宇宙...1年後 宇宙世紀0181年某日
※サラ視点
月日の流れの感覚と言うのは人それぞれだとは思うが私にとってここに来てからの1年は恐ろしく早く感じた。
現在ズィー・ジオン・オーガニゼーション表立った活動はしていない、その活動はもっぱら水面下である。・・・であるからしての今回の海賊部隊設立であろう。
要するにズィー機構の存在が露見しないように活動する為の策である。
今回の海賊部隊設立にあたって私は自分からこの海賊に志願することにした・・・もうこの時点ではエドゥも私の覚悟を理解してくれていたのか反対はされなかった。
例の木星のオーソシエさんは海賊部隊という言葉を聞いたときあまりいい顔をしなかった・・・いや、というより露骨に嫌な表情を浮かべていたような気さえする・・・何か理由があるのだろうか?
海賊部隊の初陣・・・その任務はかなり危険の伴うものであるしこれまでのズィー機構の活動よりも直接的なものになるであろう。
その作戦の内容は現在連邦軍及びマハと呼ばれる組織で開発中の新型兵器のデータ収集、可能であれば鹵獲もしくは破壊である。
ズィー機構が入手した情報によればその新兵器の大気圏突入試験が実施されるらしくそこを強襲するというのが今回の作戦のようだ。
大気圏突入とその後重力下でのテストを行なうのが目的であろうというのが諜報部の予測らしい。
地球は現在建前上は全面居住禁止となっているがそこには多くの例外規定が存在する。政府高官や一部の連邦政府職員はもちろん連邦政府の認可を受けた民間人もかなり多く居住している。(私だってそのうちの一人であった)そして数多くの不法居住者も存在しているのだ。全面居住禁止の法など有って無いようなものなのだ。
だからこそズィー・ジオン・オーガニゼーションも地上で活動できると言えるのかもしれない。
ズィー機構の地上部隊は主にヨーロッパ方面で活動しているらしくその任務は諜報活動がメインである。
そういえば地上部隊には私と似たような境遇の人物がいるとアポステルさんから聞いた。なんでも連邦政府高官の娘であるらしい。もっともその女性は自らズィー・ジオンに志願したとのことらしいが・・・お会いする機会があれば少しお話ししてみたい気もする。もしかしたら私のパパともその女性の父親は面識があったのかもしれない。
・・・しかし大気圏突入のタイミングで戦闘を仕掛けるというのは非常に危険な行為である、勿論こちら側にとってもそれは同じで一歩間違えれば地球の引力に掴まりそこでお終いである。