宇宙
※アレックス視点
あの士官の話に嘘偽りは一切無かった 今目の前で広がっている光景はまさに地獄絵図そのものであるように感じられたのだ。 あの巨艦、大艦隊が一瞬のうちに消滅してしまった、これが俺のやったことである。
死んだ。恐らくは何万、いやそれ以上だろう人間が・・・俺が殺したのだ。
これでよかった、仇を討ったのだ 奴等宇宙人共のやろうとしていたことを考えれば当然の報い・・・
だが言葉でどう強がったとしても体の震えは止まらなかった、俺は結局こんな事しか出来ない人間だ ヨハンナ一人すら救うことが出来なかったじゃないか
こんな悪魔のようなマシーンに乗って俺は・・・
いやまだ終わってない、ここまでやったのだ、ならば最後まで未来に遺恨の残らないよう徹底的にやってやる。
この後まだ今回の件もそうだが極秘作戦と言うのは俺に下されていたのだ
情報部からもたらされた情報によればサイド3のコロニー、スウィート・ウォーターが大規模な反政府勢力の拠点になっているとの事であった。
つまりはそれの撃滅だ。この機体を使えば造作もないことであろうが、その作戦の内容は最悪コロニー自体の破壊すら許容されていたのだ。
また多くの命を手に掛ける事になる、だがこんなことは全て終わらせる、奴等さえ居なくなれば!
いいさ、俺が全部やってやる 例え大量虐殺者と言われようがもう全て終わらせる。
宇宙 サイド3 コロニー スウィート・ウォーター
※サラ視点
エドゥが月に行ってから1ヵ月ほどが経過したが特に彼からの連絡は無い 無事だとは思うけどやはり心配になる。
あれから私達海賊部隊は連邦軍の輸送艦を襲撃してMSを強奪する作戦を決行、予想よりも抵抗は少なく簡単に作戦を成功させられたのだ。
パパが今の私をみたらどう思うだろうか?たぶんショックを受けると思う・・・慣れというものは恐ろしいもので今やっていることに対する罪悪感は日に日に減っていき今では殆どそんな感情は抱かなくなっていた。
そんなことを考えていると木星の仮装巡洋艦テミストが入港してくる様子が目に入ってきた。
艦から何やら血相を変えたオーソシエさんが飛び出してきて大急ぎでどこかに行ってしまった。
そういえばそろそろ木星の艦隊が地球圏に到着する予定だったような・・・
何かあったのだろうか? それにしてもあんな作戦が本当に実施されればかなり大規模な戦争になってしまう・・・本当ならそんな事起きないほうがいいのだけれど私の口からは木星の人達に何も言えることは無いし意見を挟む権利なんて無いのだから・・・
そんな時だった、港にまたもう1隻、さっきの木星の艦艇よりも遥かに小型の艦が入港してきたのは
あれはエドゥが乗っていった艦!戻ってきたんだ!
私は駆け寄り中から降りてきたエドゥに話しかけるが何やら様子がおかしい
「おかえり!・・・で、どうだったの?」
「サラ、君は今すぐにここを離れたほうがいい。クワック・サルヴァーの本当の目的が分かったが君には危険な目に合わせるわけにはいかない。」
「え?それって・・・」
その時、1発の銃声が響いた あの方角は・・・
それを聞いてエドゥは走り出した
エドゥにはああ言われたけど私は今ここから離れるつもりは無かった だって私から頼んだことだもの、最後まで見届ける必要がある。