バカとリリカルとシンフォギアと召喚獣   作:桐野 ユウ

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黒頭巾

明久side

 

マリアやセレナと再会できたと思ったら、翼とマリアが火花を散らし始めた。これってもしかしなくても僕のせい?

 

『はい』

 

「即答!?」

 

僕は今何をしているかって?今度行われる合同コンサートのステージのチェックだよ。一応僕もスタッフ扱いのため中に入ることができる。派手な細工や舞台を見て感心しつつセレナと合流した。

 

「あ、明久お兄ちゃん、どうでした?」

 

「あぁ流石合同コンサートだけあるなって思ったよ。まだ組み立ての途中だけどかなりの費用を使ったんだなって。」

 

「ですよね。私も最初見たときは驚くばかりでした……でも、なんか不思議です」

 

「何が?」

 

「こうしてまた明久お兄ちゃんとお話ができるなんて思ってもいませんでした。あの日…明久お兄ちゃんがいなくなった日、皆で泣いたんです」

 

「…………」

 

「私は特に自分を責めました。明久お兄ちゃんがいなくなったのは私のせいだって……」

 

「セレナ……」

 

「マリア姉さんもあの時自分に力があれば…って言ってました。それからもずっと特訓を続けながら、明久お兄ちゃんを探したりしてました。姉さんが歌手になったのは、明久お兄ちゃんを探す為でもあったんです。有名人になれば明久お兄ちゃんを見つけることができるって!ある日のことでした、私はインターネットで鎧を着たヒーローの話を調べたんです。そこには写真が載せられていて、私は目を疑いましたよ、そこに写っていたのが明久お兄ちゃんが装着をしていたアーマーだったから……私が写真の発信元を調べると、日本だって」

 

「なるほど、合同コンサートがここで行われることになったのはそれも理由だったんだね」

 

「そうですね。ですが姉さん自体もツヴァイウィングの二人には興味がありましたので、合同コンサート自体も乗り気ですよ」

 

なるほどね、でもセレナがマネージャーをしてるとは思ってもなかったよ。こんな形だけど、成長した姿を見れて素直に嬉しかった。

 

「ふふ…」

 

「どうしたのですか?」

 

「いや、セレナ、改めて言わせてくれないかい?」

 

「え?」

 

僕はセレナの頭を撫でる。

 

「あ…………」

 

「よく頑張ったね。マリアもそうだけどそれを支えたセレナも……」

 

「明久……お兄ちゃん……」

 

それからツヴァイウィングとマリアの練習風景を見ながら、ライカを構えていた。最近は、セットアップしていなくても武器を出すことは可能になった。

 

「ブレード,バスター,シューティング,ガン,ライフル,ツインバレット,ランサーにウィップ、そしてロッド、それからブラスタービット……本当に増えたね。」

 

『マスター美菜が扱っていたブレードモードとシューティングモードだけだったことを考えると感慨深いです』

 

「そうだね。さーて僕も頑張るかな?」

 

『あまり無茶をしますと、クリスさんやなのはさんたちが泣きますよ?』

 

「うぐ。無茶をしない範囲で頑張ります。」

 

『それがよろしいかと…-』

 

とりあえず無茶をしない範囲で自分ができることを考える。用意したスポーツドリンクを渡したり、セットの組み立てを手伝ったりして準備は進められて行き、あっという間にコンサート当日となった。

 

響ちゃんたちはコンサート会場に入ったと連絡を受けた。僕はマネージャーとして二人の控室にいる。

 

「………………」

 

「翼?」

 

「あ、明久、帰ってもいい、ですか?」

 

「「駄目に決まってるでしょう!?」」

 

何故ドタキャン!?確かに恥ずかしがり屋で目立ちたくないのはわかるけどさ!

 

「勇気出せない?」

 

「お願い、明久。私、無理だよ……前回もそうだったけど、今回はその倍以上のお客さんなんだよ?」

 

うわー、すごく必死な形相になっとる。

 

「翼……。今回のお客さんはね、奏さんやマリア、それに翼を見たくて来た人たちなんだよ?君がそれに答えなくてどうするのさ?大丈夫だよ、僕もそばにいるから!!」

 

「……わかった、頑張る!」

 

そろそろ本番の時間だ。二人は衣装に着替えている。僕は近くまで見送り、二人がマイクを持ちステージに立つ姿を見てから、緒川さんに連絡をする。

 

「緒川さん、怪しい人物は?」

 

『今のところはいませんね。あなたは引き続いてマネージャーをお願いします。』

 

「了解です」

 

通信を切り、僕はステージ横に座っていた。マネージャーとしてもそうだけどまだ魔導師として体が完全に治っていない。シャマルさんがいたらすぐに治せるけどいないからね……いずれにしても今回は何事もないように祈りたい。

 

それからマリアが歌った後は、三人でステージに立ちフィナーレを迎えようとした瞬間、突然ステージに誰かが乱入した。

 

「いつの間に!?」

 

ステージの方を見て、衝撃が走った。な、なんであいつらがこのステージに!?あの黒頭巾、忘れるはずがない……だけど、彼らは僕の手で……!

 

『よく聞けい!!愚かな者たちよ!!我らの名前はFFF団R!!』

 

ん?FFF団“R”?“リターン”でいいのかな?ってそういう問題じゃない!

 

『我らの目的はマリア・カデンツァヴナ・イヴ、風鳴 翼、天羽 奏の三名である。ほかの者はさっさと退散しなさい!』

 

「緒川さん!」

 

『入場者の方々が外へ出されています。僕は今のうちにカメラの方を落としておきますね?』

 

「お願いします!ライカセットアップだ!」

 

『Set-Up!』

 

僕はライトニングアーマーを纏い、緒川さんがカメラを切った瞬間、ダッシュをしてシューティングレインを発射させる。

 

「なんだあれ?」

 

「え?」

 

シューティングレインが降ってきて彼らに命中する。

 

「「「ぎゃあああああああああああああ!!」」」

 

彼女達の隣に立ちライカを向ける。

 

「お、おのれ吉井 明久!!やはり我らの邪魔をする気だな!!」

 

「やはりお前たちだったか。生き返ったことを喜ぶべきか悲しむべきか!」

 

「あ、明久、もしかして?」

 

「…………想像通りだよ」

 

「そうか、あいつらが!!」

 

「え?」

 

マリアは知らないからね。ツヴァイウィングの二人は怒っており、シンフォギアを纏う。するとマリアが前に立つ。

 

「マリア?」

 

「もう私はあの時の私じゃない!!見ていて明久兄さん!……これが私の変身!!Granzizel Bilfen Gungnir Zizzl」

 

彼女の服がはじけて、全裸になってでかい!!いやーでかいですなーーじゃなくて……僕は仮面の中で鼻血が出そうになりながらも我慢する。

 

「うああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!僕はあああああああああああああああああああ!!男だああああああああああああああああああああああああああああああ!!」

 

「「「ふぁ!?」」」

 

僕が叫んだので、三人が驚いていると、上から鎌や鋸が降ってきてFFF団Rに命中をする。

 

「「「「ぎゃああああああああああああああ!?」」」」

 

「お待たせデース!!」

 

「ってあれ?」

 

鎌を構えている少女とツインテールのところにギアが装着された少女が着地した。

 

「……調に切歌?」

 

「「え?」」

 

二人が振り返り、僕の方を見る。じーっと僕の方を見てるので、仮面を外すことにした。戦いの最中だけどね?

 

「あ、明久お兄ちゃん!?」

 

「デデデデース!?」

 

「明久君!!」

 

後ろを振り返ると、なのはたちが到着したようだ。彼女達もFFF団がいたことに驚いている中、連中から攻撃がきたので僕は前に立ち防御壁を張る。

 

「ぐ!!」

 

攻撃をガードしたけど、体の痛みが発生して僕は膝をついてしまう。

 

「へぇ瑞樹の攻撃をガードをするなんて、思っていた以上に堅いわね」

 

「えぇそうですね、美波ちゃん」

 

「やっぱり君たちもか……」

 

バカは死んでも治らない、か……。

 

「島田さん、姫路さん……」

 

「あっはっはっは!!吉井!あんたを殺すために地獄から這い上がってきたわ!!」

 

「吉井くーん、覚悟はいいですか?」

 

『最悪ですね、マスター』

 

「同感……」

 

僕がライカを構えていると、FFF団Rが武器を構えていた。武器を装備しているってことは彼らを更に強化した奴がいるってことで間違いないね。さてどうするかな?

 

僕たちは武器を構えていると、また誰かがやってきた。

 

「ふぅ、お待たせ、明久!」

 

「母さん!?」

 

「「「「明久お兄ちゃん(明久兄さん)の義母様!?」」」」

 

「あら?明久の知り合いかしら?初めまして吉井 美菜です。よろしくね♪」

 

母さんは挨拶をしてるけど、あの上空に停まってる船はもしかして……!

 

「アキーーくーーん!!」

 

「はやて!?それにアリサたちも!!」

 

船から満面の笑みで降りてきたみんなは、FFF団たちを見ると怒りの形相に変わった。

 

「こいつらがどうして……!」

 

「トーレねぇ、いいじゃねーか、こいつらをぶん殴る理由ができたってもんよ!!」

 

そうだノーヴェは、あの時怒りで姫路さん達を殴ろうとしたのを僕が止めたからね。全員が構えていると島田さんが舌打ちをした。

 

「ちぃ!あんたたち、撤退するわよ!!こいつら全員と相手するなんて時間の無駄!!」

 

「は!!閃光弾発射!!」

 

FFF団Rの一人が目眩しを仕掛けて、ステージの上から姿を消していた。

 

『反応がありません。彼らは全員撤退したことを確認します』

 

「みたいだね」

 

僕はライトニングアーマーを解除してバリアジャケットの姿に戻る。それにしても、彼らはいつのまにかこのステージの上に立っていた。なら誰かが裏でステージを上がらせるために細工をしていたのか?でも、あの作っている最中にやれることだろうか……

 

「……いずれにしてもまずは……」

 

「明久ーーーーーー!!」

 

「ごふううううううううううううううううう!!」

 

突進を受けた僕は後ろに倒れてしまう。しかし青い髪をした女の子は気にせずに僕に抱き付いていた。

 

「明久明久!!良かった……良かったよーーーーーーうわあああああああん!!」

 

「レヴィ…」

 

ほかのメンバーも来ていたので僕は立ちあがろうとしたが体に力が入ってこない。

 

「あ、あれ?」

 

なんだか……意識が……あ…れ?

 

明久side終了

 

「明久!!」

 

全員が彼のところへ走るが、彼はすーっと寝息を立てていたので、ずっこける。

 

「なんかアキ君らしいわ」

 

「そうね、でも無事でよかった」

 

少女達が安堵をしている中、美菜だけは両手を組んで黙っていた。

 

ブライトことジェイルは次元戦艦の中から通信していた。

 

『美菜さん、とりあえず船はどうしましょうか?』

 

「二課とさっき連絡をしました。地下格納庫に収納してくださるそうです。“ブライト艦長”、ステルス機能を展開してくださいね?」

 

『了解』

 

美菜の指示で次元戦艦はステルス機能を発動させる。美菜たちも明久を連れて二課の方へと戻ることにした。




次回 明久は目を覚ましたがなんでか装者となのはたちが争っているのでいったい何があったんだろうと思った。

次回「装者対なのはたち。」

「どうしてこうなったあああああああああああああああああああああああ!!」
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