バカとリリカルとシンフォギアと召喚獣   作:桐野 ユウ

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弦十郎と明久。

明久が翼と再会をしている頃の文月学園。

 

「「「「「「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」」」」」」

 

なのは達の顔に明るさは無い。“また”明久を目の前で失ったのだから当然であろう。そして、雄二たちもまた明久が学校に来なくなったことを心配している。

 

「明久の奴どうしたんだよ……」

 

「そうね……」

 

「大丈夫だと思うが、心配じゃの……」

 

「………………」

 

一方で学園長カヲルの部屋には美菜が来ていた。

 

「明久は見つかったかい?」

 

「……………」

 

首を横に振った。美菜も仕事の合間に明久を探索しているが見つかっていないのだ。

 

「もしや、明久は前に住んでいたお前たちの世界に飛ばされたんじゃないかい?」

 

「え?」

 

「いや、前に風鳴んところのじじいとやりあったことがあったのを思いだしたんじゃよ。」

 

「……可能性はあるかも!なのはちゃん達には内緒で私が単独で飛んでみるわ。仕事は晃さんに任せる!!」

 

彼女はそう言って張り切るも……

 

「どうしたんじゃい?」

 

「ライカ、明久にあげたんだった……!」

 

「あー、そういえば世界を超えるにはデバイスが必要じゃったかな」

 

「ちくしょう、ちくしょーーーーーーー!」

 

美菜が叫ぶのを他所に、カヲルは遠い目で窓の外を眺めていた。一方、その行方不明になっている明久はある場所で目を覚ました。

 

「知らない天井だって当たり前か……」

 

「お目覚めかい、明久君」

 

声がした方に顔を向けると、懐かしい人が立っていた。

 

「弦十郎おじさん……!」

 

「やはり君だったのか……こうして会うのは何年ぶりだろうか……それにしても随分たくましくなったな。」

 

「えっと、はい。あはははは…」

 

「明久君、真面目な話をする。君がノイズを倒したその力は一体なんだ?正直言って驚くことばかりだ」

 

「えっとですね」

 

──青少年説明中──

 

「なるほど、魔法か……全く世界は広いものだ。よっと。」

 

弦十郎は、明久にセットアップをしてもらったライカを軽く振り回す。

 

『うわわわわわ!!そんなに振り回さないでください!!』

 

「あーすまんすまん」

 

返してもらった後、明久はセットアップを解除をする。弦十郎は少し考えてから明久に話をする。

 

「明久君……君に頼みたいことがある。本当は君に頼むのは翼に猛反対されたんだが……」

 

「何ですか?」

 

「明久君、俺達に協力してくれないか?」

 

「……何かわけありですね?」

 

弦十郎は説明をした、今現在シンフォギア装者と呼ばれるのは翼と奏だけであること、そして、彼女たちだけでもノイズを倒せるがそれでも多過ぎるということを。

 

「わかりました。おそらくしばらくは元の世界に戻る保証がありませんし。それに、困っている人がいるなら当然です!」

 

「すまない……」

 

そして数日後、彼は特異災害対策機動部二課へと連れてこられた。

 

「おじさま!!どういうことですか、どうして明久が!?」

 

「彼に協力の許可を得たからだ」

 

「ですが……!」

 

「翼、お前の気持ちはわかる。だがそれでもお前たちの負担を減らすにはこれしか方法がなかった。大人として情けない話だがな」

 

「…………わかりました」

 

「ふーんあんたが翼の……お礼を言ってなかったな、あたしは天羽 奏だ。あの時はサンキューだぜ!!」

 

「えっと吉井 明久です。よろしくお願いします!!」

 

「ほーう翼にはもったいないぐらいの男だね……どーれ。」

 

奏は突然明久を抱きしめた。

 

「うごおおおおおおおおおおお(奏さんの大きな胸が僕を包み込んで)!!」

 

「ちょっと奏!!ずるいよおおおおおおおおおおお!!」

 

二人が明久の取り合いをしている中、弦十郎はあることを考えていた、どうして明久の魔法がノイズを倒せたかということである。

 

「ノイズはシンフォギアの力で倒せる」というのが定石である。しかし明久は魔法でノイズを倒していった。その相棒であるライカも炭化していない。

 

「……………彼の実力を知りたい。明久君、早速で悪いが二人と模擬戦をしてくれないか?」

 

「模擬戦?」

 

「まぁ、あたしも明久の力を知りたいしよ」

 

「私もお願い」

 

「わかったよ」

 

そして案内されたシミュレーション室に三人は立つ。明久はバリアジャケットを、二人はシンフォギアを纏い、お互い武器を構える。

 

「さてどっちが相手ですか?」

 

「ならあたしから頼む。」

 

(やはり彼女はあの槍か……なら僕も)

 

明久はライカをランサーモードへと切り替える。ブザーが鳴ると、ダッシュをしてお互いの槍が激突した。

 

「であああああああ!!」

 

奏の連続突きが明久に襲い掛かる。しかし彼は冷静にライカを使って弾いていく。

 

「雷よ……我が槍に纏え……ライトニングファング!!」

 

電撃の獅子の如く明久は突撃をするも、奏は回避した。だが明久は次の準備はできていた。彼はそのままライトニングファングを放ちながら上空へ上がっていき、彼はそのまま上空からライカをふるいながら攻撃をしていく。

 

「ちぃ、空を飛べるのは厄介だな。」

 

「それはどうも航空魔導師ですから……まだ続けますか?」

 

「当然!!おりゃあああああああああ!!」

 

奏は槍を投げる。明久が身構えていると、突然槍が分裂をして彼に攻撃をしかけてきた。

 

「『そんなのあり(What the F**k)!?』」

 

分裂した槍を明久はどうにか回避した。一部は光弾を放ち、破壊しているが数の多さに手をこまねいた。

 

『すごいですね。シグナムさん達でもこんな技できないですよ』

 

「いやリインならできるはずだ。ブラッディダガーがその一つだよ」

 

明久は回避をしながら、奏が放つ槍を相殺をした。だが明久に槍が刺さった。

 

「あ!!」

 

だが明久はドロンと姿が消えた。ジャキッという音が聞こえて、奏は振り返ることができなかった。

 

「!?」

 

明久がライカブレードを彼女の首元につけていたからだ。

 

「へぇ……変わり身の術?」

 

「それに似た感じです。魔力で作った僕があなたの武器をくらってる隙に、ね。」

 

彼はライカを彼女から離した。

 

「あたしの負けだよ」

 

「さて次は翼でいいのかな?」

 

「えぇ、お願いするわ、明久。」

 

彼女はギアを持ち構えている。

 

(刀か……)

 

明久はそのままライカブレードを構える。お互いに接近をして、剣と剣がぶつかり合う。翼は脚部のブレードを展開して彼に蹴りをかました。

 

「ぬお!?」

 

彼は彼女の脚部のブレードを回避した。そして、すぐに距離をとった。彼はブレードモードにカートリッジを装填して電撃を纏わせる。

 

「はあああああああああああああああ!!」

 

「来る!!」

 

彼女は剣を大剣に変え、明久が放つ斬撃を受け止めようとした。

 

「雷電…一閃!!」

 

電撃の一閃が翼の剣に当たると、彼女は痺れが手に来て離してしまう。

 

「ぐ!!」

 

「せい!!」

 

ごつん!!ロッドモードへと変えたライカで翼の頭部を叩いた。

 

「いったあああああああああああい!!」

 

「へっへーーーん!!」

 

「明久!!ひどいよ!!」

 

「ごめんごめん、つい、ね(笑)」

 

「むうううううううううう!!」

 

翼は涙目で彼を睨んでいたが、彼ははははと笑いながら受け流す。結局、戦いは明久の勝利に終わったが、彼は彼女達が笑っているのを見てふとなのは達のことを思いだしていた。

 

(今頃なのは達はどうしているのかな?彼女達は僕のことを必死に探しているんだろうな。でも、どうやって帰ればいいのかわからないしな……)

 

明久は考える中。一人の女性が彼の戦闘データを見て笑っている。

 

(吉井 明久か……奴が持っているあのデバイスのデータを採れれば私の計画はさらに盤石となる……さてどうするかな?)

 

機動二課の研究者櫻井 了子は思案する。一方、ここはミッドチルダにある吉井カンパニー支社。

 

なのは達は美菜からここへ来るように指示を受けていた。

 

「美菜さん、どないしたんやろ?」

 

「ブライトさん達も呼ばれたんですか?」

 

「あぁ……もしかしたら明久君絡みじゃないかな?」

 

「その通りです」

 

ブライトの推測を肯定しながら現れた美菜は、皆が集まったのを見て安心をしていた。

 

「皆……明久のために集まってくれてありがとうございます」

 

「美菜さん、もしや明久の居場所が分かったんですか」

 

皆を代表して、トーレが美菜に問う。

 

「そういうことです」

 

「「「「「「!!」」」」」」

 

「それは本当ですか!!」

 

「アキは無事なの!?」

 

「明久はおそらく私の故郷にいると思われます」

 

「「故郷?」」

 

「そう。まだ明久が小さい時に居た別世界……魔法らしい魔法が殆ど無い地球と言えば、いいかしら」

 

「なんかうちらがいた海鳴市と似てるんですね?」

 

はやての言葉に全員が首を縦に振ると、シュテルたちも納得していた。

 

「よかった明久が無事でなら早速!!」

 

「……と行きたいけど、難しいのよね。行くのは簡単だけど、向こうに拠点が無いから困ってるのよ……」

 

「「「「あ…………」」」」

 

つまり彼女達はどうやってあちらに拠点を作るか考える必要があったのだ。

 

「ふーむ、困ったものだな……」

 

「ですね。向こうで明久さんを見つけることを考えますと、拠点は必要かと思います。」

 

「確かに……」

 

すると扉が開いた。

 

「「「あの!!私たちも明久先生(お兄ちゃん)を見つけるのに協力したいです!!」」」

 

「んんんん?君達は確かギンガちゃんにスバルちゃん、そしてティアナちゃんね。なーるほどなるほど……わかりました。あなたたちにもお願いしますね!!」

 

「「「はい!!」」」

 

絶対に明久を助ける!……なのは達は誓ったのだ。




次回 美菜に案内されてなのはたちがやってきたのは地下室だった。そこにはかつてなのはたちも乗ったことがあるアースラの姿があった。

美菜は一体何を考えているのか!!一方で明久は翼と一緒に外を歩いていた。彼女とは小さい時以来であり翼は久々に明久と一緒に過ごせることに喜んでいた。

次回「明久と翼の買い物。」
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