旧ザンスカール軍拠点アベッハ
ここアベッハに乗り込んできたザンネックのパイロット、ロベルタ・オルティスという女性を俺は知っていた。といってももうかなり昔の話で前に会ったのはもう何年前か正確には思い出せないが・・・
「しばらくぶりエドゥ、あなたのお父様が亡くなっていたなんて私、知らなかったわ」
「ロベルタお前・・・一体何の用事だ、それにあんな戦力どうやって・・・」
「まあ私達にも出資者というのが存在するの、気にくわない出資者がね。」
「出資者・・・?でそいつらの命令でテロなんてやらかしてるのか。」
「まさか、我々ティンブレは誰の命令も受けない、ただ彼らとは利害が一致しているから協力してるだけ、次の作戦が成功すればもう私達に逆らえるものは誰もいなくなる、そうすればもう奴等も何も言えなくなるわ。・・・であなたならもう私が何を言いたいかわかるでしょ。」
「俺達に協力しろというのか、冗談じゃない、お断りだ。」
「貴方達に選択肢があるとでも?見たでしょ外の戦力、賢明なあなたならまさかとは思うけど抵抗するなんて言わないと思うけど。」
その時部屋の扉がいきなり開きサラが拳銃を構えロベルタに突き付けた。
それに反応してロベルタの護衛二人が銃を構えあわや銃撃戦になりかけたがロベルタが護衛に銃をさげさせ何とかその場で流血騒ぎは回避された。
「パパの仇!こいつらが・・・!」
「サラ!やめるんだ、殺されるぞ!」
サラの銃を持つ手が震えていた、当然だ、彼女は人を撃ったことなどないのだ。
「サラ?そうかこの小娘があの・・・いやどうでもいいが撃つなら撃ってみろ、もっともその状態では無理そうね。」
俺はサラから拳銃を取り上げ抱きしめた。
「いいか落ち着くんだ、今ここであいつを殺したらみんな殺される。君の気持は痛いほどわかるが今は我慢してくれ・・・」
「でも、でもこいつが!」
「そんな小娘にお熱とはまったく、感心しないなエドゥ。」
「黙れ、お前らが何をしたのかわかっているのか、罪もない人が大勢死んだんだぞ!」
「いいや、まだまだ少ない、それに地球にへばりついたノミどもには次の作戦でさらなる鉄槌を下すことになる。」
「貴様!!」
ここにサラがいては危険だ。俺はロペを呼び出してサラを連れ出してもらうことにした。
ロペはロベルタのことを知らないようだったがその場の雰囲気でどんな人物かを察したようだった。
「エドゥ、なんだかやばそうだが、俺もここにいようか?」
「いや大丈夫だ。それよりサラを頼む。」
しかしこいつら、いったい次は何をやるつもりだ・・・
「さて邪魔も消えたことだし、本題に入りましょう。次の作戦、私達は連邦の奴等から我らが帝国の所有物カイラスギリーを取り返す作戦を立ててるの、協力しなさい。」
「なんだって!?ロベルタお前正気か!?そんなことをしてみろ、確かに奇襲すれば一時的にはあれを占領できるかもしれないが、すぐに増援の艦隊が到着してあっという間に鎮圧されてお終いだ、それこそカイラスギリーを1発も撃つ時間すらないだろうよ。それでは連邦を脅す時間すらない!」
「それくらいは想定済みよ、そのためにザンネックとIフィールドも用意したわ。作戦は完璧、カイラスギリーの発射準備にさえ入ってしまえば連邦は我々に何もできない。」
なるほど出資者とやらが随分とこいつらを支援しているらしい。一体何者なんだ?
「あれさえあれば、帝国の、マリア主義の復活も可能、地球もコロニーも誰も我々には逆らえない、その時あなたには私の隣にいる権利も与えるわ。」
冗談ではない、しかし俺達には逆らうことはできない。すまないサラ・・・