今回の妖怪も創作物です。実際、このような話が伝わっていることはありませんので予めご了承ください。
それでは本日もお楽しみください! 本編、レッツゴーー☆
(はい、まあ言うより実際に体験してもらった方がいいでしょう)
──じ、実際に……?
私がそう思うと同時に聞いたこともない言葉が耳に入ってきた。{ってこれが漉き十の声?}そう言えばテレパシーのようにして私の脳内に響く声は何度も聞いているが、実際の声は聞いたことがなかった。
すると突然足が痺れ始めた。{いつの間に正座になってたっけ?}と思いつつ足を崩そうと体を右に傾ける。その瞬間──私の左側に電球が落ちてきた。私は思わず「ひゃあっ!」と叫びさらに体を右に傾ける。
(どうして、体を右に傾けたんですか?)
──どうしてって、足が痺れたからなんだけど……。
そう思いながら電球を拾う。机の上のライトがついているためあまり暗くはない。
(けどさっきまで正座してましたよね)
──そ、それは……。
戸惑いを隠しきれずに動揺する私。
(それが帳の力なんです。理論的には説明できないようなことで主を危険から守る、ということが)
「って、帳は妖怪だったの!?」
思わず声を上げてしまう。
(あれ、言ってませんでしたっけ?)
──言われてないよ!
(それは失礼しました。それでは「帳」について軽ーく説明していきますね)
帳は先ほど言ったように、理論的には説明できないようなことで主を危険から守る、妖怪です。一応実体はありますが普段は見えないようにされています。
井上式分類では偶然として『仮怪』に分類されていますが実際はまあお分かりのとおり真怪です。
KACでは今から30年ほど前に有怪として認定され、日本妖怪共同連盟に所属していただいております。
最初に帳に関する情報が入ったのは昭和50年。某妖怪が「アイツって連盟入ってんの?」と言ったことがきっかけでした。帳は私たち妖怪や怪異の大多数からは視認されません。しかし、見鬼という体質が付与された彼には、まあ女性かもしれませんが、視認することができたのです。
私たちは慌てて帳についての情報を探すも、一部の妖怪・怪異からしか視認されないため、見鬼の体質を持った方、何故か知らないけど見える方を総動員して昭和63年、ついに帳を有怪認定することができたのです。
ちなみに帳は主を守るといいましたが、後々残すべき人を守っているそうです。良かったですね、美樹さん。
──わ、私が……残されるべき人……?
私は我に返ってその意味を深く考える。
(帳本人に理由を聞けたらいいんですが……)
{私が残されて何になる……の?}と思いながら漉き十の話を待った。
しかし、その後漉き十からの返答はなかった。
というわけでいかがだったでしょうか!!
感想・評価などお待ちしておりますし、良かったら知り合いにこの「音槌政旨」という一介の小説投稿者の名を広めていただければ幸いです。
それではまた、明日の小説でお会いしましょう!サラダバーー☆