目を覚ました明久
明久side
「……うう……」
僕はどこかの病室で目を覚ましたようだ。あの時は確か、Dr.ライチを倒したのはいいけど、次元の中で意識を失ってしまって………。
「あ、目を覚ました!」
「え?」
僕は声をした方を見やると、黒い髪をした女の子と金髪の女の子がこちらを覗いていた。えっと、いったい彼女達は何者なんだ?ライカは僕の左手に付いたままだし、とりあえず彼女たちに声をかける。
「えっと、君達は…?」
「暁 切歌デース!!」
「月読 調」
「ありがとう。僕は吉井 明久って言うんだ。あたたたた……!」
「大丈夫?」
「うん、なんとかね」
まだ痛みがあるか……それにしても、僕はいったいどの次元に落ちてしまったのだろうか?考え事をしていると、扉が開いた。入ってきたのは、おそらくここの責任者で間違いないだろう。
「おや目を覚ましましたか。初めまして私の名前はナスターシャ・セルゲイヴナ・トルスタヤといいます。」
「僕は吉井 明久といいます」
「では明久君と呼ばせてもらいますね」
「はい、その、ナスターシャさん、僕はどうしてここに?」
「あぁ、あなたをセレナが見つけたのです」
「セレナ?」
「私たちと一緒に住んでいる女の子です。あなたがここに運び込まれた時、血だらけだったから急いで手当てをしたの」
「そうだったのか、ありがとうございます。」
「気にしないでください」
そして僕は体が動けるようになるまでは、ここの研究所で過ごすこととなり、料理などをふるまったりした。
その時、恩人のセレナと彼女の姉マリアに料理を振る舞ったら、落ち込んでしまったのはなんでだろうか?
ナスターシャ教授は僕の顔を見て苦笑いをしていた。さて話は、ここの研究所に過ごしてから数か月の頃だ。
僕はライカをふるっていた。ここの研究所にあるシミュレーション室を使わせてもらって、仮想敵と戦わせてもらった。この仮想敵のモデルは、人類の天敵“ノイズ”と言うらしい。
正直言って、僕の攻撃は効かないと思っていたけど、倒せたのは驚いたな……。
「明久兄さん!!」
「ん?」
僕が振り返ると、マリアたちがいた。そう僕がこの中でいちばん年上ってことで、マリアを始め、僕のことを「明久兄さん」と呼ぶようになったんだ。
ちなみに、ナハトとリインは、僕の中に留まり、眠っている。どうやら僕の体を治すために二人は力を使い過ぎたみたいだ。やっぱりあの時、無茶をしたのが原因か……申し訳ない。
「どうしたの、みんな?」
「そろそろご飯の時間だから知らせに来たの、兄さんはここで鍛錬をしていると聞いたから」
「そうだったのか、ごめんごめん。今日は誰のご飯だい?」
「今日は私だよ」
「そうか、調のご飯か……僕の教えが役に立ったみたいで何よりだよ」
僕が調の頭を撫でると、えへへと彼女は笑う。「うんやっぱり笑っていると可愛いよ」
「か、かわいい!?」
あれ?
(『マスター……また声が出ていましたよ?』)
まじですか…………この二次創作の主人公みたいな癖、何とかしたいな。
そんなことを思っていると、僕の両手にマリアとセレナがぎゅっと抱き付いてきた。
「ふ、二人とも!?」
「あら?兄さん、顔が真っ赤よ?」
「どうしたのですか、兄さん(笑)」
二人ともわかってやってるよね!?だって君達の成長している胸が僕の両手に当たっていんだよ!!ドキドキが止まらないよ!!
ってか、後ろから何か黒いオーラを感じるのですが!?
「デスデスデスデスデスデスデスDEATH」
「じーーーーーーーーーーーーー」
「・・・・・・・・・・・・・・・」
…………ご飯を食べる時、今度は調と切歌が隣に座って僕に食べさせようとしているのですが…………
「「あーん(デース)」」
「えっと…僕は一人でも食べられるよ?」
「「食べてくれないの?」」
上目遣いをしてきた二人……僕は負けてあーんを受けました。やっぱり勝てませんよね……はい……だけどいきなりとんでもないことが起こった。
ある日、僕が研究所の外で鍛錬をしていると、突然研究所が爆発した。
「何事!?って研究所が!!」
僕は急いでバリアジャケットを纏って中へと突撃した。嫌な予感がしたからだ。僕は辺りを見ながら、新たな魔法を使うことにした。氷と風の魔法だ。
「氷結の息吹!!」
氷を放ち火を消していき、奥の方へ向かう。
「調!!切歌!!」
「「明久お兄ちゃん!!」」
僕は二人を見つけるとすぐに何があったのか事情を訊いた。そして分かったのは、“完全聖遺物”と呼ばれるネフィリムが暴走して研究所で暴れているということ、それを止めるためにセレナがアガートラームを纏うということだった。僕は、セレナ達がいる場所へ、ライトニングシューズを使い、急いで向かった。セレナ、みんな、無事でいてくれ!!
明久side終了
燃え盛る研究所のネフィリム保管場所。
「ぐおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」
ネフィリムはその場で暴れていた。そのそばにはそれを止めるためにアガートラームを纏ったセレナの姿があった。
「セレナ!!駄目!!やめて!!」
姉であるマリアはセレナを止めるために声をかけているが彼女は家族や明久を守るためにアガートラームを纏い絶唱を歌おうとしていた。
「はい、ストップ!」
「え?」
セレナが絶唱を歌おうとしたとき、明久がそばにやって来た。彼女は突然現れた彼に驚いてしまう。
マリアとナスターシャも明久がどこから現れたのか不思議に思っていると、彼はネフィリムの方を向いていた。
「なるほどあいつがね。さてセレナ、ここは僕に任せてもらえないかな?」
「え!?」
するとセレナの体になにかが巻き付いた。そして、そのままマリアたちの方角へ投げ飛ばされた。
「明久兄さん!!」
彼はライカを構えていた。
「ライカ、こいつは一発で決着(けり)をつけるよ!!」
『了解です!!カートリッジ!!』
カートリッジが装填されてバスターモードへと姿を変えた。
「ブラスタービット射出。ターゲットネフィリム!!」
ブラスタービットも射出されて彼は構えていた。
「くらえ!!バスターノヴァ!!」
スターライトブレイカーの明久アレンジ“バスターノヴァ”をネフィリムに命中させ撃破した。彼が安堵していると、そこに異様な穴が空いていた。
「嘘でしょ……ああああああああああああああああああああああああ!!」
明久はその穴に吸い込まれてしまい姿を消してしまった。
「明久にいさあああああああああああああああああああん!!」
「いやああああああああああああああああああ!!」
マリアとセレナは目の前で明久が消えてしまったことにショックを受けてしまう。一方で明久はなんとかして戻ろうとするも、どこか別の場所に移動して不時着したようだ。
「どあ!!」
地面に激突をした彼が状況確認しようとすると、突然爆発が起こった。
「何事!?」
火薬と肉の焼ける臭いから危険を察知した彼は、かつてスバルやギンガを救った仮面をガスマスク代わりに装着して移動する。どうやらテロリストらしき連中が暴れているのだと把握した。そして、彼は助けを呼ぶ声が聞こえて、急いで走っていく。魔力がなくなってもいい……助けを求める声を明久は無視できないのだ。
そして、ついに泣いている女の子のところへ到着した。
「どうした!?」
「パパとママがこの中に!!」
「わかった!」
彼は、ライカをランサーモードにして、ランサースパークを放つ。これで扉を破った後は、ライトニングアーマーを装備して、彼女の家族であろう男女を救出をした。
「パパ!!ママ!!」
「「クリス!!」」
明久はその場を去ろうとしていた。
「待って!!私は……私は雪音 クリス!!」
「……吉井 明久。じゃあね、クリス」
彼は仮面を外し、彼女に笑みを浮かべて、その場を転移魔法で去っていった。
「ヨシイ……アキヒサ……」
こうして明久はまたフラグを立てたことを知らず、転移魔法で到着した場所を確認をした。
「日本……か!」
彼は遂に日本に帰って来たと安心した。先ほど、あの次元にまた吸い込まれてしまった影響で時間間隔がずれているのを感じるけれども。
「主、大事ないか?」
「大丈夫だよ。ごめんね、ライカ,ナハト,リイン……僕のせいで。特にリインは、はやてと……」
「確かにはやてと別れてしまったのは残念だ。だが明久を守るためなら問題ないさ。お前は私を救ってくれた恩人だからな。」
「……ありがとう」
お礼を言った後、あるポスターが目についた。
「ツヴァイウィングライブコンサート……え!?」
彼は驚いた。それはかつて小さいときに別れた幼馴染とそっくりな子がポスターに写っているからだ。
「まさか、ね……」
次回 明久はそのコンサート会場へとやってきた。だが彼はチケットを持っていなかったので透明魔法を使い侵入をすることにした。
彼は歌を聞いているとノイズが現れた。彼はすぐに透明化を解除をしてライカでノイズ達を切っていく。
次回「明久ライブ会場へ侵入!!」