巡洋艦カパーヘッド
同型艦ダイアモンドバック
準同型艦キングスネーク
計3隻
宇宙
※サラ視点
「・・・以上が諜報部からもたらされた情報である、これらを踏まえ敵地球連邦軍及びマンハンターの新型機を叩く絶好の機会がこの大気圏突入のタイミングと判断。我々海賊部隊3隻の艦艇、MSを用いて3方向から攻撃、ダイアモンドバックとキングスネークは護衛を、カパーヘッドが本命を・・・MS部隊はくれぐれも地球の重力に掴まらないよう注意。」
そう・・・たとえこちらに大気圏突入装備があるからと言って地球に落ちてしまえばそこは連邦の庭なのだ、燃え尽きなくても捕まってしまっては意味がない。
「推定される戦力は護衛のサラミスが3隻、あとは本命に新型艦艇の存在も確認だそうで・・・サラミスはともかくこちらには要注意でありましょう。」
それにしても諜報部などと言うものがあるという事はアナハイムや軍の内部にズィー・ジオン協力者がいるという事になる・・・いや、いないと考えるほうが不自然なのかもしれない。
「新型艦艇の方の管轄はマンハンターという情報である、連中はまだ宇宙の経験が浅いようなのでそこが付け目ですな、もちろん油断は禁物であるがね。」
その後細かな作戦プランの説明を受けブリーフィングは終了した。
しかし今回の作戦・・・連邦の新型機のデータ取得であり可能であれば鹵獲もしくは破壊とのことだが危険度の割には得るものは少ないのかもしれない。
実際新型機のデータを得るだけであればそれこそアナハイムか連邦内部にいるスパイに情報を持ってこさせればいいだけなのだ。
「つまりは実よりも名を取りに行ったという事ね・・・初陣だからというのは分かっているけれど・・・」
これでは組織の批判対象たる連邦の官僚主義のことをあんまり言えたものではないような気もする・・・まあ私には別に構わないけれど・・・まあもっとも新型機を鹵獲できればその成果は大きいだろう、データだけなのかそれとも実物があるのかでは雲泥の差ではある。
「それに私は戦場に出ることが目的・・・作戦の内容など関係ない・・・か。」
そう独り言を呟いてみるとなんだか嫌な感じがする。
「これじゃあまるで私は戦闘狂みたいじゃない・・・」
実際そう思われても仕方ないのかもしれない、なんたって自分から殺し合いに参加しようとしているのだから・・・でももう決めたこと、ここでやめたら一生後悔する・・・そんな生き方はしたくない。
ズィー・ジオンでパイロットをやると決めた時真っ先に考えたのはこの先誰かの命を奪うことになるかもしれないという事だ。
この道を選んだ以上それからは避けて通れない
でも私は自分を優先してしまった・・・私は我儘な人間だ・・・この先誰かの命を手に掛ける事になる、もちろんその逆もあり得る。そしてその誰か一人一人にはこれまで生きてきた人生があり家族が・・・大切な人がいるのだ。
いっそのこと仮面でも付けてみようか・・・いやそれは辞めておこう、それをするのは結局命と向き合うことから、目の前の現実から私が逃げているに過ぎない気がする、ちゃんと私自身で向き合わなければ・・・仮面には頼れない。