宇宙
※サラ視点
私は光が広がっていく光景を目にしていた
アレックス機があれの前に立ちふさがったその行為はどう見ても無謀であり誰の目にもあれの発射を止められるなんて思いはしないだろう。
しかしそれは起きたのだ アレックス機から発せられた光 サイコ・フィールドはあの攻撃を押しとどめた 私からも力があそこに吸われていくのを感じた いや私自身から力を差し出したと言ったほうが正しいかもしれない。
あの巡洋艦に搭載されている砲のエネルギーがどれほどのものかは私には分からない・・・だが膨大なものには間違いないだろう、それを押しとどめたのだ
暫くの間私は放心してしまった・・・気が付いたときにはあの巡洋艦もアレックス機も目の前から消失してしまっていた 巡洋艦のエネルギーを考えれば自爆か・・・爆発してしまったのかもしれない だがコロニーに損傷は見受けられなかった・・・フィールドが押しとどめてくれたおかげかもしれない。
「アレックスは・・・」
アレックスと・・・クワック・サルヴァーがどうなったか、結論から言えばそれは最後まで分からないままになってしまった。
私の死を感じ取る感覚が無くなってしまったのだ・・・力を吸われていく感覚があったのでそのせいかもしれない。
私はNTだったのだろうか・・・確かにこの機体を扱えた、サイコミュもだ・・・
でも結局何一つ私は出来なかった もしもっと早い段階で私自身が自分の力に気が付いていれば結果は変ったのだろうか?恐らくは答えなんて出ないだろう 何が正解で間違いかなんて神様でもなければ分からない・・・
その時機体に通信が入った アポステル・・・いや、アザリアさんからであった。
「大丈夫か?それにしてもあの光は・・・」
「ええ・・・全部終わりました・・・全部・・・」
それからのことはなんだか自分でも実感があまり感じられない時間になってしまった。
私の前から皆いなくなってしまった もう頼れるものはいない・・・いやそんな事ではお腹の子は・・・
この後の検査で発覚したことだが私が妊娠していることが判明したのだ。
「・・・でこれからどうする?このままここに残るという選択肢もあるが・・・」
「いえ、何とか私一人で・・・いや二人で生きてみようと思います。」
「その顔は止めても無駄なようだな、以前私が言った事を覚えているか?」
「・・・はい。私は宇宙では平穏に暮らせないと言ったことですよね?」
「ああ、あの時はああ言ったが・・・それでも君は行くつもりだろう、少しばかり協力しよう、別人として生きてくための手伝いくらいしかできんがね。」
「ありがとうございます・・・あの!・・・アザリアさんはこれからどうするんですか?」
「私か?・・・私はやはりシャアの、赤い彗星の可能性に賭けてみようと思う・・・たとえ完璧ではなくても彼に私は賭けてみたい。」
「そうですか・・・アザリアさん・・・今までありがとうございました、貴方の事は絶対に忘れません。」
今後ズィー・ジオンは彼が率いていくことになるだろう そうすれば彼の名前を耳にすることくらいはあるかもしれない・・・だが恐らくはもう会うことは無いだろう
宇宙 某所
※ダーゴル視点
まさか先生があのような物を隠し持っているとは驚いたがまあ事は計画通りだろう 月の被害は想定外だが問題は無い 先生が居なくなったことで
「しかし少佐・・・SE関連の技術の破棄なんてそんな事・・・それに我々は手放してもズィー・ジオンの連中はあれを手放すとは到底思えません!」
「安心するんだなガーノー少尉、