アポステル・ドクトル
年齢不明
所属不明
ザンスカール残党に12年前と今回新たに仕事依頼してきた組織の一員。
現在の組織の名称や活動、目的は一切不明だが活動拠点は宇宙である。
再び敵機を発見し頭部バルカンで応戦する。数発直撃するも撃墜するほどのダメージは与えられない。
「チィッ!威力不足か!」
すぐさま回避運動を行いビルを盾にしながら戦う。
敵機のビームライフルが傍をかすめビルが火を噴く。
相手のゾリディアがビームシールドを装備していないことが幸いだった。もし装備していたら、勝ち目はさらに薄くなっていただろう。
「敵機はどこだ・・・上!?」
自分の真上からゾリディアがビームサーベルを構え斬りかかってきた。
何とか機体を後ろに倒して回避するもマシンガンがサーベルに切断されてしまった。
「ええい!ならこいつはどうだ!」
敵機の至近距離からサンドバレル(砂状の重金属粒子を詰めた弾丸)を発射した。
散弾が敵機の頭部、ザンスカール製の特徴的なカメラ・アイセンサーにめり込む。サンドバレルをもろに食らいゾリディアはビルに叩き付けられた。
その隙に頭部バルカンと60mmガンポッドで機体の右腕、つまりビーム・ライフルに向けて射撃。ビームライフルの破壊に成功するが向うも黙ってやられているわけではない。
ゾリディアは胸部バルカンで反撃、直撃弾をもらってしまった。
「この程度!」
ジェムソンは原型機のジェガンより装甲は強化されている。この程度のバルカンではダメージは少ない。
よし距離を取ろう。向こうにはもはやこちらを撃墜できる飛び道具はない、そう判断して俺は機体を後退させる。が敵機は小型MSである。おいそれと逃がしてはくれなかった。
ゾリディアは体勢を立て直し再びサーベルで追撃してきた。
バルカンとガンポッドで応戦するがシールドで防がれてしまった。敵機の装甲とシールド表面に火花が散りながらもゾリディアは距離を確実に詰めてきた。
俺は左肩のシールドにあるスコップを取り外し構えた。
「正気の沙汰じゃないが。のってくれよ」
俺は賭けに出た。どのみちこのまま格闘戦に持ち込まれれば勝ち目はない。
敵機がついにそのサーベルの間合いでこちらを攻撃できるぎりぎりまで接近してきたその時に俺はスコップを敵機のやや上に放り投げた。それにゾリディアは一瞬反応してしまった。
その隙に左肩のフレキシブル・シールドを前に出し機体をタックルさせた。
金属同士のぶつかる重低音があたりに響き衝撃でMSのエアバッグが作動した。
「グッッ!だがこれならさすがに」
エアバッグが再び収納されると俺は機体を起き上がらせて敵機を正面にとらえた。
ゾリディアは沈黙していた。大型MSともろに衝突したのだ。質量はこちらが上、いかにパイロット保護機能があろうとただでは済まないだろう。
やれた・・・
実戦は初めてではなかったが対MS戦はこれが初だ。
なんとか生き残った・・・いや大金星と言うべきだろう。
しかも敵機、ゾリディアを確保できた。パイロットも生きていればいいが。
他は大丈夫だろうか。少なくとも核爆発は起きていないということはジェムズガンは撃破されていないはずだ。
もっともジェムズガンの配備されているブロックに敵機がいなかった、もしくは他の敵機はビーム兵器を装備していなかったのかもしれない。このゾリディアは単独でテロを起こしたという可能性もある。
とにかくこれは大きな前進だ。たとえこのゾリディアがあの12年前の事件と無関係でもこの機体の入手ルートか何か判明すればもしかしたら少しは事件の真相解明に近づくかもしれない。
やってやるさ、絶対に。サラ、必ず奴らを見つけ出して裁きを受けさせる。
俺は心の中でそう呟いた。