機動戦士ガンダム 宇宙世紀0180   作:NY15

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掌の上の運命

宇宙 月面 フォン・ブラウン市

※アレックス視点

 

 嫌な予感、胸騒ぎ・・・心の中のざわつきがひどく大きくなっていくのを俺は感じていた。

 

 なんなんだこの落ち着きのなさは・・・

 

 少し疲れているのかもしれない 気分転換も必要であろう。

 

 だがそうはいかなかった いきなりそれはやってきたのだ・・・まるで胸の中を抉られ貫かれるような・・・頭にもそれは襲ってきた。

 

 そんな馬鹿な、何故今自分の頭の中にはこんな考えたくもない事柄が過るのだ・・・

 

 そんな事たとえ事実でも分かるはずはない だからこれは真実ではないはずである。

 

 なんでこんなこと思うのか分からない 大丈夫だ・・・何事もなく戻ってくるはずだ・・・

 

 だが否定すれば否定するほど自分の頭の中はまるでそれが真実であるかのように、そうだという事を認める事こそが正しいとでも言うかのように処理を始める。

 

 そうなるともう体は勝手に動いていた しかし今ここで何をしようと結果は変わらないであろう

 

 だからこの予感が間違いであることを・・・自分の考えすぎであり彼女が無事に戻ってくるように祈るしか今の俺にはできないのだ。 

 

 

 月面 グラナダ

※エドゥ視点

 

 わざわざ目立たないように月面のグラナダまでやってきたのには理由がある。

 

 ここグラナダのアナハイム社工場で連邦政府に秘密裏にズィー・ジオンへ供給される兵器群の生産が行われているという情報を掴んだからである。

 

 ズィー・ジオン内部では例のクワック・サルヴァーに関する情報は手にすることは出来なかったし例のコンテニュー・オペレーションに関する詳しい情報はセキュリティが厳しすぎて観覧することは不可能であったのだ。だが全く何も収穫が無かったわけではない。何とかズィー・ジオンへの兵器の生産元に関する情報を入手することが出来たのだ。

 

 ならばこちらに何かあるかもしれないと思い多少のリスクはあるのは承知の上でここまでやってきたのだ。

 

 幸い昔のツテ頼った結果どうやったのかは分からないがある程度ここで動き回ることが出来そうである それにしてもアナハイム・エレクトロニクス社のグラナダ工場に入ることが出来るというのは何か話がうまく進みすぎているような気がする。

 

 もっともお客扱いでセキュリティー・ゲートを潜るのだ 大したものは見れないはずである

 

 反政府勢力に兵器を供給しているというのは勿論極秘裏に行われている事である その秘密が公然であったとしてもだ。連邦だって無能ではない、ここで何が行われているかを全く知らないという事は無いだろう。これほど大規模な工場で生産していて連邦政府が気が付いていないと考えるほうが不自然である。

 

 ちなみに一応ここでの俺の扱いは子規模な反政府勢力のメンバーという事になっており兵器購入の打診という仮の目的で来たことになっている。

 

 ある程度羽振りがいい様子をみせなければならないであろうが仕方あるまい そうでなければ仮の姿など信じてもらえないであろう。

 

 月面 グラナダ

 

 どうやら鼠が1匹潜り込んでいるようだな だがあの鼠・・・そうかここまで目立たぬよう身分を偽装してまで来たという事はそういう事か。

 

 なるほど ならば我々の目的の為餌を与えてやるのがいいかもしれん 上手く行けば全ては我々の手の中に転がり込んでくる可能性もある たとえそう転ばずとも我々にデメリットは無い

 

 「了解しました では例のネタを掴ませます。しかしダーゴル少佐・・・本当によかったのですか?」

 

 「なに君は命じられた事をしておればよいのだ これからマハの存在はさらに増す、その時君はどこに居たいのだ?あとは分かるな?」

 

 「はっ!」

 

 さあこれがどう出るか 

 

 

 

 

 

 

 

 

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