それでは本日もお楽しみください! 本編、レッツゴーー☆
(あ、そういえば)
紙を折りたたんだ途端、話を変える漉き十に少し遅れながらも心の中で──どうしたの? と返す。
(いえ。井上博士の分類法と見妖社としての分類法が違うことって説明してましたっけ)
──い、いや……。そもそも分類法自体説明してもらってないし……。
(そういえばそうでしたね)
{─おっと、加減を間違えて後半まで伝えてしまった。やはり加減が難しいな。─}などと弱く思いながら私は漉き十の話を聞き始めた。
まずは井上円了博士の分類を説明しましょう。
妖怪は大きく『実怪』と『虚怪』の二つに分けることができます。
『実怪』とは、実際に現実で起きた現象、のことです。まあだからと言って全てが本物の妖怪とは限らないんですけどね。
で、『虚怪』とは、人間が勝手に生み出しただけの妖怪、のことです。実際にあったことではないないので『虚ろ』という字が使われています。
さて、その二つをさらに二つずつに分類することができます。『実怪』は『仮怪』と『真怪』に。『虚怪』は『誤怪』と『偽怪』に分けます。
『仮怪』とは、実際に起きた超常現象でなんとか人間が論理的に説明できそうな怪異のこと。そして重要なのが、「例え今現在解明出来ていない超常現象であっても、この分類に入れておくべきということ」です。だから『仮』の怪なのです。
『真怪』というのがこれまたややこしくて。いくら解明できなかったとしても最初は『仮怪』に分類されます。その中で実際にその怪異が他の三つのどれでもない時に限り『真怪』に分類されます。
『誤怪』とは、人間の恐怖心などによっての見間違えや錯覚、のことです。「幽霊の正体見たり枯れ尾花」というのはまさにこのことです。
『偽怪』とは、人間によって「意図的に」作り上げた偽物の怪異、です。夢男なんかも実は『偽怪』ですね。
続いて我が見妖社の分類を説明しますね。分かりにくいのでちゃんと聞いといてくださいね。ん、足が痺れた?別に正座である必要はないですよ。
まず、見妖社妖怪分類法、私たちはKAC(Kenyosha Apparition Classification)と呼んでいますが、それの大前提として、全ての妖怪は存在するところから始まる、ということです。これがどういうことか分かりますか?美樹さん。
すっかり聞くことに集中し始めた頃漉き十から問われる。{─全ての妖怪は存在するところから始まる?井上さんの分類でだと最初は仮怪だったかなんだっかに分類してるんだよね、ってことは存在しないことから始まる……─}私はうつむいて考える。
「ってそもそもが違うじゃん!!!!」
思わず顔を上げて声に出してしまう私。{─大家さんから怒られたら嫌だな─}などと思いながら漉き十の言葉を待つ。
そうなんですよ。まあ補足として井上博士の分類法も紹介しますが、基本的にはKACを使うので。はい。じゃあKACについて説明しますね。
というわけでいかがだったでしょうか!!
感想・評価などお待ちしておりますし、良かったら知り合いにこの「音槌政旨」という一介の小説投稿者の名を広めていただければ幸いです。
それではまた、明日の小説でお会いしましょう!サラダバーー☆