宇宙
※アレックス視点
あれは一体・・・それよりあれが発射された方角には・・・
「サラ!あれは一体・・・データではアレキサンドリア級と出ているが・・・」
「分からない・・・あんな艦見たことなんて・・・」
その時だった、向こうの艦艇から通信が入ったのは・・・
「いやはや、君達には感心しているよ、素晴らしいね これで私の計画を台無しにしていなかったら尚良かったのだがね。」
「クワック・サルヴァー!!」
「その声はあの時の!?」
「だがね、私はまだ諦めてはいないのだよ、今の一撃は月を標的としたものだからな、この威力なら着弾地点は壊滅的な被害を受けているはずだ。」
「なんだって!?」
「貴方って人は!!何でこんなことを!!」
サラ機がビームキャノンを手に取りあの艦艇に攻撃を仕掛けるがバリアーのようなものに阻まれてしまい攻撃は無効化されてしまった。
「何故だって!?それは勿論地球再生の為・・・いや、これはもはや不確実な方法・・・私の悪あがきだがね。」
「!?」
「今の攻撃での月の都市の被害は恐らくは甚大、そのような攻撃を受けたとあれば月の反地球勢力は勢いづく可能性は高いのだよ、今現在月はどちらかと言えば新連邦だからね。」
「そんな馬鹿な!?今の攻撃が連邦が引きを越したものならばともかくそうではない!!貴様の思うようになど・・・」
「分かってないな、要するに月の人間がどう思うかなのだよ、さらなる一撃を加えれば私の理想が成就する可能性もあるのだよ!!そしてだ!!この先の時代、そう遠くないうちに戦争が起きるだろう、それもあの一年戦争に匹敵する規模のな!その時だ、宇宙の新連邦派勢力を減少させる事こそが連邦政府を崩壊せしめる要因になるであろう、このソア・キャノンで歴史の流れを変える!次目標は新連邦派コロニー数基!!」
「貴様!!」
「アレックス!この人にはもう何を言っても・・・」
もはや俺の機体は戦闘能力と言えるものは既に失っていた、サラの方もあれを止めるだけの武装など持ち合わせていないだろう。
だがもうこれ以上犠牲など出させない、覚悟を決めるしかないだろう・・・そう、あれを止める方法が一つだけ存在するのだ。
「サラ、今まですまなかった、なんて謝ったらいいか・・・俺には結局何もできなかった・・・だけど短い間だけだが君にまた会えてよかったと思ってる。」
「アレックス!?一体何を・・・」
「俺はあれを止める、もうこれ以上誰かを死なせやしないさ。」
「止める!?一体どうやって・・・まさか!!」
「ああ、そうだ。それしか方法は無い。」
「そんな!!駄目よ!!絶対にそんな事!!」
「いやもうこれしか方法が無い、あれの自弾発射にどれだけのチャージ時間が掛かるか分からないが恐らくはもう猶予は無い・・・」
俺は機体をあの艦艇に向かって直進させる、だがサラ機に静止されてしまった。
「ならせめてこれを持って行って!」
サラ機から上部が切断されたシールドを手渡される。
「これ・・・サイコ・フレームで出来てるから・・・もしかしたら奇跡を起こせるかも・・・せめてこれだけでも持って行って!」
「ありがとう、助かる。・・・じゃあなサラ、幸せにな。」
奇跡か・・・確かにこの素材はそう言った現象を引き起こしたことがあるという・・・この機体の材質にも一部サイコ・フレームが使用されているが・・・いや今起こさなければいけないのは俺の行動だ、奇跡ではない。
今度こそあの艦艇に俺は急接近する それにしてもあれはトンデモない艦艇のようだ 見た目でいえばアレキサンドリア級の上部構造物を取っ払って巨大な砲を取り付けたような外観である。
「カミカゼで止めようというのか!だがもう遅い、ソア・キャノン エネルギー臨界!!」
俺があの砲の前に機体を到達させた時にはもう発射されようとしていた、遅かったか・・・
光が目の前に広がっていくのが感じられた この光は・・・
なんだか暖かく感じる・・・ そうか・・・俺はやっと・・・