宇宙
※オーソシエ視点
ついにレコンギスタ作戦決行の時が来た、既に船団は出発していて地球圏到着もあと少しと言うところまで来た。
これで木星の民は多く救われることであろう それに地球人のことだって別に皆殺しにするわけじゃない 最初は衝突はあるだろうが・・・私達にだって地球圏で生きる権利があるはずである。
しかし例のクワック・サルヴァー・・・我々もいろいろ調べたのだが彼についての経歴が全く不明なのだ 彼が組織の設立者ではないという事はすぐに判明したことなのだが・・・(別にそれは隠していたことではないらしくすぐに判明した)
彼との繋がりがある人間についても我々なりに独自で調査したのだが正体につながるような情報は一切出てこなかった。
確かに我々の地球圏での諜報力は限られる・・・しかしここまで何も出てこないというのは流石に変だと言わざる得ない。
連邦政府やアナハイムとのコネを持つほどの人間ならば彼自身かなりの大物のはずなのだ・・・隠していたとしても一つや二つ何かしら出てもいいはずだ。
クレト大臣閣下はそんな事捨て置けと言っておられたが・・・
それでも私は本作戦が完璧に成功するようにバックアップするのが役目なのだ、懸念事項は少しでも取り除きたい。
確かにレコンギスタ船団の戦力は凄まじい 改良型サウザン・ジュピター級6隻に新型戦艦・・・MSの数も数え切れないほどである。
しかし逆にいえば作戦が失敗しこの戦力が失われるような事態になればそれこそ木星は文字通り終わりという事になる。(艦艇やMSの損失もそうだが現在の木星の事情から言えば人的資源の損失が一番致命傷になるであろう、本作戦には軍人以外にも木星の民間人が参加している、と言うより民間人のほうが数は多い)
それだけは何としてでも避けなければいけない 確かにクレト大臣閣下は優秀な方でその能力は総統閣下よりも遥かに上だが若干楽観視しているような気もするのだ・・・こんなこと本人には絶対言えない事なのであるが・・・
しかし本作戦・・・ズィー・ジオンの協力で進めてきたのであるから共同で行うつもりに変更はない もう時間がない以上クワック・サルヴァーを信頼するしかないのだ。
まさかこの段階で裏切るつもりはないだろうし仮に裏切ったとしても今のズィー・ジオンの戦力では木星には太刀打ち出来ないはずだが・・・
それでも私の中の不安は消えなかった いや木星の命運をかけた作戦なのだ・・・どれだけ万全を期してもそれだけは消えないのかもしれない