宇宙
敵のガンダムがサーベルでこちらにさらなる連撃を仕掛けてくる、こちらとしてはIフィールドがあるのだから少し距離を取りたいのだが振りきれそうにもなかった。
なぜテロリストがこのような高性能機を所持しているの・・・いや、そんなことは少し考えればすぐに分かる事ではある・・・そもそも今現在MSを製造供給できる組織などあそこ以外には考えられないであろう。
味方の援護は期待できない・・・皆防衛線を守るので精一杯なようである。
ここを抜かれれば大気圏突入を控えた試作機・・・あの中尉はともかくアレックスがやられてしまう。(突入テストであるので例の2機はライフルを所持していない)
連邦軍の援軍でも来てくれればいいのだけど・・・もし来るにしてもすぐには来ないであろう。
こちらから少し離れた距離で戦闘をしていたサラミスがもう1隻被弾した・・・あれでは沈んでしまう!・・・しまった!
一瞬サラミスがやられたことに気を取られてしまった、その隙をガンダムは見逃さなかった
敵のビームアックスがこちらの左腕を切断、さらなる追撃で頭部も損傷した。
「ウッッ!・・・でもまだ!」
しかし既にもう決着はついた、こうなってしまってはもうどうにもならない。
ガンダムは攻撃を緩めなかったがコックピットへの攻撃を避けているようだ・・・しかしこれでは機体は達磨状態である。
「遊んでいるの!?馬鹿にして!!」
「私の話を聞いて!・・・私は確かにこんなことをしている・・・どう思われても仕方がない、だけど私はパパやアレックスの両親を殺してなんかない!時間がないからもう行くけど・・・やっぱりこれは直接伝えないといけない事だから!」
「何を!!待ちなさいよ!!」
ガンダムは行ってしまった・・・防衛線を抜かれてしまった・・・
私は何も・・・彼を守ることもできないで!!
艦に防衛線を突破されたことを報告しなれば・・・クエゼリンは・・・どうやら無事なようである。
しかし例の彼女の言葉・・・あれは本当なのだろうか?
彼女のやっていることはまさしくテロリストそのものであるしその行動からすればあの発言は嘘・・・というより矛盾している
だがそんな嘘をわざわざ何の為に言う必要があるのだろうか・・・
そんな事考えたって分かりっこない・・・それよりアレックスが無事に大気圏突入を済ませられるか・・・もはや私には祈ること以外にできることはない。
それにもちろん私だって無事に戻らなければ・・・幸いスラスターがまだ生きているから機体はなんとか動かせる。
一緒にアレックスの故郷であるチャールストンへ行くと約束したのだから・・・二人で無事に生き残らなれば意味がない。