機動戦士ガンダム 宇宙世紀0180   作:NY15

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セクター・フォッシル2

サイド7 グリプス2

 

グリプス2、以前このコロニー、いやそうではないな。この巨大なレーザー砲は人類史上核兵器に並ぶ強力な兵器であったが、現在ではすでに破棄されて残骸になり果てている。

 奴らからの情報によればこのグリプス2の残骸周辺がブツを持っている海賊の拠点らしいがいまのところ見当たらない。ミノフスキー粒子も散布されていないようだ。

 

 「よし、そろそろシノーペから離れよう。帰る足を破壊されたらかなわない。」

 

 「了解、さてお宝を探すとしますか。」

 

 シノーペ級哨戒艇をデブリの陰に隠し俺たちは例の脱出ポッドの捜索を開始した。 

 

 まず俺たちはグリプス2内部を捜索することにした。

 

 グリプス2、コロニーレーザー内部は柱状のレーザー発振装置が等間隔に並んでいるだけでありとくに人の気配はなかった。

 

 ここは外れか。いや待て何かあるようだ。

 

 「ロペみえるか?端のほうに何かある。」

 

 「ああ、こちらも今視認した。接近して確かめてみる」

 

 「注意しろ。海賊連中の罠かもしれん。」

 

 

 接近してみるとなにやらカバーの掛けられた物体が隅に鎮座していた。

 

 「よしカバーを外すぞ。・・・これはビンゴだな。」

 

 そこには例の画像と同じ赤い球体の脱出ポッドが隠されていた。

 

 「よし確保した。さてさっさとこんなとこずらかろう。」

 

 「ん?待て、ミノフスキー濃度上昇!まずい!」

 

 通信はそこで途切れてしまったがロペも状況を把握したようでレーザー発振装置の陰に機体を隠した。

 

 やはり罠か。だが仕方がない。虎穴に入らずばなんとやらだ。

 

 俺も機体を陰に隠し周囲を観察した。コロニーレーザー内部にMS3機が侵入してくるのが確認できた。

 

 俺はロペ機に通信用ワイヤーを発射した。

 

 「みえたか?」

 

 「ああ、だがどんな機種かまではわからない。連邦のMSでないとは思うが・・・」

 

 「よし、お前はなんとかここから抜け出せ。」

 

 「おいおい冗談じゃない、俺も戦うぜ」

 

 「いやそうじゃない。いいか、俺がビームシールドを展開させて敵機を引き付けるからお前はいったん上昇して背後から倒せいいな?」

 

 「ああそうか、なら頼む。」

 

 「よし10秒後にやる、いいか?」

 

 「了解だ。」

 

 ロペ機は脱出ポッドを抱えて待機した。

 

 俺はビームシールドを展開し敵機に向かって上昇した。

 

 敵機もこちらを確認したようで3機は散開したが、動きは鈍いな。

 

 「なんだこいつら!?大型MSだと?」

 

 データに照合なし、不明機か、いや違う。こいつらなんてMSに乗ってやがる!

 

 その機体はたしか資料映像で見た覚えがあった。あれは確か、ギラ・ドーガとかいったはず。

 

 「バカな、90年以上前のMSだぞ!」

 

 実のところ同年代のMSでジェガンタイプは現役で稼働しているのだがそれはパーツの普及している連邦系MSだからである。今目の前で動いているMS、ギラ・ドーガとはわけが違う。

 それにジェガンタイプのMSと言え最初期に生産された機体などもうないはずだ。だが目の前の機体はどうだ?おそらく生産された時期は限られている。つまりあれは本当の意味で骨頂品と言える代物であろう。

 よく今まで維持できたものだ。もっとも内部のパーツなどほとんど交換されているだろうが。

 

 そうこう考えているとギラ・ドーガ3機はマシンガンを撃ってきた。どうやら実弾のようだ。

 

 しかしこちらにはビームシールドがある。

 

 俺は弾を全部ビームシールドで防ぐと、ビームライフルを敵機に向かって3発発射した。

 

 2発のビームは空を切って外れたが1発は命中した。一応シールドで防いだようだが貫通してギラ・ドーガ1機は爆発した。

 

 俺はまた機体を上昇させコロニーレーザーからの脱出を図った。

 

 奴らの機体ではこのゾロアットについてこられないはずだ。

 

 ロペのゾロアットも出口付近から援護射撃を始めていた。

 

 ロペ機はビームライフルを装備しておらずマシンガンである。

 

 マシンガンが命中し敵機が体勢を崩した隙にビームライフルで俺がとどめを刺した。

 もう1機のギラ・ドーガがビームアックスを構えこちらに斬りかかってきたのでこちらもサーベルを構え迎え撃った。

 

 機体が接触したことにより敵機との通信が可能になる。何やら向こうは戦闘しながら通話してきたようだ。

 

 「化石どもの手先め!」

 

 「なに!?こいつ!」

 

 「貴様らのやろうとしていることは歴史への、いや死者への冒涜だ!」

 

 何を言っているんだこいつ?いやそんな戯言に付き合っている暇はない。俺は胸部バルカンを発射。威力が低いとはいえ至近距離で直撃したためギラ・ドーガは体勢を崩した。

 

 俺はサーベルでギラ・ドーガのコックピットを突き刺した。

 

 敵機を倒すとロペ機が接近してきてワイヤーをこちらに発射してきた。

 

 「よし!まあ楽勝だったか。さあさっさと行こう連邦軍に見つかったらやばい」

 

 「ああ、そうだな。」

 

 しかし敵機がコロニーレーザーの内部で仕掛けてきたのは幸運だったのかもしれない。

 外で戦った場合ビームの軌跡で目立つ。ルナツーのパトロール隊にでも見つかったらただでは済まない。

 今回は機体性能で圧勝できたがもし連邦のジェイブスと戦った場合こちら側が完敗するであろう。

 

 しかしあいつら妙な事言っていたな・・・あの海賊の奴等なにか知っていたのかもしれんな。いや、俺達には関係ない。もうこれ以上は深入りしないほうがいいだろう。

 

 

 

 

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