明久side
僕たちは今敵が潜伏をしていると思われる病院に突入をしていたが……
「あ、あのクリスちゃん、なのは?」
「な、なに?」
「どうしたの明久君・・・・・・」
「あの、二人とも僕に抱き付かないでほしいんだけど……動けないし。」
「だって怖いもん……」
「明久君に抱き付いていたら大丈夫かなって……」
両手に華の状態で、僕はあたりを確認する。今のところ敵が現れるってことはないみたいだな……翼たちは先を歩いておりフェイトとアリサが後ろに控えている。今回来ているのは、僕、なのは、フェイト、アリサ、響ちゃん、翼、クリスちゃんの七人である。
「敵が出てこないわね」
「油断はできないわ」
全員は武器を構えている。さっき言った通り、僕はライカを構えられない。
「とりあえず、まず、雪音と高町は明久から離れろ!!」
「嫌!!」
「なのは、離れて!!」
「嫌なの!!」
「こら、なのは、離れろ!!」
全員が僕の両手にくっついている二人を離そうと奮闘をしているこのタイミングで敵が出てきた!?
「この豚野郎!!」
「し、清水さん!?」
目の前に現れたのは清水さんだった。って、まずいまずいライカを使用できないからバリアーを張るしかない!!
「死ねえええええええええええええ!!」
「おりゃあああああああああああ!!」
「ほぐうううううううううううう!!」
響ちゃんが清水さんの顔面を殴り飛ばした。全員が構えているとFFF団Rが現れた。
「おのれえええええええ吉井明久ああああああああああああああ!!」
「なんで貴様だけえええええええええええええ!!」
「フレイムプラズマブレイカー!!」
僕はチャージを完了させたフレイムプラズマブレイカーを放ち、FFF団Rを吹き飛ばす。
しかし、彼らはゴキブリのように起き上がってきた。つくづく人間辞めてるな、もう……さてどうしようかと思案していると、アリサがフレイムアイズを構えて炎を纏わせていた。
「バーニングサイクロン!!」
炎の竜巻を発生させてFFF団Rたちを吹き飛ばした。わおすごいなーー!僕達はとりあえず彼らを捕らえようとしたけど、いつのまにか消えていた。
「いずれにしても彼らがここにいたのは間違いないってことだね」
「あぁ、そうだな」
僕たちは一旦基地の方へと戻ることにした。二課へと戻るとおじさんは両手を組んでいた。
「うーむ奴らはすでに撤退をしていたのか……」
「そのようですね。おじさま、どうしますか?」
「いずれにしても奴らが動くのを待つしかないな……それに盗まれたソロモンの杖のこともある」
「ノイズか……やっかいですね」
「おじさん……」
彼らの対処はじっくり考えるとして……そういえば文化祭はどうするのかな?
「翼、僕たちのクラスって中華料理店だっけ?」
「えっと、確かそう」
「ってことはチャイナ服?」
「……うん。」
「僕は?」
「女装してチャイナ服のはず」
「う゛、!」
少し気に入ってたとは言え……まさかこの世界でも女装をするなんて思ってもいなかったよ。
「でも、アキ、女性モードになれるなら、そっちになればいいんじゃないの?」
「………………それもそうか」
僕は魔力を調整し、女性モードへと変身をする。
「……ねぇ、明久?」
「何つば…きゃ!!」
突然、翼は僕の胸を揉んできた。え、エロイ……揉み方がはやてのようにスケベ臭い!?
「なんで男の明久が私よりも大きいのをもっているんだああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」
「そんなこと言われても知らないわよおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」
こうして襲われた僕であった、解せぬ……。
次回 廃病院から数日が立ちリディアン学園では文化祭が行われて明久は女性モードでチャイナ服を着ていた。
次回「文化祭開始。」