バカとリリカルとシンフォギアと召喚獣   作:桐野 ユウ

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再会なのはたち

明久side

 

今、僕たちは全員で二課の方へと帰還していた。そばには母さんになのは、フェイトにアミティエさん、キリエさんを連れて……ライカと僕は驚くばかりだ。なにせ別次元にいるはずの母さんたちが今ここにいるから……それとなんでか、なのはとフェイトが僕の両手をロックをしているので胸が…胸があたっているのですがああああああああああ!!

 

「「「「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」」」」

 

奏者の皆もすごく睨んでいるのですけど……僕、何かしましたか!?特に翼やクリスちゃん……それはそれとして、司令室へ到着後、母さんが弦十郎の前に立つ。

 

「お久しぶりね、弦十郎君」

 

「美菜さんもお元気そうで……」

 

「まぁ明久から話は聞いてると思うけど……私たちの目的は明久を連れて帰ること」

 

「な!?」

 

「え!?」

 

母さんの言葉に翼やクリスは驚く。

 

「どうしてですか!?」

 

「翼ちゃん……明久は確かにここで生まれた……だけど、この子が育ったのは別の世界でなのよ。それにこの子はあっちの世界に友達もいる。だからこそ、私たちは飛んで帰るつもりなのよ」

 

「……えっと、母さん。」

 

「どうしたの、明久?」

 

「すごく言い辛いんだけど、連れて帰るのはちょっと待ってもらってもいいかな?」

 

「あら、どうして?」

 

「いやー、実はその……」

 

「すまない美菜さん。明久君は現在リディアン学園に通っておりまして……」

 

「まじで?」

 

「えぇマジです。しかも三年生なので、その、すごく申し訳ないのですが……せめて卒業まで待ってもらえませんだろうか?」

 

「うーーん」

 

「ちょっと美菜さん!?」

 

「なのはちゃん、まずいわね……私たちは来る手段はあっても帰る手段がなかったのを今思いだしたわ。船の方も1か月先だしね。それにしても、二年か、道理で明久が大きくなってるわけだわ」

 

「うん明久、大きいよ?」

 

「まぁこれでも鍛えているからね」

 

「そーれーでーだ!!あんたたちは一体なんだよ!!さっきから黙って聞いていればよ!!」

 

奏さんがついに切れだした。それに翼たちも便乗し始める。

 

「そうだ!!さっきから聞いていたら、明久のことを……明久は絶対に渡さない!!」

 

「何言っいるの!!明久君は私たちのだよ!!」

 

え?なのはさん、僕はあなたたちのものでしたっけ?

 

「違う、明久お兄ちゃんは私の!!」

 

クリスうううううううううううううう!?

 

てかやめて!!僕で争うのだけはやめて!!

 

「どうしてこうなった!?」

 

『マスターでしょ、原因は!!』

 

「はい、全くもってその通りです」

 

『全く、なのはさんを助けて、フェイトさんを助けて、さらにアリシアさんにアリサさんにすずかさん。はやてさんたちにブライトさんたちにアミティエさんたちまで助けたじゃないですか……さらにここにはいないマリアさん達も……おっと』

 

「「「「「…………………」」」」」

 

ライカがマリアたちの名前を出してから、時間が止まり、場の空気が冷えた気がする。

 

「明久……マリアってのは誰だ?」

 

「そうだね明久、私たちも知りたいかな?」

 

「えっと……その……僕がこの次元に来た際に助けてくれた女の子たちです、はい。今何をしているのか僕も知りたいですはい……」

 

なんで僕が責められてるの!?とりあえず僕は卒業後、この世界を飛び立つってことでいいのかな?それとも迎えの船が来るまで待機かな?

 

「いずれにしてもこの世界から出る策は、ブライトさんに任せてるからね。なんとか元の世界へ帰るためには……次元船がいるのよ」

 

ブライトさんことジェイルさんなら適任だろう……あの人のおかげでライカはここまでパワーアップをしたからね。

 

「ですが、明久君、無事でよかったです。」

 

「えぇ本当よ。あの時、あなたがあいつと次元の穴へ一緒に消えたときは目を疑ったわ……それを伝えるのもつらかったしね……」

 

「申し訳ないです、本当に……」

 

そういえば雄二や秀吉たちは元気にしてるかな?おばあちゃんがおそらく僕は長期休暇にしていると思うから退学はないと思うけど……どうしようこの世界で僕って翼と同い年みたいな感じになっているからまずいよね、何せ三年生だし……って、警報!?

 

「どうした!!」

 

「ノイズが出現!!しかもこれは範囲が広いです!!」

 

「なんだと!!」

 

翼たちは出撃していく。僕も行こうとしたけど、なのはが僕の手を握ってきた。

 

「…………」

 

「なのは、頼む。離してくれないか?」

 

「駄目なの……離したら、また明久君がいなくなっちゃうかもしれないの……」

 

「それはないさ、僕は死なない、絶対にだ」

 

「明久……」

 

「だから待ってて。みんなの装備はおそらくノイズを倒す仕様になってない。データだけは渡しておくよ」

 

ライカからデータを渡して、僕は出動をする。その前に、念のため、召喚獣を出して、ある場所に待機させた。

 

明久side終了

 

さてここは二課の地下室。ここには起動させたデュランダルが眠っていた。フィーネこと了子はここにやってきていたのだ。

 

「外のノイズは奴らをおびき寄せるための罠。そうとは知らずに……」

 

フィーネは扉に近づこうとしたとき、砲撃が放たれた。彼女は回避してネフシュタンの鎧を装着した。

 

「なんだ?」

 

すると小さい何かがフィーネの鎧に斬撃をお見舞いさせた。フィーネは鞭を使って攻撃をするが小さいので当たらない。

 

「何だ、お前は!?」

 

「……………………」

 

そこにいたのは小さい吉井 明久だった。明久が先ほど出した召喚獣だ。明久の指示を受けた彼は、目の前の相手を敵と判断して攻撃をしたのだ。

 

「おのれ、吉井 明久!!」

 

小さい吉井 明久が構えていると、光弾などが飛んできた。

 

「ちぃ!!」

 

後ろを振り返ると、アミティエやなのはたちがバリアジャケットを纏って立っていた。さらに美菜もバリアジャケットを纏いブレードモードをつきつける。

 

「さーて、どうするかしら?いくらあなたでもこれだけの人数相手じゃ不利じゃないかしら?」

 

「確かにな……貴様達が誰かは知らないが、私の邪魔をするな!!」

 

フィーネはソロモンの杖を出したが、そこに明久の召喚獣が光弾を飛ばしてはじかせる。

 

「ぐ!!」

 

「フェイトちゃん!!」

 

「はい!!」

 

フェイトは素早くソロモンの杖をキャッチをした。

 

「ぐ!!おのれええええええええええ!!」

 

するとフィーネはバインド魔法で拘束された。彼女は動こうとしたが鎖は3重に巻かれており動けない状態だ。

 

「お、おのれ・・・・・・」

 

「無駄よ!魔導師が三人も揃えば、絶対逃げられないトリプルバインドの出来上がり。さーて、ちょっと大人しく気絶してなさい!!」

 

「うご!!」

 

ブレードの柄で彼女のお腹を殴り気絶させた。一方で外で戦っている明久たちは、ノイズが減ってきたので、一機に決着つけるために空を飛ぶ。

 

「シューティングレイン!!」

 

上空から放たれた弾丸の雨がノイズ達を貫通して撃破した。

 

「一体何が……」

 

「わからないわ。いずれにしてもノイズが減ったから楽に終わったわ。」

 

「・……ふーむとりあえず戻るか。」

 

明久たちが戻ると、了子が捕まっていたので、明久は成功を確信して笑みを浮かべた。

 

「フィーネ!?」

 

「なんでこいつが!!」

 

「簡単よ、ここの地下室に明久の召喚獣が見張っていたのよ。そこで私たちがさっそうと到着して捕獲したってわけ。」

 

「「「「動物(です)か!?」」」」

 

全員がツッコミを入れるが、何はともあれ事件は解決したのであった。




次回 フィーネの事件は解決をした。フィーネは死亡をしたってことになり彼女は櫻井 了子として生きていくことになる。

明久は疲れていたのかあの後倒れてしまい眠ってしまう。

次回「眠る明久。」

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