明久side
「は!!」
僕は目を覚ました。辺りを見て昨日何があったのか思いだそうとした途端、何かが抱き付いていることに気がつく。なんか生々しいなと思って、左の方を見ると裸で寝ているサンちゃんがいた。ん?なんで裸なの?ってか僕ももすっぽんぽんじゃん!?ホワイ!?
「んーーーおはよう、明久お兄ちゃん、昨日は激しかったね(笑)」
「え゛?」
「僕は裸になっている=やってしまった」……しかも激しかったってことは僕はサンちゃんを抱いたってことになる。
「おうふ……」
「どうしたの、お兄ちゃん?」
「いや何でもないんだサンちゃん、ってか昨日は痺れていて……意識が」
「そう、そのあと意識がないのに激しくやられちゃって……私、はじめてだったのに一杯出されちゃった(笑)」
「ごふら!!」
僕は吐血をしてしまう。そんなことを知らないでまさかサンちゃんを抱きしめてしまったのか……とほほのほ……。
明久side終了
一方でS.O.N.Gは明久の捜索をしていた。だが彼を簡単に見つけることができないまま時間だけが過ぎていた。
「くそ!!明久はいったいどこに!!」
「誰が明久お兄ちゃんを……」
全員が不安でいた。明久が無事でいてほしいと誰もが思っていた。さてその明久は?着替えをしたサンジェルマン、カリオストロ、プレラーティと共にある場所へと連れてこられていた。
「えっと、ここって?」
「ここは私達錬金術師の本拠地という場所ね」
「その通りなワケダ」
「さぁ行くわよ」
そういって三人に連れられて、明久は歩いていく。辺りを見ているが錬金術師がたくさんいた。そして、どこかの扉の前に到着をしてコンコンとドアを叩いて中へと入る。
「失礼します、局長」
「やぁサンジェルマン。いきなり休暇届けを出した時は驚いたけど……んんんん?」
局長と呼ばれる人物はサンジェルマンが男の子を連れてきたので彼は聞くことにした。
「えっと、サンジェルマン、一応確認をさせてくれないかね、彼は一体?」
「私のお兄ちゃんです」
「お兄ちゃん?えっと初めまして、僕はアダム・ヴァイスハウプトというものだ」
「えっと吉井 明久です」
「まぁここの錬金術師協会の一応統制局長を務めている。さて君がサンジェルマンが言っていた兄と言うのはどういうことか説明をしてもらってもいいかな?」
「はい」
──青少年説明中──
「なるほど、君は別の世界で戦っていた際に相手が発生させた時空発生装置に自ら飛び込んでサンジェルマンと出会ったと……そういえばあの子もそんなことを言っていたな……」
「あの子?」
「あ、いやこっちの話だよ。しかし困ったことをしてくれたねサンジェルマン」
「はぁ……」
「彼ってもしかして現在捜索中なんじゃないかな?んーーーーーーーーー」
アダムは両手を組んで考えている中、カリオストロとプレラーティは明久と話をしていた。
「なんかすまないワケダ。だがサンジェルマンはずっとお前を探していたワケダ」
「僕を?」
「そうなのよーあなたにお礼も言えないまま消えたからずっと探していたのよ」
サンジェルマンの前から消えたのは不可抗力であった。それから明久は別の場所で少女と出会って、しばらく一緒に過ごしてからまた消えてしまったので、お別れもできなかったと感じていた。だからサンジェルマンが自分のことを思っているのが嬉しかった。
「まぁとりあえず彼らのところに連絡をしようじゃないか……まぁ向こうは怒っていると思うけどね」
「………………」
明久は真っ青になっていた。連絡をしていないからなのは達が絶対に怒っているじゃないかって……アダムは彼の顔を見て苦笑いをしながらも、S.O.N.G基地の方に連絡をする。
一方でS.O.N.G基地ではどこからか通信が来たので開くと、アダムが現れる。
『やぁ、すまないね急に』
「あなたは?」
『僕は錬金術師協会パヴァリア光明結社の統制局長をしているアダム・ヴァイスハウプトというものだ。君達は吉井 明久という人物を探しているのではないか?』
「「「「!!」」」」
明久という単語を聞いて、翼が前に出る。
「明久を知っているのですか!!」
『あぁ知っているさ彼は現在ここにいるからね?』
「「「「え?」」」」
全員が驚いているとモニターに明久が映る。彼は苦笑いをしながらいたので翼はホッとした。
「明久……!」
「明久君、無事だったんだね!!」
『あーえっとごめん、みんな、心配をかけてしまって。この通り僕は生きてるよ』
「だがなんで明久はそんなところに?」
奏の言葉を聞いて明久はどう答えようかと思っていると……
『それは明久お兄ちゃんは私のだからだ!!』
ピシ
『ちょ、サンジェルマン!』
『サンちゃん!?』
「へーーーーそれはどういうことかな?かな?」
「明久は私のだって言ったよね、あの子も」
「あぁ言ったで」
全員の目からハイライトが消えており明久は慌ててしまう。危機を察したアダムは話を変える為に弦十郎と話をすることにした。
『とりあえず君たちのところと同盟を組みたいんだ。これからのことを考えてね』
「それは我々も喜んで組みたいのだが……明久君の方は…………」
『それに関してはすぐに返すよ。サンジェルマン、いつでも遊びに行けるのだから彼を離してあげなさい』
みると明久はサンジェルマンに抱きしめられており、彼女の大きな胸に挟まれていた。ギンガやクリス、大きな胸を持っている少女たちは胸をあげており翼と調達はじーっと睨んでいた。
次回 なんとか帰還をした明久は一度文月学園の方へ戻ることにした。時間調整などをして卒業には戻ることを言ってなのは達と共に乗りこむ。
次回「明久一度帰還する」