月面
プロジェクト・MM、自機主力機開発計画の概要は、MSを超える機動兵器開発計画であった。
ミノフスキードライブを搭載し全領域に対応できる汎用性、またコストも低く抑えるという野心的な試みであった。その為機体はある程度大型化してもよいというのが連邦軍とマハの要求したスペックである。
MMはマン・マシーンの略称である。
マン・マシーンか・・・モビルスーツを超える機動兵器、その1号機が例の機体だ。
と言っても例の機体は新造ではなくモスボール保管されていた過去の超大型MSに改造を施し新装備の実証を行う技術実証機であるらしい。(大型故に新装備の実証に最適だったと思われる)
過去に封印されていたサイコ・フレームなどの技術もその封印を解除され自機主力機には搭載されるらしい。
またそれ以外にも新規開発された武装などのテストも行うようである。
その第一弾が俺がテストすることになった、名称は試製電熱化学砲エレクトロ・ケミカルガン。
この装備の開発理由は小型MSの無視できないデメリットに起因する。
小型MSはビーム兵器などがジェネレーターに直撃した場合核爆発を起こす危険性が高い。これは地上やコロニー内では深刻な問題である。
そのため直撃しても核爆発を起こさず、また敵機を一撃で撃破できる威力を持ったバズーカなどよりも弾速や命中率の高い武装が求められ本武装が開発されるに至った。
本武装を装備した機体は新兵装テストの為にヴェスバーなどを取り外したジェイブスで行う。
しかしまだ試作品だからなのか随分とこの武装は大型だ、もう少し小型化しなければ地上で扱うには使いづらいはずだ。
「標的機のジェムズガンを視認、これよりテストを開始する。」
「了解、テスト射撃を実施せよ」
照準を定め標的機に向かってエレクトロ・ケミカルガンを発射した。
機体に反動が伝わりエレクトロ・ケミカルガンから成形炸薬弾が発射されたのだが命中はしなかった。
「ダメか、規定通りもう1発発射する。」
試作品だからなのか命中率に問題があると聞いていたのでこれも今後改良されるであろう。
もう1発ジェムズガンに向かって発射、次は命中したので俺は内心ほっとした。
「命中!ジェネレーターに誘爆なし、テスト成功です。」
そう一番大事なのはそれだ。この装備が量産され地上軍やコロニー駐留軍に配備されればかなり楽になるだろう。敵機だけがビームを使えてこちらがマシンガン程度しか使えないのでは不利すぎるのだ。