明久side
「眠いよぉ…………」
夜中、僕は寝ぼけ眼をこすりながら起きていた。なんでこんな真夜中に護衛任務をしないといけないんだろうか。まぁ原因は防衛省の人が殺されてしまったこともあり、完全聖遺物「デュランダル」と呼ばれるものを極秘で運ぶためである。
こちとら学校も行っているし、何よりも元の世界へ帰れないため色々とイライラが溜まっているところだ。
「………………」
「あ…明久?」
「よせ翼、今のソイツに近づいたら襲われっぞ〜」
「うぇ!?」
襲いません!!どっちかと言えば、むしろ襲われて童貞をうば…ゲフンゲフン!
「…………明久?」
「……コーヒー一杯貰えるかな?」
さて気をとりなおして、僕たちは改めてデュランダル護衛任務につく。
僕はバリアジャケットを纏ってフレイムアーマーを装着し、ライカをライフルモードにして構えている。
今回は最初からクライマックスで、リインとナハトとダブルユニゾンをしている。
『マスター、今のところノイズ反応や人の反応などはありません』
「うーん、そう簡単には出てこないってことか……」
まぁノイズのことだし、油断はできない。翼はバイクに搭乗して前方を走っている。奏さんと響ちゃんは中で待機状態だ。
了子さんが運転をする車の上に僕が乗っている感じだね。僕は翼に通信を入れる。
『翼、とりあえず今のところ異常無し!そのまま進んでくれ。』
『わかったわ…!いや、どうやら迂回しないといけないみたい』
翼の報告通り、ノイズが発生した。翼はバイクから降りてギアでノイズを斬っていた。
『ここは私が引き受けます!了子さんは今のうちに迂回してください!!』
『わかったわ。明久君もしっかりつかまっていてね!!』
「ちょそれってどういうことおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお」
突然猛スピードになった。僕はなんとか振り落とされないようにしがみ付くしかない…と思ったら急にストップしたので僕はそのまま前に振り落とされてしまう。そこをノイズが歓迎してくれたので、僕はすぐにブラッディダガーを発動させてノイズ達を蹴散らし、立ちあがる。
「明久、あんた、今勢いよく転がったけど大丈夫かよ?」
「大丈夫だ、問題しかない」
「あはははは……」
響ちゃんの苦笑いが聞こえる中、僕はライカをモードチェンジしてバスターモードに変更し、そのまま炎属性魔法を使うことにした。
「くらえ!!フレイムバスター!!」
ディバインバスターの炎属性バージョン「フレイムバスター」がノイズ達を燃やしていく。まだまだいるのか……僕は構えてプラズマランサーを放ち、次々と撃破する。
そのとき、突然、鞭が飛んできたので、僕はプロテクションを張りガードをする。
「ぐうううううううう!!」
「明久!!」
「大丈夫!!」
鞭を放ったクリスちゃんが現れた。やはり向こうもデュランダルを狙ってるってことか……奏さんと響ちゃんにノイズの相手をお願いをし、僕はライカブレードでクリスちゃんに攻撃する。
「は!!」
「アキヒサお兄ちゃん……!」
「どうしてだ、クリスちゃん、なんでこんなことを……」
「ごめんなさい…でもあいつに逆らうわけには……」
「あいつ?」
クリスちゃんを脅して無理やり命令させている奴がいるってことか、なら僕はそいつをぶっ倒せばいいのかな?
「ごめん、アキヒサお兄ちゃん!!」
クリスちゃんがふるった鞭から光輪みたいなのが飛ばされる。僕は急いでプロテクションを張ったけどその反動で吹き飛ばされてしまう。ってなんだこの感じは……?
『主、上だ!!』
「上?」
ナハトの呼びかけで僕が上を向くとデュランダルが浮いていた。ってかなんで起動をしてんの!?
「チャンス!!」
クリスちゃんがデュランダルを手に入れようとしたが、響ちゃんが空を舞い先にデュランダルをつかんだ。
「いけない!!」
響ちゃんが黒いオーラに覆われていき、デュランダルを使おうとしたので、僕はバスターモードに変更をしてカートリッジを装填し、さらにブラスタービットも射出させてチャージを完了させる。
「くらえ!!フレイムプラズマブレイカー!!」
僕は最大の技フレイムプラズマブレイカーを放ち、響ちゃんが振るうデュランダルを相殺しようとした。しかし、その強大な力は僕が放った砲撃を押さし返してきた!
『なんて力だ。ダブルユニゾンをした我々の攻撃を上回っている!?』
「ライカ、カートリッジもう3発だ!」
『それは了承できません!!マスターの体が!!』
「これ以上被害を拡大させるわけにはいかない!!」
『…… Cartridge Loading』
「ありがとう……うおおおおおおおおおおおおおおおお!!」
僕の体が悲鳴をあげている!だけどこれ以上被害を増やさないためにも!!僕が、僕たちが相殺させてみせるさ!!
「うおりゃああああああああああああああああああ!!」
「があああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」
彼女からデュランダルが落ちて地面に突き刺さった。僕はなんとか着地をしたけど……意識がなくなってしまう。
『マスター!!マスター!!』
明久side終了
クリスは倒れた明久を見てチャンスと思った。ネフシュタンの鞭を使い、彼の体に巻き付ける。
「しまった!!」
「アキヒサお兄ちゃんはもらっていくよ!!」
「させるかああああああああああ!!」
「ノイズ!!」
クリスはソロモンの杖を使いノイズを発生させて翼が放った蒼ノ一閃をガードした。
「ぐ!!」
煙が発生する中、翼は邪魔そうに回転をして煙を飛ばしたが、明久の姿はなくなっていた。
「あ、あき…ひさ……あ…ああああああ……ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」
翼は泣け叫ぶしかなかった。自分の目の前で大事な人を連れ去られてしまったからだ。奏は倒れている響を抱えていた。了子はニヤリと笑っていた。
(デュランダルは完全に起動した!さらにクリスはあいつを連れてアジトにいったわね。ふははははは、まさかここであいつのデバイスのデータを奪うことができるとは嬉しい誤算だ。あははははははは!!)
次回 デュランダル護衛任務は失敗に終わった。響はデュランダルを使った影響で眠っておりさらに明久は敵に連れ去られてしまう。
一方で明久はどこかの部屋で目を覚ました。
次回「明久どこかの屋敷で目を覚ます。」