バカとリリカルとシンフォギアと召喚獣   作:桐野 ユウ

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第5章 シンフォギアG 復活の悪夢。
世界の歌姫。


明久side

 

あれから三か月が経った。僕はリディアン学園に通いながらもなんでか知らないけどツヴァイウィングのマネージャーとしての仕事もしていた。

 

「そういえば今日は合同コンサートの打ち合わせだったっけ?とりあえず翼に声をかけないとね。」

 

リディアン学園中で僕だけが男として入っているため、色んな所から見られている感じがした。

 

「まぁ、最初のパンダ扱いだった頃よりはマシか……」

 

僕はそう思いながらも翼の席のところへ向かう。

 

「明久、どうしたの?」

 

「悪いけど、今から仕事だよ。先生から許可はとっているから行こう」

 

「うん!」

 

翼と僕は、外で迎えに来てくれる緒川さんの車を待っていた。

 

「…………」

 

「大丈夫?」

 

「もう明久……元々の私の性格知ってるでしょ?」

 

「恥ずかしがりやで涙もろくて演歌が好きな翼ちゃん」

 

「もう!!」

 

彼女は僕の背中を叩いてくるけど、かゆいんだよなこれが。やって来た緒川さんの車に乗りこみ、僕は助手席に、後部座席に奏と翼が座った。

 

「そういえば緒川さん、これから合同コンサートをするサプライズのお相手は誰かわかってるんですか?」

 

「はい、明久さんにはまだ教えていませんでしたね。相手はアメリカを主に海外で活躍をしている人です。デビューをして三か月で『世界の歌姫』と呼ばれているとか」

 

「へぇーーー、ニュースや新聞で話題になってたけど、そんな人がツヴァイウィングの二人とね……」

 

「おいおいマネージャー、あたしたちだって人気グループだぞ?」

 

「わかってるさ。でも相手は『世界の歌姫』なんだろ?会うのが楽しみだよ」

 

僕は笑いながら、伊達メガネをかける。やっぱり仕事をするってなると伊達メガネをかけたほうがいいな……。僕らは仕事場に到着して挨拶することにした。

 

あれ?この子は…………!

 

「初めまして、セレナ・カデンツァヴナ・イヴといいます」

 

「…………………………………」

 

セレナ…本当に成長したんだな……。僕は名前をどうするかと思ったけど、嘘は止めた。僕は彼女の頭を撫でる。

 

「え?」

 

「見違えたよ、セレナ。僕も驚いた」

 

「!!」

 

彼女は僕の方を見たので、かけていた伊達メガネを外すと、彼女は涙目になっていた。

 

「あ、明久……お兄ちゃん?」

 

「そうだよ、久しぶりだね」

 

「明久お兄ちゃん!!」

 

僕に抱き付いてきたけど、成長をしているので彼女の胸が当たっている。僕は顔を赤くしながらもセレナを離させる。

 

「セレナがいるってことはマリアもいるんだね?」

 

「はい!!ツヴァイウィングの二人と今話をしていると思いますよ。行きます?」

 

「あぁそうだね」

 

彼女たちがいる部屋へ行く前に、伊達メガネを再装しておいた。

 

「明久、終わったよ」

 

「!!」

 

相手の方は立ちあがり、僕の方を見ていた。そのまま涙目になって歩いてくる。

 

「あ……明久……にい…さん?」

 

「セレナがいたんだから君もいて当然だよね。本当に大きく美しくなったねマリア」

 

「明久兄さん!!兄さん!!」

 

彼女はセレナと同じく抱き付いてきたが胸が当たっている!!しかも大きい!!

 

「兄さんもう離したりしないわ。ズットズット一緒ナンダカラ……絶対ニハナシタリシナイワ」

 

あら?なんか声が低くなった気がするけど……なんでだろ〜?すると、僕を勢いよくマリアから離した人物がいた。

 

「つ、翼……?」

 

「………………………」

 

彼女は頬を膨らませて、僕を抱きしめている。胸は小さいけどちゃんと膨らんでるから当たってるんだよね。

 

「明久ハワタサナイ!」

 

「ヘェイイドキョウジャナイ!」

 

「えー………………」

 

なんか火花が散ってる気がするのは何故でしょうか?しかも二人の目から光が消えているんですけど……あれ?なのはたちもこんな感じにならなかったっけ!?

 

ちょっと僕もさすがに怖いのですが!?助けてええええええええええええええええ!!

 

明久side終了




次回 合同コンサートが実地されて明久はマネージャーとしてコンサート会場へと来ていた。彼は嫌な予感がしていた。

そしてその予感は当たってしまう。

次回「黒頭巾。」

「嘘だろ・・・・・」

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