明久side
さーていよいよ清涼祭が開催だ!僕達のお店の準備も終わり、始まりを告げる号令を今か今かと待っていた。
でも僕は今はっきり言って少し憂鬱だ・・・何故かって?簡単だよ・・・。
「・・・なんで、僕がこんなこと・・・!」
僕は金髪のかつらを付けて胸の所にはパットを詰め込んでおりブラジャーまでしている。しかもチャイナドレスと女の子のパンツまで(´;ω;`)
どうしてだよ!!僕は男なのに・・・!!
「あー明久・・・その、なんかすまない・・・」
「いいよ雄二・・・もう気にしてないからね?あは・・あははははははははは・・・」
だが僕はすっかり忘れていた、召喚大会でもこの姿に出ることを・・・ちなみに、現在僕の名前は吉井 アキコ・・・通称アキちゃん・・・なんでじゃあああああああああああああああああああああ!!
取り敢えず開催宣言されたので、お客様が入ってくる。僕は営業スマイルで対応する事にした。
「いらっしゃいませ、二名様ご案内しまーす!!」
僕は高い声を出して案内を始めた。他の皆も調理組などに分かれており、僕は見ての通り、接客係だ。
いっぱいお客さんが来るから大変だけど、なんだかだんだん女装が楽しくなってきたって・・いけないいけない!僕は男、僕は男、僕は男・・・って自分に言い聞かせてる時点でやばい!!
「なのは!!そろそろいかないと!!」
「ふぇ!?ごめんフェイトちゃん、はやてちゃん!後をお願いするね!!」
「分かったで、頑張ってきてな!」
そして僕たちは召喚大会に出場する。僕たちの相手はBクラスだ。確かコンビネーションに定評があるって聞いた気がするけど・・・
「明久君、ここは私に任せて!!いくよおおおおおおおお!!ディバインバスター!!」
なのはが放ったディバインバスターが命中してBクラスの二人が撃破された。なんかごめんなさいとしか言えないよ・・・。
なにせなのはの召喚獣のディバインバスターは威力が凄いからね。僕の召喚獣は回避してライカを構えていたけど・・・意味無かった気がするよ。
さて取り敢えず勝ったけど次の試合まで時間がある為仕事に戻るとするかな?そういえば僕・・・チャイナ服を着たまんまだった。
「あれ?」
「お客さんがいない感じがするけど・・・どうして?」
僕達は朝に比べてお客さんが少なくなっていることに気づいた。誰かに聞いてみるか。
「雄二?」
「お、明久、なのは、お疲れさん・・・実はよ、めんどくさい客が来やがってな・・・」
僕はその面倒くさそうなお客さんを見る。ハゲとモヒカン野郎がなんか言っている気がするが・・・ショウガナイナ・・・ボクニマカセテヨユウジ。
『ま・・マスター・・・・』
ライカドウシタノカナ?ボクハオキャクサマノトコロヘイク。
「オキャクサマ、ドウナサレマシタカ?」
「なんだァ・・・え?」
「どうし・・・・・・」
フタリハボクヲミテアセヲナガシテイルケドドウシタノカナ?サテライカニタノンデコウダンヲハナツ。
フタリノアタマ二メイチュウヲスル、サーテセンセイ。
「・・・吉井・・・何があった?」
「キニシナイデクダサイ。オネガイシマスネ?エイギョウノジャマヲサレタノデ。」
「お、おう・・・・・・・・・・」
先生が連れていってくれた。これで懲りないなら、あの先輩たちにはお仕置きが必要だね?ふっふっふっふっふっふっふっふ。
(アキ君がめっちゃくちゃ不気味な笑い方しとる・・・)
(怒ってるわね・・・あれ・・・)
なのはたちが何かを言っているが・・・気にしない気にしないよ。さーて次の相手は・・・僕達は試合会場へ行くと、どうやら相手は島田さんと姫路さんだ。
「吉井!!あんたをぶちのめす!!」
「ふふふ吉井君ーーーなんでなのはちゃんとなんですかーーーー?お仕置きですね?」
「・・・・・・・・・・・・・・・」
僕はため息がついてしまった。彼女たちはまた懲りてなかったのかな・・・あれ?なんか空気がおかしい気が・・・
「・・・貴方たち・・・少し・・・頭を冷やそっか?」
な・・・なんだ!?なのはの声がいつもよりも低いし・・・こわ!!
次回 「なのはの冷静の怒り。」