ついに、ブリザードアーマーとウインドアーマーを完成した!
現在明久は、二課の基地にあるシミュレーション室で新たなアーマーを試そうとした。
「さてまずはウインドアーマーセットアップ!!」
『Wind Armor Active』
ウインドアーマーが装備されていき、最後は仮面をかぶると背中の翼が開いてウインドアーマーが完成をする。
「さて……ってうお!?」
突然攻撃が来たので相手は誰かと明久は上の方を見ると、フェイトがいた。彼女はバリアジャケットを纏っており、愛用のバルディッシュを構えていた。
「相手は私がするよ、明久」
「君が相手か……ジュエルシード争奪戦を思いだすよ、君と戦ったのはそれが初めてだからね」
明久もライカをソードモードにして構える。お互いに構えると明久が動いたがあまりの速さにフェイトは驚いていた。振り下ろした剣をバルディッシュで受け止める。
彼は後ろへと退がり構える。
「ウインドストーム!!」
強烈な竜巻がフェイトに向かって放たれるが、彼女は回避をして構える。
「プラズマランサー!!」
「ウインドランサー!!」
雷の槍と風の槍が激突する。明久はライカをライフルモードにして発砲する。フェイトはハーケンセイバーを放つと、明久は回避して、素早く動いてフェイトの周りを飛び回った。
フェイト自身は明久が一体何をするのかと見ていると、突然として周りが冷たくなっていくのを感じた。
「これって……」
「そうブリザードアーマーさ、アイスレイジ!!」
放たれた冷気がフェイトに当たり、彼女はマントでガードをするがあまりの寒さに移動をした時、明久が接近してきたのだ。
「!!」
そのままバインドをしてフェイトを動けなくさせると彼はランサーモードのライカをつきつける。
フェイトは両手をあげて降参をしたので、二人は着地をしてバリアジャケットを解除をする。明久自身は新アーマーの調整をして良かったなと思っていると、突然として地震が発生した。彼は司令室の方へとフェイトと共に移動をする。
司令室では、オペレーターの二人藤尭 朔也と友里 あおいが異変を調べていた。どうやら海の方で光が灯ったようだった。
「あれは……!」
「ナスターシャ教授、何かわかったのですか?」
「はいおそらく彼らはフロンティアを浮上させようとしているのでしょう」
「あれをか……」
「了子君」
「あれは私が月を破壊をした後に、選ばれた人類だけを運ぶために制作した船だが……あれを浮上させるためのエネルギーをどこで……?」
「いずれにしても調査をする必要があるな」
浮上したフロンティアを調べるために潜水艦で移動をする二課のメンバーたち、その中に明久たちもおり彼らもなぜフロンティアが浮上をしたのか気になっていた。
「ねぇ、アキ」
「どうしたの、アリシア?」
「あのフロンティアって奴なんで浮上したんだろうって」
「確かにね……莫大なエネルギーが必要なのは僕でもわかるよ。いずれにしても調査してみないと」
そしてフロンティア近くまでやってきた明久たちは潜水艦の移動ミサイルを使って地上へと発射された。明久達はギアを纏ったりバリアジャケットを纏ったりして出動する。
着地すると、ノイズがアメリカ兵を襲っていたのでセレナ、響がノイズを撃破する。明久たちも着地して現れたノイズを撃破していると、砲撃が放たれた。
『『『吉井いいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!』』』
機械のような物体に美波、姫路、清水の三人の顔が浮かんでおりそこから声が発せられていた。なのは達も彼女たちの無惨な姿を見て驚いている。
「改造か?」
『おそらくあれ自身機械ですから、彼女たちは埋め込まれたのでしょう……まぁマスターをいじめた罰があたったんですよ!!』
『吉井いいいいいいいいいいいいいいいい!!』
『コロスコロスコロスコロスコロス!!』
『死ねええええええええええええ!!』
アームを六本放ってきた。クリスがミサイルを発射させると調と切歌も鋸と鎌を投げつけてアームを破壊する。そして、すずかがスノーアイスを構えて矢を放つ。
『そんなものにいいいいいいいいいい!!』
腕を使って矢をはじかせると、奏とマリアがガングニールの槍で機械の肩部に突き刺した。
『グア!!』
『おのれえええええええええええ!!』
「明久さん!!私を投げてください!!」
「投げる?」
明久はフレイムアーマーを纏い響を持ちあげると、そのまま島田たちの方へと投げる。
「うおおおおおおおおおおおおおりゃああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」
そのまま腕のギア、バンカーを起動させて、清水の顔を殴り破壊した。
『ぎゃあああああああああああああ!!』
『美晴!?この!!』
剛腕で響に攻撃しようとしたが、斬撃刃が放たれて右手が切断される。
『な!?』
「明久!!」
「バインド!!」
四つの属性の鎖がロボットに完全に絡まると、明久は止めを彼女たちに任せることにした。
「なのは!!フェイト!!アリシア!!はやて!!アリサ!!すずか!!止めは任せた!!」
「了解なの!!チャージは完了しているの!!」
「くらいなさい!!バーニングブレード!!」
「アイスシックルアロー!!」
「サンダーボルトブレイカー!!」
「ラグナロク!!」
「ジェットザンバー!!」
「スターライトブレイカー!!」
六人が放たれたセクステットブレイカーが命中をして、機械は爆発し、残骸が落下してきた。その部分は姫路と島田、清水が埋め込まれていた場所だ。すでに清水は響によって破壊されたので、残っているのは島田と姫路だけである。
「……………」
明久はゆっくりと歩きだして、彼女たちがいる場所へと歩を進める。翼は止めようとしたが奏が止めた。
「奏!!」
「あいつに任せるんだ。この決着は自分で着けないと行けないって感じだぜ、あれ」
『よ…よし…い……』
「……君達は助からない。だからこそ……僕自身がとどめを終わらせる。おやすみ、島田さん、姫路さん」
彼はシンフォギアモードに姿を変えると、響のガングニール形態となり、右手にエネルギーを込めて彼女たちの顔面を殴って粉砕する。
「……………………」
「アキ……………」
「僕は……僕は!!」
するとぱちぱちと拍手をする音が聞こえてきた。全員が見ると一人の男性が現れた。
「いやー流石吉井 明久!私が改造をした奴らを倒すなんてね!」
「誰だ?」
「我が名はドクターライハ、かつてアナタによって滅ぼされた組織の生き残りデスよ」
「ドクターライハ!?」
ドクターライハ、かつて明久が壊滅させた組織の生き残りで、バイオ研究者でもあった。
彼らの計画を明久によって阻止されて、組織は壊滅し、ボス以下構成員は全員逮捕されたが、唯一ドクターライハだけは逮捕することができなかったのだ。
そのライハがこの世界で暗躍をしていた。そして、再改造をした島田達やFFF団を使って、明久に対して復讐をするために活動をしていたのだ。
「だがここまでデスよ。このフロンティアのエネルギーを使ってパワーアップしたネフィリム!!出て来なさい!!」
ドクターライハが指を鳴らすと、地面から黒いネフィリムが現れる。
「ネフィリム……」
「さぁやれ!!ネフィリム!!」
『ぐおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!』
「明久!!」
「あぁ、やろう、皆!!」
次回「ネフィリムとの最終決戦」