明久side
島田さんたちが自宅待機を受けて4日が経った。
僕たちは人数が少ないけど授業を受けている。
「ふぅ・・・・・・・・・・・・」
僕放課後、僕は学校が終わり帰る準備をしていた。なのはたちは管理局の仕事が入ってしまいミッドチルダの方へと向かったようだ。雄二たちも用事などで一緒に帰れなかった。
そして校門を出たとき・・・僕は突然誰かに叩かれて気絶してしまった。
明久side終了。
「ん?」
リインフォースは帰り支度を終え、帰りに食材を買うために学校へ出たとき、遠くに明久の姿を確認した。
「明久?」
彼女は怪しいと思い、後をついていくことにした、もちろんなのはたちにも連絡をしてから。
明久は目を覚ますと、彼の体はグルグル巻きにされていた。あたりを見るとFFF団の格好をしたFクラスの男子たちにその集団の先頭に立っているのは島田に姫路・・そして清水がいた。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「やっと目を覚ましたわね・・・吉井・・・あんたのせいで・・・あんたのせいで!!」
「これもすべて・・・吉井君のせいです・・・だから・・・」
「「死になさい!!吉井 明久!!」」
「吉井 明久を殺せ!!」
「「「「殺せえええええええええええええええ!!」」」
「この豚野郎!!てめぇのせいでお姉さまが!!殺してあげますよ!!」
「・・・・・・本当にバカだよね」
「「「え?」」」
「・・・せっかく西村先生がチャンスをくれたのに・・それをも無下にするなんて・・・お前らは最低なやつらだ!!」
明久は起き上がると魔力をあげて縛っていた縄を引きちぎった。
「「「な!!」」」
「ライカ・・・セットアップだ。」
『O.K.!!Set-Up!!』
明久はセットアップをした。島田たちは驚く中、彼はギロッと睨んでいた。
「なによ・・・その姿は!!」
「・・・・いいからかかってきなよ?」
「やりなさい!!」
「「「「「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」」」」
島田の号令にFFF団の奴らが釘バットなどを持ち明久に襲い掛かってきた。だが彼はFFF団の一人の顔面を殴った。
「ぐほ・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・」
そのままライカを構えてシューティングモードでFFF団のお腹や顔を殴っていき気絶させた。
「プラズマランサー!!」
『P lazma Luncer Fire!!』
放たれた電撃の槍が命中をして彼らは次々に倒れていく。彼は脚部に電撃を纏っていた。
「ライトニングキック!!」
そのまま浮遊魔法を駆使して回転蹴りをお見舞いさせると、FFF団は全員が倒れてしまう。
「こ・・・この豚野郎!!」
清水はナイフを持ち彼に襲い掛かってきた。彼は回避をして彼女の攻撃をかわしている。
「可哀想に・・・・・・あんな子のどこに惚れたんだい?」
彼は清水の右手を持ち・・・・
「雷神!!」
電撃を浴びせた。
「あががががが・・・がが・・・あががが・・・!」
そのまま彼女の手を離すと、彼女は痙攣を起こした。島田と姫路は青ざめていた、FFF団や清水があっという間にやられていることに・・・彼はそのまま近づいていく。
「吉井のくせに!!吉井のくせに!!」
二人は釘バットを持ち彼にふるってくる。彼は回避しながらライカをソードモードに変換した。
「ライカ・・・カートリッジ。」
『Roger!Cardridge Loading』
ガシャンという音をライカが発動させて電撃と炎がソードモードの刀身に纏っていく。彼は彼女たちが持っている釘バットを狙うことにした。
「炎上雷神!!」
彼女たちが持っている釘バットが折れてしまう、二人はひぃと言いながら持っていた釘バットを離した。だがそれでも彼はそのまま歩みを止めないで接近をしているが・・・後ろからぐさっと刺される。
「・・・・・・・・・・・・」
彼は背中の方の感触を感じて、後ろを振り返ると、気絶したはずの清水が彼の背中にナイフを刺していた・・・。だが彼は清水をつかんで彼女たちの方へ投げ飛ばした。
「が!!」
彼は彼女たちを見下すように立ちはだかった・・・今の彼は止まらずにソードモードをランサーモードへと変えていた。
「「「ひぃ!!」」」
「・・・・これで終わらせる・・・因縁を!!ライカ!!」
『Roger!Cardridge Loading!Loading!Loading!」
彼は三発もカートリッジを装填してライカを振り回していた。なのはたちがそこに駆けつけた、一緒にアミティエたちやナンバーズたちも。
彼はランサーモードのライカを振り回して彼女たちに向けて振り下ろしていた。
「明久君!!」
「アキ!!」
「駄目や、アキ君!!」
「ライトニングファング!!」
彼は勢いよく彼女たちの前に突き刺した。彼女たち三人は白目を向いておりそのまま後ろに倒れる。彼はライカを抜いてまわす。
「・・・殺さないよ・・・いくら憎くても・・・殺す価値もないしね・・・やぁ、みんな・・・」
「明久!!あんた、背中に!!」
「・・・あぁナイフか・・・・・」
明久は背中に刺さっているナイフを抜く。バリアジャケットは普通のナイフを通す程柔ではない。
「・・・リインフォース・・・こいつらが?」
「はい・・・おそらく明久をさらったのもこいつらで間違いないでしょう・・・私は急いで追いかけましたから・・・・」
「・・・こいつらが・・・明久を!!」
ヴィータやノーヴェたちはFFF団たちを殴ろうとしたが・・・。
「やめて」
「明久・・・なんでとめるんだ!!」
「・・・みんなにこんなことをしてほしくないからだよ・・・それよりも心配なのは島田さんの妹の葉月ちゃんだ・・・おそらく新聞で流れてしまっている可能性が高い。悪いけど、島田さん達のこと頼んでもいいかな?」
明久はそういってすぐに倉庫から出るのであった。
葉月side
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
『お前の姉ちゃん、人を殺しかけたそうじゃないか!!人殺しの妹だ!!』
・・・お姉ちゃん・・・いや島田 美波があの優しいお兄さんを殺しかけたというのはすぐに広まった。私もお姉ちゃんがやったなんて信じられなかった・・・だけど夜にお父さんたちが帰ってきてお姉ちゃんに言ったことが頭に残っていた。
『お前はなんてことをしていたんだ!!明久君を殺しかけるなんて!!』
『!!』
それ以降・・・私は学校に居辛くなった・・・今日だってそうだ・・・苦しい・・・死にたい・・・誰か・・・・!
「やぁ、ここにいたんだね、葉月ちゃん」
「!!」
私が振り返ると、そこにはお兄ちゃんがたっていた。
「ひどい傷だね・・・大丈夫かい?」
「うう・・・うええええええええええええええん!!」
私はお兄ちゃんに抱き付いた。
葉月side終了
明久side
ひどいけがだ・・・もしかして・・・・・・!
「ねぇ、葉月ちゃん・・・・・・この傷・・・まさかだと思うけど・・・同級生にやられたのかい?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
沈黙は肯定・・・おそらく島田さんのことが新聞に載っていたのをほかの生徒たちが見ていたんだな。それで葉月ちゃんは・・・!
「もう・・・いやです・・・葉月は何もしてないのに・・・全部・・・あいつのせいなのに・・・もうあの家に帰りたくない・・・お兄ちゃん・・・!」
僕はどうすればいいのか考えている。葉月ちゃんのことを考えるとな・・・とりあえず家の方へ一度送るしかないか。
「とりあえず家までに送るよ、いいね?」
「・・・・・・うん。」
僕は葉月ちゃんと一緒に家の方へ・・・なんか焦げ臭いな・・・?
「な!?」
そう島田家が燃えていた!勢いがかなり強い!!
「ちぃ!!」
「家が!!家があああああああああああああああああああ!!」
「見ちゃダメだ!!」
僕は葉月ちゃんを覆いかぶさるようにして、119番へ連絡した。消防車がすぐに駆けつけて火を消している。
そして中では二人の遺体が見つかった。おそらく葉月ちゃんの両親だ・・・仕事を首にされたのか・・・おそらくは・・それで自殺を選んだというわけか・・・さてどうするか・・・。
僕はとりあえず葉月ちゃんを連れて家の方へと戻った。家にはなのはたちが全員いたし母さんと父さんも帰っていた。
「おかえり明久。あの子たちに関しては警察に叩きつけておいたわ・・・全くあいつに世話をかけさせたわね」
母さんがため息を吐いていた。おそらく母さんの知り合いの警察の人に渡したのだなと思う。そして父さんは僕の後ろにいる葉月ちゃんの姿を見た。
「おや?明久、その子は・・・・・」
「実は・・・・・・・・・・・・・・」
──明久説明中──
「・・・そういうことか、島田さんのところが自殺をか・・・お姉さんは・・・」
「あいつは・・・お姉ちゃんじゃない!!私は一人になった!!・・・もう・・・誰も・・・」
葉月ちゃん・・・・ん?母さんと父さんが何かを話しをしている。二人は何かを決意をしたのか葉月ちゃんに話しかけた。
「ねぇ・・・葉月ちゃん・・・あなたでよければ私たちの娘にならないかしら?」
「え?」
「君は寄るところがないかもしれないだろう・・・だったら僕たちの娘にならない?」
「でも・・・葉月・・・・・」
「構わないわ、ゆっくりと考える時間はあるんだから・・その間はこの家にいてもいいからね?」
「・・・わかり・・・ました。」
なのはが彼女を部屋の方へ案内をしているうちに僕は母さんたちと話をする。
「母さん・・・・・・・・」
「わかってるわよ、あの子は、彼女の心は、相当傷ついているわ・・・今まで仲が良かった子たちがいきなり自分に敵意を向けてきたと考えたらね・・・しかも自殺か・・・」
「先ほど調べてみたけど・・・島田さんのお父さん・・・新聞で見た会社が彼をクビにしたみたいだよ。 」
「ほえー・・・晃さんのパソコンすごいですね?」
はやてが父さんのパソコンに関心を持ったみたいだね。
「はっはっはっは、これでも吉井グループの社長をしているからね・・・今も仕事を終えて帰ったところだよ。」
父さんと母さんが何をしているか僕もよく知らない。だがある噂では・・・誰かが戦争を止めたりしていると噂が流れているが・・・それってまさか?
「アキ君・・・そういうのは関わらない方がいいわよ?」
あ・・・両親がやったんだなと僕は確信を得た。
そして次の日、島田さんたちの処分は退学処分と決まった。清水さんも同じく退学処分扱いとなった。
やはり反省が見られないと、ばあちゃんが判断して決定をしたそうだ・・・・葉月ちゃんまだ悩んでいるみたいだけど・・・お母さんたちはゆっくりと決めるようにと言ったそうだ。
当然ながら、Fクラスは人数が少なくなっていた。
「あいつら・・・馬鹿やらなければよ・・・」
「じゃな・・・教室の方が静かになったの・・・・・・」
「・・・・・だがあいつらはやり過ぎた。明久に関して・・・な」
「だな・・・・・・」
「あぁ・・・・・・」
雄二たちも寂しそうに教室を見ていた、僕も少しだけ・・・それにしても、嫌な予感がするな・・・何事もなければいいけど・・・。
明久side終了
一方で島田たちは警察署にいた。
「なんであたしたちがこんな目に遭わないといけないのよ・・・・」
「そうですよ・・・私たちが何をしたと言うのですか・・・・」
未だに反省の色を見せていなかった。それどころか復讐という言葉が彼女たちの頭によぎっている、FFF団のメンバーや清水もそうであったように。
その夜、彼女たちは牢屋の壁を破壊した。
「まっていなさいよ吉井・・・アンタを殺せば私たちは自由になれるんだから!!」
島田たちは明久を殺すために移動をしようとしたときのことだ。
乾いた破裂音が聞こえた。
「え?」
見ると、FFF団の一人がばたりと倒れていた。彼から血が流れている。
「おい!!・・・死んでる・・・!?」
するとさらに銃撃が聞こえてFFF団は倒れていく、鮮血を咲かせながら。
「おい!!誰だ!?」
「てかなんでムショで殺されるんだうご!?」
すると黒い服を着た人物が現れた。
「な・・・なによあんたたち!?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・」
仮面をかぶった人物たちは懐から銃を出した。
「え!?」
「まさか!!」
「嘘だろ!!」
「・・・・・・ターゲットロック。ウテ」
銃が放たれてFFF団たちは次々に撃たれていく。島田たちは「なぜうちらがこんな目にあわないといけないの!!」といいながら撃たれて地面に倒れた。
「ご苦労」
男の声で“ロボット”たちは撃つのをやめる。辺りを血だらけに倒れている島田たちを、男は笑いながら運ぶようと指示を出す。
ロボットたちは死体となっている島田たちを運んで行くと転移石を使いどこかに転移をしていく。
「ふっふっふ、いいコマができたようだな・・・さーて彼女たちを改造とするとしようかな?はっはっはっはっはっはっは!!」
男は高笑いをして転移魔法を使い、消えるのであった。はたして島田たちを回収した者たちは一体何者か・・・。
次回 人数も少なくなりFクラスの教室もきれいになっていた。整備などをされており平和に過ごしていた。
明久も暴力などがなくなったのか落ち着くようになり、時空管理局の方に復帰をした。もちろん学校の方もあるのか、あまり参加ができないのであるが・・・
次回「明久の平和な日常?」