宇宙
※ハルミトン視点
完全に敵機を捉えていた こちらの近接武装 ミノフスキー・ヴァリアブルスライサーが直撃すれば間違いなくこの勝負は決着 そこで終わりであるはずであったのだ。
しかし剣は空を切る 敵が目の前から忽然と消えたのだ。
ありえない 確かにあの機体はこちらと同じシステム搭載機 常識を超えた性能であることは確かなのだがそれはこちらにも言えることである 肝心なのはその動きをこの俺が感知できなかった事・・・そのことである。
「どこだ!?どこに消えた!?」
その時こちらに敵機のビームキャノンが四方から襲い掛かる まさかまだファンネルを残していたのかと思ったがどうやら違う・・・この威力はファンネルではなくSEシステムを用いたビームキャノン・・・一体何が起きている!?
「馬鹿な・・・この俺が!!動きすら読めないなだと!?」
ついに数発の直撃を受けてこちらのバリアーがダウンしてしまった。
敵の動きがまるで見えない 一体どうなっているんだ ありえない!!この俺が!!俺はネクスト・ワンだ、こんなことがあっていいはずがない!!
「おのれ!トラック・フィン!!」
しかしこのトラック・フィンですら敵の動きに追従することは出来なかった・・・
クソ!!当たりさえすれば・・・その隙にトラクタービームで追撃して動きを止めることが出来るというのに・・・
「何故だ!!何故当たらん!?そこか!?」
俺はこの機体に備えられている最強の武装、最初にあのクィンマンサのバリアーを一撃で破ったSEヴェスバーを発射するがやはり当たらない、いやそれどころかその隙に敵が背後に回り込むことを許してしまったのだ。
「俺の背後を!!?ウガゥッッ!!」
敵がサーベルでこちらのSEヴェスバーを破壊、さらにヴァリアブルスライサーを所持している腕さえも切断されてしまったのだ。
ありえない!!この俺が負ける!?しかも女に!?
「こんな事が!!」
俺は苦し紛れに頭部のガンポッドからビームを乱射するが当然のように当たらない。
何故あのような動きが出来る!?奴は赤い彗星だとでも言うのか!?
駄目だ、ここではまだ終われない!!そうだ!!俺は少佐に期待されているのだ!!俺は選ばれた人間・・・ガイア・エンペラー実現の為に俺は!!そんな俺がこんな奴にやられていいわけがない!!俺はこいつらのようなその他大勢の人間ではない!!
「もう終わりです、投降してください!貴方の負けです!」
敵機から通信が入る、いつの間にか敵は俺の正面に位置してこちらにサーベルを突き付けていたのだ。