次の日、彼は未来や響と共に東京スカイツリーへと来ていた。人がたくさんおり、明久はスカイツリーから街並みを見ている。
(本当に懐かしいな、翼と小さい時、遊んだ時のことを思いだす。あの家のことも翼のことも詳しく聞かせてもらったし。まぁ父さん経由だけどね。それはそれとして、僕にそんなことは関係ない。翼は翼だ……防人としてではなく一人の女の子として、ね)
「明久さん?」
「未来ちゃんか、どうしたんだい?」
「いいえ先ほどから無言でどうしたのかなと思いまして……退屈ですか?」
「ごめんごめん、そんなことはないよ。ただ僕がいた時よりも街並みが変わってしまったなぁって」
「明久さんは別の世界から来たんじゃありませんでしたか?」
未来は、明久が元々こちらの世界の出身だと知らないので、首をかしげている。
「あー、僕は小さい時はこっちで生まれたんだ。だけど母さんたちの事情で別の世界へ引っ越したんだよ。まぁそれがまさか大きくなって戻ってくるなんて思ってもいなかったけどね。……!さて未来ちゃん、響ちゃん、僕に掴まってくれないか?」
「「え?」」
「いいからはやく!!」
「「は、はい!!」」
すると突然爆発が起こり、ノイズがあちらこちらに現れて人々に襲い掛かってきた。響はガングニールを纏うと、明久に未来を託して、ノイズを倒す為に向かう。明久はバリアジャケットのマントを彼女に託して、自分はライカを構える。
「いいかい、未来ちゃん!君はそのマントの中に包まっているんだ。それは透明化の機能があるからあいつらに見つかることはない!」
「あ、明久さん!!」
未来は手を伸ばすが、明久はノイズに攻撃を続けて撃破していく。だが突然ロケットパンチが飛んできて彼に当たり吹き飛ぶ。
「がは!!」
「ふふふふ、やっぱりアンタを倒すのは私達みたいね、吉井」
「島田さん、姫路さん、清水さん……すっかり見違えたよ、悪い意味で」
「あんたを殺せるなら喜んで人間を捨てるわよ!!」
「……ふふふふ」
「コロスコロスコロスコロス」
完全なサイボーグと化した三人は、それぞれ手を刃物などに変形させ、明久に構えている。避難誘導を終えたので、ノイズと戦っている響以外に味方は誰もいない。他の仲間達が来る時間を稼ぐ為、明久はライカを構える。
ノ明久は彼女達の相手をしながらノイズを倒さないといけない。ならすることは決まっている。
「ライトニングアーマー!!セットアップ!!」
『Lightning Armor Set-Up!』
明久のバリアジャケットの上にライトニングアーマーが装着される。ノイズたちは明久に襲い掛かろうとしたが、次の瞬間次々に消滅し、島田たちに動揺が走る。ライトニングアーマーは素早い形態で雷鳴の如く相手に攻撃をすることが可能な形態だ。逆にフレイムアーマーはパワー重視で戦闘力と防御力が上がる形態である。
そんなことは知らない島田たちは攻撃をしようとしたが、明久はライカをランサーモードにして地面に突き刺す。
「響ちゃん、飛んで!ライトニングスパーク!!」
ライトニングスパークが発動して島田たちやノイズ達を次々に吹き飛ばしていく。未来はその様子をマントからちらっと見ている。ライカのモードをバスターモードへと切り替え、ブラスタービットを射出し、構えていると未来は突然として誰かに掴まれた。
「吉井君、動かない方がいいですよ?」
「!!」
明久が振り返ると、未来が姫路につかまっていた。まさかレーダー機能が搭載されているのか……ちゃんと避難させなかった明久の落ち度であった。
「まずは吉井君、その武器を地面に捨ててください。さもないとこの子の命がありませんよ?」
「卑怯者……」
「卑怯もラッキョウもありません。あなたを殺せればそれでいいのですから」
「……わかった」
そういって明久はライカを地面に落とす。ライカ自身も人質を取られてしまっているので何もできない。特に悔しいのは未来自身である。「自分のせいで明久さんが」と……彼女は願う、自分に力がほしい、と明久を守りたい思いが強くなっていき、フロンティアにあった一つのシンフォギアが光りだして彼女の元へと向かう。一方で明久が武器を捨てたのを確認をして島田と清水が武器を構えて明久を殺そうと接近した時に何かの光が二人を吹き飛ばした後、姫路をも吹き飛ばす。
そのまま未来の手にシンフォギアのギアペンダントが現れる。彼女は聞こえてくる聖詠を歌う。
「Rei Shen Shou Jing rei Zizzl」
ギアのペンダントが光りだして、彼女の体にギアインナーが生成されて、そこから神獣鏡(シェンショウジン)のアーマーが装着される。
「なんであれがここにあるのよ!?」
「殺す!!」
清水は両手をアームマシンガンに変えて攻撃をする。未来は目を開けると扇を開いてビームを放つ。清水が放った攻撃をビームで相殺をして、そこからミラーリフレクターを放ち、それに向かってビームを発射した。ミラーリフレクターはそれに反応をしてビームを反射させて清水達に命中させていく。明久は突然の未来の活躍に驚きながらも、後ろから狙っている姫路に気づいて、ライカを拾う。ライフルモードにして発砲して、姫路に命中させる。彼女達はこれ以上は不利と判断をして撤退をしていった。
ライカに辺りをスキャンさせた後、明久は未来の傍へと急ぐ。
『異常ありません。敵反応ゼロです』
「明久!!」
そこに翼たちも駆けつけて、響も駆け寄る。未来がシンフォギアを纏っている姿を見て驚いているが、明久は膝をつく。
「明久君!?」
「大丈夫。少し疲れが出てきたみたいだ……でも、問題ないさ」
彼は立ちあがりバリアジャケットを解除をしてため息を吐く。彼自身は問題ないように見えているが、シャマルは心配をしている。それに気づいたのかシグナムが声をかける。
「どうした、シャマル?」
「明久君、また無理をしてるんじゃないかって。私達が再会をするまで彼は殆ど一人で戦ってたのでしょ?」
「確かにな」
シグナムも同じ意見だった。
明久side
なんとかピンチを乗り越えた僕たちは基地の方へと帰投した。しかし未来ちゃんが装備をしたシンフォギア・……了子さん曰くシンフォギアを分解可能なシンフォギアってことらしい。待てよ……そいつの力を使えば響ちゃんの中にあるシンフォギアの欠片を取ることができるじゃないか?だけど、それは響ちゃんが戦えなくなることを意味する……僕は了子さんの部屋へとやってきて相談してみた。
「……というわけです」
「確かにお前の言う通りだ。そうすれば立花 響の中にあるガングニールをとることが可能だ。だがそれはあいつから戦いを奪うことになる」
「そうなんですよね……それで了子さんの力でガングニールがあったりしませんか?」
「……はぁお前には敵わんな」
了子さんことフィーネさんは机の引き出しから何かを出す。それはシンフォギアのペンダントだ。やっぱりあったんだね?
「念のために予備のガングニールを作っていたがこうなるとはな……やるならさっさとやったほうがいいぞ?」
「わかってますよ。それでは失礼しました!」
僕は了子さんの言う通りに二人をシュミレーション室へと連れてきて全員が様子を見る中話をする。
「今回やることは響ちゃんの中にある欠片を取り除くことが先決だ。了子さんから話を聞いたんだけど、未来ちゃんが装着するシェンショウジンにはシンフォギアを分解をすることが可能ってことが判明をしたんだ。」
「響を助けることが可能なんですか!?」
「うん。だけど、それは響ちゃんの戦う力を無くすことになる……だけど、僕は響ちゃんには生きてほしいんだ。」
「明久さん……未来、お願い」
「いいんだね?響……」
「うん!」
未来ちゃんは響ちゃんの決心を見てシェンショウジンを纏いビームを放つ。ビームが命中して響ちゃんが倒れた。僕はすぐに彼女のそばに行き無事かどうか確認をしら未来ちゃんはシェンショウジンを解除する。
僕は倒れている響ちゃんのレントゲン写真を撮るために移動をして寝かせる。了子さんがレントゲン写真を撮る間、僕たちは外で待機をする。
「明久お兄ちゃん」
「ギンガか」
「大丈夫かな?」
「大丈夫……僕は信じているよ」
そう、どんなことがあってもね。それから数分後、響ちゃんが起き上がったので、レントゲン写真を見ると中にあった欠片は綺麗さっぱ笑なくなっている。
「……私はもう戦えないんですね?」
「ふふーん大丈夫よ、じゃんじゃじゃーーーん!!」
「了子さん、それってまさか!?」
「そう予備に作っておいたガングニールのペンダントよーーーーはい響ちゃんにあげるわ」
「は、はぁ……」
まぁ結果がこれだから問題ないかな?響ちゃんの中にあった欠片がなくなったおかげで彼女は回復したんだからね。あとの問題は島田さん達がどこで何をやらかそうとするか、だ。
向こうにはネフィリムがあるからね……黒幕もまだ分からないけど、僕たちは負けないさ!
「絶対に野望を打ち砕く!!」
次回 響の体内にあったのは未来のシェンショウジンの力によって解放されて新たなギアペンダントを使いガングニールを纏う。明久は新たな二つのアーマーを作ることにした。風と水の力が使えるようになったのでそれをベースに作ることにした。
次回「二つのアーマー」