」

「そうかい。嬉しいよ」

「……やるか?」

「……いや、もういい。君達が私に対して敵対したのは事実だが、私は敗北した」

「よく言うぜ。俺がこの状態になる前にゃあ、俺をフルボッコしてた癖によ」

「それならば、君の勝利か?引き分けか?」

 

「いや、この勝負って結局クトの野郎が始めたわけで、その尻拭いをしたのが俺だから結果的に勝敗の善し悪しも無いと思うぞ」

「そうか」

 

 

 

 

「……あれ、待って……結局諸悪の根源がクトになるわけで俺たちの戦いの意味は全く無いわけだから……」

 

 

「ねえ?」

 

不意に声を掛けられた。

あ、あんれー?よーく聞いた声がするぞー?なんか殺気もチラホラとすっぞー?

 

 

「これは一体どういう事かしら?」

 

後ろを振り向けば美少女と般若を上手い具合組み合わせた美少女たちが居た。

この姿は何度も見たことがある。

俺と紫が愛したこの世界の住民達だ…。

全員端整な顔持ちをしている……。

ただ、顔は完全に全員般若だ。うん。

 

「逃げろ」

 

「え、ここで逃げる普通!?」

 

1人の巫女の声を聞きながら全速力で逃げ出した。

まあ、全速力なんて出したら世界の光が間に合わなくなるしなんやかんやで世界が崩壊するからしないけど、正直この姿だと絶対逃げられる気がする。

 

「何故私も一緒なのだ?」

「こういうのを成り行きでって言うんだ」

「ギャグ補正などは効かないはずだが…」

「いや、これマジの逃走劇だから」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あ、行っちゃった。

 

私を置き去りにして…いや私とフランちゃんを残してレミリアさん達は行ってしまった。

去り際に『小さい子は帰ってなさい』と言われたけどレミリアさんも小さいよね?

いや、流石に失礼だよね。私紅魔館で働く身になったんだし。

 

 

うーん。

にしても衝撃的すぎないかなこの数時間。

なんか起きたら神様に転生される直前?だった様で本当に急に落とされて目覚めたら森でびっくり。

近くに目立つ真っ赤で大きな館があったのは本当に幸いだった。

 

門番みたいな人居たけど寝てたから勝手に入っていいのかなぁ…なんて思ったら銀髪超美人がメイド服着てこっちに近づいてきたんだからこれまたびっくり。

そして、お嬢様がお呼びです。なんて言われたから私は更にびっくり。

中に案内されても真っ赤なこの館は見た目以上に広く感じて少し怖く思ってた。

そして、お嬢様と呼ばれた人の元へ行ったらロリでびっくり。

その後に妹さん達のフランちゃんと()()()()()()を紹介されて、可愛いとか思ってると吸血鬼だということ聞かされて更にびっくり。

私がこの世界でいう外来人って事を聞いた。やっぱりここは異世界らしい。

なんで私を呼んだのか聞いたら、私に『運命』を感知したからここへ(いざな)ったらしい。

 

正直、背伸びしてるロリかな?なんて思ってしまった私は悪くないと思う。語調もそうだけど、その後に起こったことが原因かなぁ。

 

テーブルに肘かけて頬杖ついてたら急にバランス崩して、銀髪メイドの人が淹れてくれた紅茶頭からぶっかかって、それをメイドさんが何処から出したか分からないカメラをパシャりとやったかと思うと、フランちゃんとラルアちゃん笑い出したんだから。尊厳も威厳もないよね。

 

その時のフランちゃんとラルアちゃんの笑顔はめっちゃ可愛かった。天使と小悪魔混ぜた様な感じの笑顔だった。最高ですねグヘヘ。

メイドさんが鼻血出して倒れたのを私は見た後に私も鼻血を出して(多分)死んでた。

 

まあ、その後、起きたら起きたでてんやわんや、幻想郷の崩壊の危機らしい。

は?

と言った私は悪くない筈だ。

なんで急に、来た世界が崩壊されなければならないんだ?

というか世界の崩壊って何?

マジでそんなことが起きるの?

という感じだ。

 

『貴女空は飛べる!?』と焦った様子で言ってきたレミリア様(笑)に無理に決まってるんじゃんとか思ってたけど、私って神様転生してるからワンチャンないかな?なんて思い始めたのは束の間。マジで空飛べちゃった。

『本当に飛べたのね…』と驚きの表情で言っていたレミリア様(爆)の顔を私は忘れない。そうしてついてくや否や、みんな全速力なもんだから飛行に慣れてない私はめちゃくちゃ苦労しました。

 

 

 

その後、実際に世界の終わりなんて光景見ました…何あれやばすぎでしょ…あんなのがゴロゴロしてる世界なんて嫌なんですけど…。

 

「アハハ。流石に私でもアレを見たのは初めてかなぁ…ルミアお兄様があんなに強かったなんてびっくりしちゃった」

 

「だよねだよね!今度一緒に遊んでもらえないかな!弾幕ごっこしたい!」

 

弾幕ごっこって何だろう?というか、少女達よその笑みをどうか私の方へ持ってきてくれないかな?死ねると思うんんだ。天国に…。

ああ、フララル尊い…。

 

「あ、ちょっと!お姉様!?」

「えー!?なんで落ちて行っちゃったの!?」

 

え?今お姉様って言った……?

…………グフッ……。

 

『あーー!?』

 

 

 

 

俺たちは今口をあんぐりと開けている…と思う。

またキャラの顔面崩壊を起こしているけれど、元々俺たち普通の一般ピーピルな訳で、強大な力を持ったという実感もないし、感じたこともない。いやまあ、惑星を楽々破壊出来るとか巨大な岩も運べるとかのフィジカル化け物なのは分かっているけど。

それでも今の様な光景には驚かずには居られない。なんだあの世界の終わりみたいな状況。

俺たちって幻想郷に来たよね?東方projectの世界に来たよね?

俺たちが知っている幻想郷ってあんなのじゃないんですけど…。

というか、東方で男性キャラって香霖ぐらいしか思いつかないんだが、他にいたっけ?

 

まあ、そこは俺の記憶なのであまり期待はしないでおくとして、この世界で戦闘する場合大体の相手が難易度Lunaticでやらなきゃいけないのは理解した。そう考えるとドラゴンボールであったのは正解だったかもしれない……。

修行しよう。まあ、本人達の体を得たからには本人の秩序を守る様にして過ごすけど。

 

 

 

 

あ、この魚うめぇ。

 

※ドラゴンボール勢は前回に引き続き食べてます。

 

 

 

 

何だったんだ、あの力は…?

転生して間もない自分でもヤバイと感じ取れるほどにあの力はヤバかった。

本当にジョジョの奇妙な冒険という範疇の力でやっていけるのだろうか?と不安は募る。

…まあ、極論を言ってしまえば関わらなければいいんだ。

幻想郷の美少女達と会話をする事をラッキー程度に生活すれば、転生した見返りは帰ってくるだろう……しかしだ、やはり恐怖は拭えないな……。

まあ、まずはあの貧乏巫女を待とう。そうしなきゃ何をすればいいのかすら分からないからなぁ。

 

 

 

 

……ぉお……ジョースターの血統よ…俺に星を見せてくれるのか…。

 

 

 

 

何だったでしょう?あのエネルギー?

長らくあんなエネルギー感知してなかったなぁ…。

 

にしても!全神王さんも全神王さんですよ!

私を急に攫ったと思ったらいきなり訳の分からない説明をして…更にはどこかの森にまで送って!全くもう!

 

『え、そこ?』

『もっとあの力について探らないのかよ!久しぶりに噛み砕き甲斐がありそうな奴らだぞ?』

「いや噛み砕きはしませんよ」

『あれ?ハテナちゃんってそんなにバトル嫌がる子だっけ?お父さんそんな悪霊に育てた覚えはないなぁ…』

「何言ってるんですかぶっ飛ばしますよ」

『自分をかい?』

「正論言わないでください」

『ゲララ。悪い悪い。しっかし、ここの世界も大分霊気に満ちてんなぁ…こりゃ当たりを引かされたか?』

「そんな私たち武者修行の様な強者求めてましたっけ?』

『全てをねじ伏せての最強の『個』!!それが俺たちの野望だ!!』

『いや、俺()()じゃねぇだろ』

『少なくとも穏健派もいる。何で悪霊なんかやってんだろ』

『シラネ』

「もう!煩いですよ!先に急ぎますから静かにしてください!」

『今www更www静wwかwwにwwwしwwろっwwwってwww言wwwわwwwれwwwてwwwもwww』

『もう長い付き合いだぜ?それがぐらい慣れようや』

「それでも!五月蝿いものは五月蝿いですよ!!」

 

まあ長い付き合いなので、主人格であるハテナは多少なりとも寛容であるが、彼女も悪霊(レギオン)である。仲間意識などは特に無いがそれありだとしても普通にイライラしている時に周りが意味もなく騒いでいたらムカつく。ハテナだって元々は人間の少女だったのだ。

 

一度頭を振って少し気を紛らわす。煩わしい自分の一部たちからの言葉を無意識のうちに聞こえないようにして近くにある生命の鼓動を感じながら歩を進ませた。

 


 

…………何か若干の相違感を作者は覚え始めた。

 

………そういえば作者はこれを書いてて疑問に思ったのだが、どこぞの素晴らしい世界で堕落した生活を送っている水の女神は対アンデッドor悪魔キラーであるが、それはハテナにも入るのだろうか?

今思えばあの素晴らしい世界はお決まり展開を捨てた完全なギャグコメディハートフル?ファンタジーであるが、完全な戦闘アニメだったら難易度LUNATICの鬼畜世界だと作者は個人的に思っている………とまあ、雑談はさておいて、本編に戻ろう。

 

 


 

 

一人の女性が先ほどまで自分の家()()()()()の前で呆然としていた。

煌びやかな白髪を風に揺らしながら、ただただ家の前で立ち尽くしていた。

いつもの生気を纏った瞳はなく、その瞳を覗いたものが恐怖し得る程に暗澹としていた。

 

彼女は何気なくショッピングに行って、人里の人たちと多少だが触れ合って、忍術を披露していた随分と巫山戯た忍者を遠くから眺め、寺子屋で勤務している慧音と世間話に花を咲かせていただけった。

 

その結果が家の全壊?

なんの冗談だ?

彼女は特段悪い事をしたわけでもないのに何故自分がこんな事を受けねばならないのか憤激した。

 

だが、その怒りを何処にぶつければいいのか分からず。

一度落ち着き家の修復及び複製を始めた。

 

《少女建築中》

 

作業は1時間程で終了したが彼女はまだ怒っていた。

 

まず誰が犯人なのかは大体予想がついている。

彼女は少なくともこの世界では強者の部類に入る。

そんな彼女が先ほどまで自分の家近くで発生していたこの世のものとは思えない力を感じていない筈が無かった。

だから、彼女はその者たちが原因だろうという判断をするが、あの隠すことも出来ない様な絶大は力は本当に消えてしまった。

 

 

そういえば今頃慧音はどうしているだろうか、人里の民達を守ると言いそのまま何処かへ行ってしまったが…。

まあ、あの力は既に消息は絶っているので、またあの巫女らがどうにかしてくれたのだろうが……正直この世界の者たちの力の範疇では今回は不可能だと感じ取っていた彼女は更に疑問浮かべる。

 

誰が?どうやって?

 

暫し思考したが答えに近そうな考えも浮かんで来ない。

 

少し頭痛を覚え始めた頭を忘れさせるため、お気に入りの紅茶をティーカップに注ぐ。

カチャ…と小耳の良い音を感じながらそれを口へと含む。

しん…と段々と体に広がるに暖かさと心地よさが少し眠気を誘った。

 

湯気が立ち込めている紅茶を眺めながら彼女はハァ…と息を紡いだ。

 

「……今日は外来人が多いのね……紫」

 

数々と感じる本来無かった気配を端々から感じ、目を閉じた。

 

 

 

 

 




全員視点を書こうと思ったけど流石に無理だと悟り…結局は分割して投稿することにしました。更新遅れてすいません!!

これからの小説投稿方針

  • 短い内容だけど投稿頻度多め
  • 長い内容の替わりに投稿頻度少なめ
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