月面 フォン・ブラウン市
「なんとなく予想はしてたがやっぱりそうか、もう俺達だって子供じゃないんだぞ、ローレンス・・・」
「ああ、分かってるよ、だがあのまま言われっぱなしじゃあ俺達の面子ってもんがあるだろ?」
やはりと言うか連邦軍とマハのパイロットの間でトラブルが発生した。・・・と言っても軽い喧嘩程度だが。
俺もその場にいたわけではないので詳しくは分からないがローレンスが連邦軍のハルミトン中尉という人物とやらかしたらしい。
ローレンス曰く向こうから喧嘩を売ってきたそうだ、何でも嫌味だが皮肉を言われたらしい。
「それにしても殴り合いにまで発展するのはやりすぎだ、まあ上に知られなくてよかったと考えるべきか・・・ばれてたら営倉入りだ。」
「だがよ、あの連邦軍のクソ野郎お前の事も言ってたんだぜ、あとヨハンナにもちょっかい出してたなあいつ・・・」
「別に俺のことを何と言おうが気にしないし、それでお前が怒ることもないだろ・・・」
「ならヨハンナの事はどうなんだ?」
「・・・それ俺に聞くか?」
「付き合ってるなら当たり前だろ?まったくお前って奴は・・・でどうなんだその後は?」
「どうって・・・まあ普通だと思うが。」
「どこまでいったんだ?」
「・・・黙秘する、それヨハンナに聞くなよ、セクハラになるからな。」
「それぐらい俺だって分かってるよ、それにあのクソ中尉みたいに顔を引っ叩かれたくないからな・・・」
「その中尉ヨハンナに引っ叩かれたのか・・・」
「ああ、かなりしつこかったみたいだぜあの中尉、ざまぁみろ。」
「仮にも一応向こうの階級が上なんだぞ、所属が違うとはいえ・・・」
まあ俺も連邦軍の連中を悪く思っていないわけではない、だが先日話したマクラウド大尉という人物は悪くは見えなかった・・・もっとも一度話しただけなのでどんな人物なのか理解したわけではないのだが。
「しかし2号機のパイロットがあのクソ中尉が担当らしいぜ、アレックスお前負けるなよ。」
「勝ち負けとは違う気がするけどな、まあだがどちらの機体が採用されるか少なからずパイロットも影響することは確かなはず・・・手を抜く気はない。」
「ああ、期待してるぜ。」
「そういえば、ローレンス・・・お前は地上だとどこ配属だったんだ?」
「ん?ああ、俺はヨーロッパ方面だよ、パリ湖の辺りだ。それがどうした?」
「いや何でもない、すまないがこの後予定がある・・・じゃあまた、もうこんなことはやめとけよ。」
「ヨハンナとか?まったくお熱いことでいいねぇ。この前までは全然そんな素振りすら見せなかったのになぁ。」