ロバート・マクラウド
38歳
地球連邦軍大尉
宇宙 サイド4(旧サイド5)宙域付近 ラー・カイラム級 アドミラル・スターン
まったくわざわざ俺達ルナツーの部隊を引っ張り出してテロリスト退治とは上の連中よっぽど焦っているらしい。それもそうか・・・マハの人狩りどもが宇宙にも手を出そうとしてるので軍としても何かしら大きな実績を残しておきたいのはわかる。
現在俺たちはテロリストの拠点になっていると思われるサイド4のコロニー、フロンティアⅣに向かっている。ここの連中は以前から航路を荒らし輸送船などの襲撃を繰り返している。新連邦派のコロニーへの被害も大きく以前から連邦政府への対処要請が出されていたのだが問題は先送りにされていた。ここにきて軍がやっとその重い腰を上げたのはやはりマハの宇宙進出の話が持ち上がったためであろう。
今回の作戦の戦力もラー・カイラム級1隻にクラップ級2隻、艦載MS28機と軍の本気度が窺える編成になっている。
まったくマハの連中、俺たちが命がけであのザンスカールのガラクタを掃除してやらなかったら地球から出れない癖に。まあいい、そのおかげで軍の上層部が本気を出すならいいことかもしれないな。これをきっかけに軍もその活動を活発にするかもしれん。今までの軍はことなかれ主義が蔓延しており反政府勢力の活動すら見て見ぬふりを決め込んでいる。いや、どちらかというと今の宇宙の現状はコロニー同士での対立が深まっているほうが問題と言えるだろう。確かに連邦への反政府活動もかなり存在するのは確かだがそれ以上にコロニー間の対立のほうが重大であると言える。まさに宇宙戦国時代だ。もはやかつてのスペースノイドとアースノイドの対立からスペースノイド同士の対立へと移行している。連邦の宇宙への影響力低下が原因だろう。
もしかしたらこのままマハの奴等が活動を拡大すれば連邦の力は元に戻るかもしれない、いや軍人の俺がそう考えるのはどうかと思うがマハは今の軍よりよっぽど治安維持に力を入れている。口の悪い同僚はマハのことをティターンズなんて言ったりするがもとを正せば軍が不甲斐ないせいなのだ。確かに連中は気に入らないが少しは軍も見習わなければならないのかもしれない。
そういえばそろそろMSの更新の話が持ち上がっていたはずだ。詳細はわからないがなんでも連邦軍とマハ共同で開発するらしい。軍からはマハとの共同開発にかなりの反対意見が出たが結局はそれに乗ることになった。まあそのほうが予算が出やすい。マハと共通のMSを使うというのは癪に障るがそのほうが別々の機体を使うよりも予算の削減にもなるし補給面でも都合がいいだろう。
さてそろそろフロンティアⅣ付近か、これだけ大規模な戦力を持ち出したからにはそれ相応の戦果は上げたいものだ。