バカとリリカルとシンフォギアと召喚獣   作:桐野 ユウ

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明久チーム対常夏コンビ

明久side

 

さて召喚大会もあっという間に決勝戦となった。え?なんで準決勝などが飛ばされたかって?

 

簡単だよ、僕が瞬殺をしたからさ。雄二と翔子さんの時はなんでか知らないけど、どこかの音声が漏れて翔子さんが雄二にアイアンクローをかましたんだ。

 

「まて翔子おおおおおおお!!それはあかんがあああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」

 

「明久・・・」

 

「な・・・なんでしょうか?」

 

「私たちの負けでいい」

 

「えっと、はい。」

 

こうして決勝戦と上がっていき、僕たちは相手を待っている。

 

「・・・明久君」

 

「・・・・・・・・・・・・・」

 

僕は格好などはもう気にしなくなっている・・・なんでかって?割と気に入ったのもあるけど、今は本物の“女の子”になってしまっているからだ。

 

「気にしなくていいよ、なのは・・・」

 

なんでこうなっているかというと・・・今まで黙ってたけど、僕はたまに魔力暴走が発生して女の子になるんだ。

 

なのはたちの前ではそんなことがないようにと気を付けていたけど、朝起きたら・・・。

 

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

胸が大きい・・・です。声も・・・あれ?なんか誰かに似ている気がする・・・うん気のせいよね。

 

僕こと私は仕方がないので起き上がるけど・・・胸が大きすぎて重く感じる。

 

(可笑しい、前になった時は此処まで大きくなかったけどな・・・)

 

なのは達にバレたら後で面倒いからね・・・さーて部屋を出よ・・・

 

「・・・・・・・・・・・・・・・」

 

「・・・・・・・・・・・・・・・」

 

いやああああああああああああああ!!まさかの此処でアリサとご対面!?僕は必死に部屋のドアを閉めようとしたけど・・・ジャキッという音が聞こえたと思ったら、扉が挟まれている!?

 

「ふ・・・フレイムアイズ・・・」

 

『・・・悪りぃな、マスターが・・・』

 

閉めようにも大剣状態になって扉を挟んでいる。

 

「・・・さて質問に答えてもらいましょうか?明久・・・」

 

「ふぇ?」

 

「しかもこんなに胸を大きくしてね!!」

 

アリサは僕の大きな胸をもにゅもにゅと触っている。

 

「あ・・・あう・・・・・・」

 

「何よ、明久の癖に可愛い声出すじゃない・・・」

 

「ぴぃ!!」

 

声が聞こえてきたのか他の皆もやってきた。皆一様に、僕が女性になっている事を驚いているようだ。

 

「えっと、明久君でいいんだよね?」

 

「・・・うん、その通り、だよ」

 

「なんか声が・・・アリサちゃんみたいだね」

 

「そうやね、アキ君、いったい何があったんや?」

 

「魔力暴走をしてしまってね、体構成が変わってしまったんだよ・・・」

 

「「「「「まじですかいな!?」」」」」

 

「てかなんやそのおっぱい!!アインスやシグナムにも負けてへんやん!!」

 

「と言われましても・・・僕もよく分からないんだよね・・・どうしてこうなるのか・・・」

 

仕方がないので、僕は制服に着替えて帽子を被る事にした、長い髪を隠す為に。

 

そして、僕たちは教室へ足を運んだ。

 

「明久?・・・何かあったのか?」

 

「・・・まぁ色々とあって。これから衣装に着替えてくるね?」

 

「あ、あぁ・・・」

 

僕は急いで更衣室へ入っていく。

 

明久side終了

 

そこから明久は、胸にさらしを巻き付けて、大きくなった胸を隠してから、チャイナ服へと着替えた。

 

「女物がこんなに小さいとはね・・・そういえば僕、女装してるんだから気にしなくても良いんじゃないかな?」

 

そう開き直り、さらしを外して大きな胸を解放させる。

 

「お待たせーーーーーー!」

 

「お、あき・・・ひさ?」

 

「・・・ぶしゃあああああああああああああああああああああああ!!」

 

「こ・・・康太!!しっかりせい!!」

 

明久は苦笑いをしている、女装が完全に成功しているからだ。と言うより、本物の女性になっているので気にしない事にしたと言えば良いのであろうか。

 

それからしばらくして、“彼女”となのはは、決戦のバトルフィールドに立っている。

 

『さーて始まりました!!決勝戦!!司会はなんでか知らんけど、八神 はやてが担当をすることになったで!!みんな、よろしゅーな!!さーてまず入ってきたのは変態コンビ!!三年Aクラスの常夏コンビや!!」

 

「「誰が変態コンビだ!!」」

 

『まぁ変態コンビは置いといて「「おい!!」」そこ、うっさいで!?次に入ってきたのはチャイナ天使の吉井 アキちゃんと白き最強魔王NANOHAさんや!!』

 

「・・・はやてちゃん・・・あとでOHANASIしようか(暗黒微笑)?」

 

なのはは黒い笑みをしてはやてを睨みつけた。対して、アキは余り気にせずにため息をついていた。

 

「おーかわいい子じゃん!!俺とデートを「お断りです!!」おうふ。」

 

「とりあえず先輩方、早くやりましょう?」

 

お互いに召喚獣を出して構えている。

 

アキの召喚獣はライカのブレードモードを構えている。なのはもレイジングハートをシューティングモードにして構えている。

 

一方で常夏コンビの召喚獣もそれぞれの武器を構えており突撃をしてきた。アキの召喚獣は得物をブレードモードに切り替えて、夏川 俊平の召喚獣が振り下ろしたハンマーを受け止めている。

 

「ディバインシュート!!」

 

なのはが放つディバインシュートを受けて、常村 勇作の召喚獣はダメージを受けた。彼の召喚獣は持っている投合円剣を投げつけるが、狙いはなのはではなく明久の方だった。

 

「明久君!!」

 

「・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

彼女の召喚獣は無言で夏川の召喚獣をつかんで頭をガードをした。

 

「な!!」

 

夏川 俊平 0点

 

「お前、なにしてくれんだよ!?」

 

「あ゛!?おれのせいじゃないだろ!?」

 

「・・・なのは、とどめよろしく。」

 

「了解!!スターライトブレイカー!!」

 

「どあああああああああああああああ!!俺の召喚獣が!!」

 

常村 勇作 0点

 

『決まったで!!優勝はアキ君チームや!!さっすがあああああああああああああああ!!』

 

「はやてちゃん、うるさいの・・・!」

 

アキとなのはは、耳を押さえながら、優勝賞品である白銀の腕輪を受け取った。

 

明久改めアキside

 

「・・・・さてもう一仕事しますかな?」

 

僕は優勝をした後、もう一つの仕事を行うため、ナハトを呼び出した。

 

「主・・・仕事か?」

 

「うん、ナハトには結界を張ってほしいんだ。このへんでいいかな。」

 

「承知した」

 

ここは竹原教頭の部屋・・・仕掛けているサーチャーから声が聞こえてきた。

 

『くそ!!あのバカどもが失敗をしおって!・・・まぁいいデータを渡せば、俺はさらに出世ができるからな。さーてそろそろ。』

 

「そうさせるとでも思ってましたか?」

 

「な!?」

 

僕は扉を開けて入る。教頭先生は驚いているが、僕は気にせずに彼に近づいた。

 

「お前は!!吉井 明久!?なぜここが?!」

 

「・・・白々しいですね。貴方が何処かに文月学園のデータを渡す事はお見通しですよ?竹原教頭・・・それともハッキング名人のミスターササタケと呼んだ方が良いですかね?まさかミッドチルダから脱走したとは聞いていたけど、ここに赴任をしていたのですか。なるほどデータ改竄はお手の物ですよね。」

 

「な・・・なぜ貴様がその事を知っている!!」

 

「僕が魔導師だからですよ、ライカ、セットアップ!!」

 

『Set-Up』

 

僕はバリアジャケットを纏ったけど、女性の体になっているためライカが気遣って、色々と変えてくれたようだ。

 

改めて、ライカをランサーモードにして構える。ササタケが逃げないように、僕が詰め寄った。

 

「言っておきますけど、助けを求めても無駄ですよ?今、僕の仲間が結界を張っていますからね」

 

「おのれ!!これでも、くらえ!!」

 

ササタケがクラッキング系の干渉魔法を放ってきたけど、僕はライカを使い弾かせる。

 

「なに!?」

 

「ライカを奪うためにプログラムを書き換えようとしましたか?残念だけど、その手は桑名の焼き蛤ってね!!」

 

僕は接近をして、彼の肩に手を置いて電撃を浴びせた。

 

「あぎゃああああああああああああああああああああああああ!!」

 

彼が気絶をしたのを確認をした後に、バインドをして彼の体を拘束した。一安心した僕はデータを回収しておばあちゃんに見せに行った。

 

「・・・・・・まさか教頭がね」

 

「・・・それはそれとして・・・明久が女の子になるなんてね」

 

母さんは僕をじろじろと見てくる。

 

「明久、その姿、本当に戻るのよね?」

 

「・・・うーん、僕もいつ戻るのかタイミングが分からないよ」

 

これにて一件落着だ。さすがの僕も今回はへとへとさんだよ。




次回 清涼祭りが終わり家でのんびりをする明久。まだ女性化が解けていないため困っている中。

アミティアたちが遊びに来て久々に勝負をしたいという。

次回「久々の休み、アミティアたちの模擬戦。」

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