宇宙 サイド3 コロニー スウィート・ウォーター
※サラ視点
「なんですって!ありえない!だってメモリークローンの技術は・・・」
「それについては君たちは大いなる誤解をしているようだから説明しておこう。何もメモリークローンの技術は最新技術ではないのだよ、確かに私は肉体的なクローンに比べて難易度が高いと言ったがそれは既に死亡した人間の記憶を再生させる場合の話であり生きている間に記憶の引継ぎを行なうことが出来るのであればそう難しいものではないのだ。ああそれとついでにこの話もしておこう、この組織の皆が希望を抱いているシャア・コンテニュー・オペレーションだが脱出ポッドのサイコフレームを用いたとしても完全な記憶の復活は難しいだろう、引継ぎを行なわなければ完全な再生は不可能なのだ、あれでは個体本来の記憶、自我が勝りシャアの記憶は断片的にしか発現しないであろうな。」
「そんな・・・」
アポステルさんがその発言を聞き項垂れる。その様子は今にも倒れこみそうなほどであった。
「貴様一体何者だ?一体いつからこんな事を・・・」
「私か?私の名前など聞いたところで君達は知らないだろう、私はアムロ・レイやシャア・アズナブルのような有名人ではないからね。だが知りたいのなら教えよう、私の名前はジョン・バウアー。」
「ジョン・バウアー?」
「ああ、そうだ。それが私の本名。いやかつてのオリジナルの名前と言ったところか・・・そして私が本物のマフティーである。こちらの方は聞き覚えがあるだろう?」
「マフティー!!そんな!?だって彼の正体は既に・・・」
「ああ、親愛なる彼は唯の飾り、表向きのリーダーでしかない 実質的な組織の運営は私の手で行っていたのだからな。」
「そうか、今回もまた貴様は自分の駒を欲して、シャアを利用してかつてと同じようなことをしようとしていたわけだな。」
「その通りだよ、最も閣下にとってのティターンズと同じく私にとってのマフティーと言う組織は唯の道具に過ぎなかったがね、それは今のこのズィー・ジオンも同じことだがな。」
「貴方はそうやって何人の人間を利用してきたの?あなたは否定するかもしれないけどシャアだって、マフティーだって世の中を良くしようとそれに命を賭けて戦ってきたって言うのに・・・」
「まだ君達は分かっていないようだな、いや君達ではなく人類全体がそうだと言うのが正しいのかもしれん、マフティーの掲げていたお題目は反連邦と言う事柄であり地球人類の粛清であった、だがよく考えてみろ?何も地球を汚染しているのはアースノイドだけではないのだ。結局組織としてのマフティーは地球環境破壊の原因を連邦政府だけに押し付けあたかも宇宙に暮らすスペースノイドには責任がないかのように扱っていたからね、そうではないのだ、地球を汚染しているのは人類という種族全体でありその責任も全体に課せられるものなのだ、たとえ今地球上に残っている人間全てを抹殺しても問題は解決しない、人類全てを粛清の対象にして初めて地球環境再生は成るのだ。」
「それは貴方のエゴですよ!」
「サラ、こいつに何を言っても無駄だ。」
その時だった コロニー全体に警報が鳴り響いたのは
「ダーゴルの駒が来たか、君達も逃げ出すなら今のうちだぞ?最もあれから逃げるのは難しいだろうがな。」
私はこのコロニーに接近してくる存在をなんとなく感知していた 理由は分からないがそれが誰であるか分かっていたのだ
「エドゥ、私決着をつけてくる、たぶん外にはアレックスが来ているから・・・」
「それは本当か?しかしコロニーの守備隊とズィー・ジオンの戦力も対応するだろう・・・彼と話し合う前に撃墜されてしまうかもしれんぞ?」
「無駄だよ、あれには通常のMSではまず対応できん、パイロットの腕前がアムロ・レイクラスともなれば話は変ってくるかもしれんがな。・・・だが君にやる気があるのならばこいつを渡そう。」
サルヴァー氏が私に何やらカードキーを投げつける
「なに?サルヴァー貴様、サラに何を・・・」
「もしやるつもりならば13番倉庫に行ってみろ、君に素質があれば止められるかもしれんぞ?」
「サラ、こいつの口車に乗るな!また何を企んでいるかわからんぞ。」
「ううん、たとえそうでも私はやらなくちゃいけない。でもサルヴァーさん!私は貴方の言っている事なんて一つも肯定できない、だから彼を止めるのは私の為であって貴方の為じゃない。エドゥ・・・ここはお願い、私行ってくる。」