明久side
次の日、僕はアリシアと一緒に学校へ登校した。なのは達?ミッドチルダでの仕事が忙しかったようで、帰ってきてから休んでる。
「お疲れ様、五人とも」
「…………ほんと疲れたわ」
「明久の方も大変だったみたいね?」
「え?」
「こ・れ」
アリサから渡された新聞の内容を確認すると、そこにはある家族のことが書かれていた。時空管理局のお偉いさんが息子の起こした事件を裏で揉み消していたことが判明……ってあれ?陸士学校で喧嘩売ってきた子じゃあないか!
「・・・・・・母さん」
おそらくだけど、母さんが時空管理局に乗りこんで連中がやったことをネットとかでばらまいたんだよね……おそらくだけど。さて話を戻そう。僕とアリシアはFクラスに入り、いつも通りに授業を受けている。
僕は授業中ずっと気になっていることがあった……それは姫路さん達の行方だ。これは間違いなく彼女たちだけの力じゃない、大きな何かが蠢いている。
『……マスター?』
「あぁごめん、少しだけ考え事してたんだ……。ねぇライカ、帰ったらミッドチルダの方へ行こう」
『わかりました』
放課後、僕はミッドチルダの方へ転移魔法で飛んだ。やっぱり情報はミッドチルダの方で収集したほうがいいと思ってね。時空管理局の本局へとやってきた僕はデータベースなどで調べている。
母さんが念のためにと僕に渡してくれたデバイスを使って、管理局のコンピューターに侵入させている。因みに言うと、そのデバイスは僕の召喚獣が本当の意味で小さくなったものだ。
「……戦闘機人……プロジェクトF……これって!!」
プロジェクトF……確かフェイトが生み出された意味でのクローン技術、そして戦闘機人……ジェイルさんが作っているのとは別個体……ギンガやスバルちゃんが……!
『マスター……』
「……わかってるよ、ライカ」
僕が部屋を出ると嫌な感じがした。クイントさんやジェイルさん達を利用をしていた上層部の絡みかな。本当に奴らは腐ってると思う。
「!………ライカ」
『えぇ、誰かにつけられております』
「みたいだね」
僕たちは誰も寄らないような場所に移動して、ライカをセットアップさせて構える。
「いたいけな高校生相手に5人がかりですか?」
「よくわかったな……お前にはここで死んでもらおう!!」
おそらく隊長クラスの奴がそう告げると、他の四人が僕に襲い掛かってきた。暗殺特化だね。
僕はライカをウィップモードにして暗殺者の一人の足を絡ませてもう一人に投げつける。
「「!!」」
ぶつけた二人に僕はバスターモードに切り替えて構えていると、後ろから手裏剣型の武器が飛んできた。
「ちぃ!!」
僕は回避して、フレイムプラズマバスターを放ったけど、やはり素早さは向こうが上か。連携も巧い……。
「仕方がない、ライカ!!」
『了解です』
ライカを二丁の銃にして、僕が飛ぶと、奴も飛んできた。それが狙いだ!!
「エレキバレット!!シュート!!」
『Electric Barret』
「「「「!!」」」」
四人に放つと、痺れた連中は地面の方に倒れていく。僕は着地してして隊長格に銃口を向けた。
「さすがアキヒサ・ヨシイってところか」
「僕の名前を?」
「当たり前だ、貴様のことを知らないはずがないだろうが……まぁいい、今日のところは撤退させてもらうぞ」
「待て!!」
僕はトリガーを引いたが相手は転移魔法を使い逃げてしまった。エレキバレットで痺れさせたヤツラも消えていた。
『マスター!』
「駄目だね、追跡ができない……だけど奴ら、僕の名前を知ってたな」
僕は逃げられた暗殺部隊のことを思いながらも、家の方へ転移しようと思ったけど……
「せっかく来たんだしギンガたちに会ってからでもいいかな?」
次回 ギンガたちに会いに行く明久、だが彼の前に現れたのは!!
次回「明久の前に現れたやつら!!」