明久side
僕はスマホを操作してみた。だけど………
「おかしいな…-やっぱりなのは達と繋がらない……」
先ほどから僕は母さんや姉さん、それになのはたちと連絡を取れるかと思って電話を試している。
『マスター……おそらくここは私たちが知っている場所とは違いますね……先ほどこの世界をダウンロードしてみましたが、文月市や海鳴市の名前が見当たりません』
『それどころか、はやてとも念話ができない』
「そっか……」
やっぱりこの世界は……だけど、僕は何故か懐かしい気がする。歩いていると、僕はある会場へ到着した。
あの時見たポスターの通り、そこでは「ツヴァイウィング」というユニットのコンサートをするみたいだ。僕は透明魔法を使い、侵入することにした。
え?それって犯罪じゃないかって?まぁ、それは勘弁して頂戴。何だか胸騒ぎがするんだよ。
会場はすでにお客さんで満員になっている。どうやらツヴァイウィングはかなり人気があるようだ。
後で、お客さんとして聞くとしよう……数分後、会場が暗くなりそこに二人組が現れた。
「ツヴァイウィングだああああああああああああああ!!」
なるほど……彼女達が……なんというかとてもきれいな歌じゃないか……僕の心を滾らせてくれる…ってなんだあれ?彼女達の曲がフィナーレに近づいてきたとき、見たことある物体が現れた。
「ノイズだああああああああああああ!?」
お客さんたちが慌て始めている。ノイズ……シミュレーションでも戦った相手だる。だけど今回は実物……ナスターシャ教授が言ってた通り、もし僕も触れられたりでもしたら死んでしまうのだろう。
だけど!!
「人を守るためなら僕は!!戦うさ!!ライトニングアーマー!!」
僕はライトニングアーマーを纏い素早く移動をする。念のために仮面をかぶってライカをランサーモードにし、ノイズを斬りつけた。
ノイズはライカの斬撃を受けて消滅をした。
『…………異常ありません』
「よし!」
炭化しないなら、こっちのものだ……僕はシューティングモードに変えて構える。
「シューティングレイン!!」
雨のような魔力の弾を振らせて、ノイズ達を倒していく。そんな中、ステージにいた二人は何かを纏っているのが見えた。
あれはセレナが装着していたアガートラームと同じようなものかな?避難誘導を終えた僕は彼女達と合流をするためにステージの方へ上がっていくと、ガラッと瓦礫が動いたのが見えた。
「女の子!?」
するとオレンジ色の髪をした女の人が走りだした。持っている槍をノイズに振り回しているが、それが砕けていき女の子の心臓に突き刺さってしまう。
「「な!?」」
僕はフレイムアーマーへと変わり、燃え盛るライカを構えてぶん回す。
「バーニングストライク!!」
燃え盛る竜巻を発生させて、ノイズ達を燃やし尽くしてから、彼女の方へと行き、傷を治すために、ヒーリングを使った。
「あんたは…………」
「………………………」
「悪いがこの子を頼む…………」
「君は死ぬ気なのか?」
「……………!」
「君のその目がそう語ってた……ここは“私”に任せてくれないか?」
仮面のヒーローモードとなった僕は、ライカをツインライフルモードへと変えてブラスタービットを射出させる。
僕はそのまま走りだしてツインライフルのトリガーを引き、ノイズ達を粉砕していく。そんな中、一体のノイズの攻撃を仮面に受けてしまい、仮面が吹き飛ばされた。
「え……?」
青い髪の子が僕の顔を見て目を見開いているが、気にせずに、僕はターゲットロックをして構える。
「バスターカノン!!」
放たれた一斉射撃でノイズたちを一掃した。その後、僕は自分の魔力や状況を確認する。
『かなり消耗しましたね』
「まぁ、逃げる人たちを守るために戦ったからね……疲れたけど、僕は後悔してないさ。魔法を使ってしまったことは…………仕方ないよ」
壊れてしまった会場を見ていると誰かがこちらに近づいてきた。
「明久ああああああああああああああああああああ!!」
「え?」
振り返ると、青い髪をした女の子がこちらに走ってきて、涙を流しながら僕に抱き付いてきた。いきなり抱き付かれてきたので僕は勢いよく後ろに倒れてしまう。
「いたたたたた……!」
「明久……明久……!やっぱり明久だ!!間違いないよ!!」
「きっ、君は…………………?」
うーんどこかで見たような顔だけど……
「……えっと?」
「明久、どうしたの……ん?」
彼女は、僕に抱き付いて匂いを嗅ぎ出した。一体どうしたの「別の女の匂いがする
」え?
「明久から別の女の匂いがする。ねぇなんでなんで?どうして明久から別の女の匂いがするのかな?」
「えっと、とりあえず落ち着いてくれないかな」
彼女は光のない目で僕を見てきた。だけど青い髪に見たことがある顔……やっぱり小さい時にお別れをした子に似ている。
僕は一か八かで名前を当ててみる。
「もしかして、風鳴、翼?」
彼女はぴくっと一瞬だけ動いた後、にぱーと顔が明るくなり、更に抱き付いてきた。
「覚えてくれていた、明久!明久!!明久!!!」
「ぐおおおおおおおおおおお!!」
なんつー馬鹿力!?僕の体、悲鳴あげてるんだけど!!
「もう離さない……絶対に……!明久は私のワタシノワタシノワタシノワタシノワタシノワタシノワタシノ…」
「おい翼!!そいつの顔、真っ青になってんぞ!?」
「あ…………もうだめぽ」
僕は意識を手放した。
次回 明久は意識が回復させてどこかの病院で目を覚ますと赤い服をした男性がいた。
「久しぶりだな明久。」
「弦十郎おじさん。」
次回「弦十郎と明久。」