バカとリリカルとシンフォギアと召喚獣   作:桐野 ユウ

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明久の平和な日常?

明久side

 

Fクラスの人数はかなり減っていた。島田さんに姫路さん、FFF団メンバーが逮捕されたためだ。彼らは退学処分を受ける手筈になってたけど、警察署から行方不明になったと連絡が来た。彼女たちが逃走をするとは思ってもなかった…何だか嫌な胸騒ぎがする。

 

(あの警察署は母さんの知り合いが指揮をしてた。そこを彼女達がかんたんに脱出できるとは思えない。何かが動いてる気がする、でも一体誰が……)

 

僕が黙っているとなのはが近づいてきた。

 

「明久君、どうしたの?」

 

「あぁ、少しね……何か嫌な予感がするんだ。」

 

「嫌な予感?」

 

「…………」

 

僕は黙ったまま、広くなったFクラスを見ながらため息を吐く。いくら広くなったとはいえ、静かになり過ぎだなと……。

 

「明久、俺も同じことを考えたさ。だが、あいつらは……」

 

「わかってるよ雄二、僕だって……」

 

「明久・・・・・・」

 

「だけど、せめて、最後は反省をしてほしかったな。謝ってほしかった……その謝罪を受け入れたかった……」

 

「「「「…………」」」」

 

僕はいつの間にか涙が出ていた。一年前のこと、今現在まで受けてきたことをすべて思い返していた。

 

島田さんに突然関節技をくらわされたり、姫路さんから釘バットを、FFF団からは拷問からのバンジージャンプ(※このときはライカを使い、浮遊魔法で窓を突き破って生還した)……

 

「………………」

 

「明久……おぬし。」

 

「わかってるよ、秀吉。いくらそういっても、もう終わってしまったことだからさ……」

 

「アキ…………」

 

「アキ君…………」

 

僕が左手を握りしめていると、授業の時間になったので、西村先生が入ってきた。僕たちはそのまま授業を受ける。

 

その放課後、僕はミッドチルダの方に向かった。

 

「うーん!なんか久々のミッドチルダね!!」

 

隣にはクイントさんがいた。そう僕はクイントさんと相談をして、旦那さんと娘さんたちに会わせることにしたのだ。

 

それにはジェイルさんも賛成をしており許可をくれた。

 

「そうだね、彼女は変装魔法を使えば平気だと思うから。明久君、クイント君を頼んだよ?」

 

僕は変装したクイントさんを連れてナカジマ家の方へ行く。彼女は懐かしさに浸っていた。因みに、ナカジマ家に全員居ることはジェイルさんの連絡で承把握しているよ。

 

クイントさんがインターホーンを押すと、「はい」という綺麗な声を聞こえてきた。この声には聞き覚えがあるな……。

 

「ギンガ」

 

『え!?』

 

扉が開かれ、中からクイントさんのように長い髪をした女の子が出てきた。クイントさんの合図で、僕は指をパチンと鳴らしてクイントさんの変装魔法を解く。

 

「おかあ……さん?」

 

「えぇ、ただいま」

 

「お母さん!!」

 

ギンガと呼ばれた女の子はクイントさんに抱き付く。そして、「ギンネェ」とギンガちゃんを呼びながら、もう一人の女の子が近づいてきた。僕はその子に見覚えがあった。

 

あの空港火災の時、僕が助けた女の子だからだ。ってことはこっちの子も…

 

「そうか……君達があの時の…………」

 

「えっと、あなたは…………」

 

ギンガちゃんが僕に聞いてきたので、ライカから仮面を出して装着をする。

 

「「その仮面は!?」」

 

「話は後で、今は家の方に入らせてもらってもよろしいですか?」

 

「あ、えっとはい!!」

 

僕たちが中に入ると、“お父さん”と呼ばれた人物がこちらに来た。彼もクイントさんを見て、目を見開く。

 

「く……クイント!?馬鹿な……お前は……!?」

 

「ふふ、久しぶりね、ゲンヤさん」

 

「じゃあ本物なんだな?」

 

「その通りよ、あなた!!」

 

「クイント!!」

 

ゲンヤさんと呼ばれる人とクイントさんは娘さんたちが見ているのを気にせずに抱き合っていた。夫婦として再会をしたんだ、それはいいことだ。

 

さて僕は改めて娘さんたちのギンガちゃんとスバルちゃんと話をすることにした。

 

「明久さん……あの時は助けてくださって本当にありがとうございました!!」

 

「気にしなくてもいいよ」

 

「仮面をかぶってたのは……なのはさんたち絡みですか?」

 

「……知ってるんだね。そう僕は彼女たちと幼馴染みなんだ・……空港火災の時はとある理由で仮面をつけていないとダメだったからね」

 

「明久さん……そのお願いがありまして。」

 

「お願い?」

 

スバルちゃん、僕にお願いとは?

 

「あの……お兄ちゃんと呼んでもいいですか?」

 

「どうしてそうなったの!?」

 

さっきの流れでどうしてこうなったの!?僕はどう答えたらいいのですか?!

 

「あ…あの……」

 

「ギンガちゃん?」

 

「私も…いいですか?」

 

ギンガちゃんまで!!しかも涙目になって僕を見ています!!父さん母さん姉さん!!ぼくはどうしたらいいのでしょうか!?

 

「「だめですか?」」

 

あ、スバルちゃんが涙目になっているし、上目遣い!?駄目だ駄目だ!!反則ですよ!!ホントに駄目ええええええええええええ!!

 

「……うん、いいよ!」

 

負けました、はい……負けたよちくしょー!!だってしょうがないじゃん!しかもかわいいし!!ちくしょう!!男だからね!!僕だって!!

 

そして現在……。

 

「お兄ちゃん。」

 

そして、現在、ギンガちゃんが僕に抱き付き、その後ろではスバルちゃんが羨ましそうに見てる……しかし、腕に当たる感触からして、ギンガちゃんも胸大きいな。大きさ的に……フェイトと同じくらい!!

 

「えへへへへへ」

 

「あらあらギンガったらあんなに甘えるの初めてみたわよ」

 

「……あのー、クイントさん、助けてください」

 

「えーいいじゃない。成長した娘が甘える男の子ってのは初めて見るもの」

 

「理由になってません!!」

 

「ギンネェ!!そろそろ変わってよ!!アキにぃに抱き付きたいよ!!」

 

「だーめ。今は私のターンだもーん♪」

 

「そういってギンネェ30分以上くっついてるよ!?」

 

へー、もうそんなに経つのか……アハハ。

 

「あのギンガちゃん?」

 

「ギンガ……」

 

「“ギンガ”、スバルちゃんと交代してくれないかな?」

 

「……えへへ、わかりました」

 

「えへへへへ、それじゃあアキにぃ!!」

 

今度はスバルちゃんが僕に抱き付いてきた。ギンガほどじゃないけど大きなものが二つも僕に当たってる。大きさ的になのはと同じぐらい!!

 

「温かいな……アキにぃ……」

 

「………………」

 

僕は彼女の頭を撫でながらスマホを見ていると、あ……………グループライン、何かいっぱいきてる。

 

『明久君明久君明久君明久君明久君明久君』

 

『アキアキアキアキアキアキアキアキアキアキ』

 

『アキ君アキ君アキ君アキ君アキ君アキ君アキ君』

 

『明久明久明久明久明久明久明久明久』

 

なのはたちが僕の名前を通知でながーーーーく送信していたので、僕はスマホをそっとOFFにした。

 

(なにあれ!!怖いんだけど!!帰れないじゃん!?)

 

僕はナカジマ家に泊まることにした。




なのはたちヤンデレに突撃!!まぁそりゃあ数年間ゆくえふめいなってしまっていましたからね。

はいギンガとスバルもヒロイン決定!?後はあのツンデレ「ファントムブレイザー!!」

ぐあああああああああああああああああ!!

次回「明久恐る恐る家に帰る。」

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