バカとリリカルとシンフォギアと召喚獣   作:桐野 ユウ

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明久どこかの屋敷で目を覚ます。

デュランダル護衛は失敗に終わった。デュランダルは二課に再び保存されることになったが、司令室の方はお通夜状態であった。

 

「明久君が、さらわれたというのか……」

 

「あぁ……」

 

そう吉井 明久がネフシュタンの鎧の少女クリスによって連れ去られてしまい、翼は部屋に閉じこもってしまった。消耗した響は眠っている為、奏が報告をしていた。

 

「……そうか、翼があの調子なのはそれが原因か……」

 

「旦那、あたし悔しいよ……!」

 

「奏……」

 

「あたしの命は明久に助けてもらったものだ。なのに、あの時、あたしは、あたしは……!何もできなかった……!」

 

「それを言ったら俺もそうだ。ノイズ相手に戦えない俺は情けない司令官だ……」

 

「旦那……」

 

一方、翼は布団の中で丸まっていた。彼女は涙を流している。

 

「明久明久明久明久明久明久……」

 

自分の目の前で連れ去られてしまった。もっと自分に力があれば明久が連れ去られることなどなかった。

 

「…あき…ひさ……うああああああああああああああああっ!」

 

時を同じくして、どこかの屋敷。明久はベットに寝かされていた。彼の左手に装備されていたライカは外されていた。

 

ナハトとリインは明久の中で眠っていた。彼も彼女達もダメージが大きかったことを物語る。

 

「…………」

 

そのそばで、クリスは明久の頭に冷やしシートを乗せていた。

 

「アキヒサお兄ちゃん……」

 

クリスは眠っている明久を見つめる。かつて自分を助けてくれた人物が今ここにいることを喜んでいた。自分を二度も助けてくれた明久のために何とかしよう、頑張ろうと決意を固める中、フィーネはライカのデータを見て驚いていた。

 

「……異世界……ミッドチルダ、そして試験召喚獣……そしてカートリッジシステムにインテリジェントデバイス・……なるほど、確かに魔法の世界だ……実際に奴の力を見ているからな……ほう、このデバイスを起動させるには魔力が必要ってことか……モードはブレード,シューティング,バスターにライフルモードと色々とあるな。状況によってデバイスが判断をして武器の形状を変えていく。異世界の技術は実に素晴らしい……!吉井 明久がなぜノイズを倒せるのか……それはバリアジャケットに纏われ、魔術を使うから、そしてデバイス自身にも改良を施してあるからかな・……」

 

フィーネはふふふふと笑いながらライカにある明久の戦闘データを吸い取っていた。さらに言えば彼に関わっていたであろう高町 なのはを始め他の魔法データなども色々と回収していた。

 

「さて、そろそろ奴が目を覚ます頃合いかな。それなら、返しておくとしよう。すでにデータも回収を終了したからな……ふふふふ、これで私の計画を先に進めることができる。ネフシュタンの鎧と吉井 明久のデバイスの中にあった知識を使えば、私は最強となる!!」

 

フィーネはクリスを呼び、ライカを明久に返すように指示をする。彼女が了承をして彼が眠っている部屋に到着すると明久はすでに目を覚ましていた。

 

「……ここは?」

 

「アキヒサお兄ちゃん……」

 

「……クリスちゃん、久しぶり。とんだ再会になっちゃったね」

 

「ふふっ、あんな再会、そうそうないよな」

 

「だね。さてここはどこかな?」

 

「……隠れアジトだよ。」

 

「ライカがない!?」

 

「これ?」

 

クリスが持ってきたのはライカだった。彼はすぐにライカを装着して起動させる。

 

『マスター!!』

 

「大丈夫かい、ライカ」

 

『えぇ、マスターも大丈夫でしたか?あれだけカートリッジを使ってしまったのですから……体の調子はいかがですか?』

 

「……少しだけ魔力が不安定な状態だね。ライカ、通信は?」

 

『できませんね』

 

「無駄よ、ここには妨害電波を張ってあるから…」

 

明久が扉の方を見ると、金髪の女性が立っていた。だが問題は格好だ。

 

「ごぶうううううううううううううううううう!!」

 

明久は鼻血を出した。やってきたのはフィーネだ、しかも生まれたままの格好で。

 

「おや、どうしたのだ?」

 

「フィーネ、格好!」

 

「あぁ、そういうことか失礼」

 

明久は鼻血を出しながらも、フィーネが別の誰かに似ていることに気づいていた……。

 

「了子さん?」

 

「……ほう?」

 

彼女は驚きながらも、冷静に反応をした。

 

「了子さんがフィーネってことで間違いないってことですね。二課にいたとき、同じ魔力を感じましたから。」

 

「ほう、私に魔力があるってことでいいのかな?」

 

「……まぁそんな感じですね」

 

明久はフィーネを睨んでいた。おそらくライカの中にあった戦闘データなどが吸い取られていることは察していた。

 

(まずいな……ライカの中にあった僕の戦闘データもなのは達のことも何から何まで奴が知ってしまったかもしれないな)

 

「お前が心の中で思っている通りだ」

 

(ちぃ……厄介なことになっちゃったな、僕としたことが……!)

 

「貴様にはこれから協力をしてもらおうぞ。」

 

「なに?」

 

明久はクリスのこともありうかつに動くことができない。

 

「仕方がない……」

 

彼は嫌だがクリスを見捨てるほど彼は人を捨てていない。

 

「ふ、ならクリスと共に立花 響を連れて帰ってこい」

 

「響ちゃんを、だと……」

 

明久はやむを得ず、要求を呑んだ。

 

「ごめん、お兄ちゃん、私のせいで……」

 

「気にしないで、君のせいじゃない」

 

場所が変わり、目を覚ました響は未来と共に買い物をしていた。

 

「………………」

 

「響、どうしたの?」

 

「あ、うん……ちょっとね。」

 

「……最近の響、なんか変だよ?」

 

すると二人に攻撃が放たれた。

 

「危ない未来!!」

 

だが弾は彼女達が当たる寸前で地面に落ちて爆発をする。響はすぐに前を向いた。立っていたのはネフシュタンの鎧を来たクリスと仮面をかぶった明久の姿だ。

 

「あれは……!」

 

「……立花 響だな」

 

「あなたは!!」

 

「悪いが一緒に来てもらうぞ」

 

「ごめん未来、Balwisyall Nescell Gungnir Tron」

 

響は聖詠を唱えてガングニールを纏う。クリスはネフシュタンの鎧の鞭で攻撃をする。響はかわして仮面の男を見ていた。

 

「はああああああああああああ!!」

 

仮面の男の方へと行きその剛腕で殴りかかろうとしたが、彼は持っている槍で彼女が放った剛腕をガードをした。

 

「ぐ!!」

 

「であああああああああああ!!」

 

そこにクリスが攻撃をして、響は吹き飛ばされてしまう。彼は槍を構えながら響の前に刃を向けていた。

 

「………………」

 

響は攻撃が来ると思い目を閉じるが……

 

「させるかああああああああああああああああ!!」

 

「!!」

 

上空から槍がたくさん降ってきて、仮面の男こと明久は後ろに退がる。クリスが何事だと見上がると、奏がガングニールを纏って響の前に立った。

 

「待たせたな、響!!」

 

「奏さん!!」

 

「さーててめぇは何者だ、新顔?」

 

「…………」

 

「答える気はないか……」

 

「させないパージ!!」

 

「ぶうううううううう!!」

 

クリスの裸を見てしまい、仮面の中で明久は鼻血を出していたが、クリスは構わず聖詠を歌う。

 

「Killter Ichaival Tron」

 

クリスに赤いギアが装着されてイチイバルが装着された。

 

「おいおいなんだよ、シンフォギアかよ!!」

 

「………………」

 

「当たって!!」

 

クリスは両手にガトリングを放って攻撃した。二人が回避をしていると、仮面の男の武器が変わりライフルへと変わり、二人に放つが大きな剣が上空から降ってきて、攻撃がガードされる。

 

「盾!?」

 

「剣だ!!」

 

「翼!!」

 

「翼さん!!」

 

「奏、立花すまない……!」

 

翼は着地をすると、小さくなった剣を構えている。クリスはハンドガンに、明久の方は無言でブレードモードにしていたが突然として彼はエネルギーの刃を発生させる。

 

「五月雨!!」

 

そのまま別の方角に放ち攻撃をした。

 

「「「「!!」」」」

 

「貴様……!」

 

「やはりな、フィーネ。どうせあんたのことだ、クリスちゃんを見捨てると思っていた。だからこそ私はこのタイミングを狙っていたんだ」

 

明久は仮面を外して収納する。

 

「明久さん!?」

 

「明久!?」

 

「どういうことだよ!!」

 

「話は後で……」

 

彼は走りだして二刀流にしてカートリッジを装填させる。

 

「二刀流 雷鳴炎山!!」

 

雷と炎を纏った剣でフィーネに斬りかかる。彼女はネフシュタンの鎧を装着し、手にはライカのようなデバイスが装備されていた。

 

「なに!?」

 

「ハッ!!」

 

「ぐ!!」

 

明久はフィーネが放った攻撃を受けて吹き飛ばされる。翼たちもノイズが発生したので迎撃していた。フィーネはそのまま撤退をしていき、明久は悔し紛れに地面を叩く。

 

「明久……」

 

「……翼」

 

振り返ると涙目になっていた翼がいた。彼女は彼に抱き付こうとしたが……

 

「あーーーきーーーひーーーさーーーくーーーんーーーーーー!!」

 

「え?」

 

明久は上を向くと、上からダイブをしてきた女の子がいた。髪をツインテールにした女の子が笑顔で降りてきたのだ。

 

「なのは!?」

 

明久はなのはを見て驚いていた。彼は落ちてきた彼女を受け止めるために踏ん張る。

 

「明久君明久君!!」

 

「なのは、どうして?」

 

「アキ!!」

 

「やーっと見つけたわ、明久。」

 

「え?」

 

明久が声をした方を見ると、金髪の女性と茶髪の髪をした若い女性がいた。

 

「フェイトに……母さん!?」

 

「アキ、無事でよかったよ……」

 

すると、突然、ミサイルや剣型のエネルギーが放たれて、明久に抱き付いていたなのはを引き剥がした。

 

「貴様……!」

 

「…………」

 

翼とクリス、響に奏が睨んでいた。さらに上から誰かが降りてきた。

 

「明久君、大丈夫ですか!!」

 

「アミティエさんにキリエさんまで!?」

 

空からアミティエたちが降ってきて明久は更に驚いていた。




次回 明久の上から降りてきたのはなのはたちだった。明久はどうしてこの世界へやってきたのかと聞くことにした。

次回「再会 なのはたち。」
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