それでは本日もお楽しみください! 本編、レッツゴーー☆
KACは先ほど言った通り、まずは存在するところから始めますが、そこから文献等を集めて、我が社の推察班と考証班が動いて、人が作り出したもの、自然現象など、見間違いによって生まれたもの、を無怪として分類します。具体的には付喪神や土蜘蛛などですね。これらについてはいつか説明します。
で、残ったものがすべて存在する怪異、有怪なのですが、これで実在する怪異として認定されたわけではありません。
まず日本妖怪共同データベースでその怪異を検索し、日本妖怪共同連盟に所属しているか、確認済みかを調べます。入っていればもう仕事は終わりなのです。
しかし、入っていない場合、その怪異の知り合いに聞くなり、文献を読み漁るなりして、その怪異が起こる場所に向かい、その怪異と遭遇する必要があります。そしてもし、半年以上調査しても遭遇できなかった場合、無怪に分類されます。
そして、遭遇することができた場合、日本怪異共同連盟の一員になるよう促します。その怪異が連盟に入ることになればすぐに日本妖怪共同データベースに、所属怪異として登録し、近くの見妖社支社の一員になってもらいます。しかし加盟しなければデータベースに、確認済怪異として登録するだけにとどまります。
さて、分類としてはそんなところでしょうかね……。ちょっと詳しすぎるところまで説明した気もしますが。
長い話が終わったが、私は心の中にもやもやを抱えていた。するとそれを見透かしたかのように漉き十が問うてきた。
(あれ、なんだか微妙な表情をしてますが)
{─へっ、なんで分かったの!?─}などと思いながらその疑問を口にした。
──結局あなたは一体何が目的で私のもとへ来たの?
すると漉き十は、えっ?という顔をした。
(だからそれは、妖怪が不特定多数の人に知られる危機だからですよ)
{─だーかーらーそういうことじゃないっての!─}
──まず一つ。どうして私なの?
(嫌でしたか?)
──いや、そういうことじゃないんだけど。
私は紙飛行機が飛んできた方向を見てそう伝える。すると漉き十はよく分からないことを口にした。
(あなたには帳があるからです)
──ト……、トバリ?
(はい。帳簿とかの帳で『とばり』と読むんです)
──別にそういうことを聞きたいんじゃないくて。帳って何?
私は冷めてきたかぼちゃの煮物を食べながら伝えた。もしかしたら口を開かなくても言いたいことを言える、というのはとても便利なことなのかもしれない。
(あー、そもそも帳がどういう意味かはご存知ですか?)
──なんか覆う幕みたいなもんでしょ?
(はい。ご名答です。で、こちらでは『全てから守られる力』という意味で使われています)
──す、全てから守られる!?
というわけでいかがだったでしょうか!!
感想・評価などお待ちしておりますし、良かったら知り合いにこの「音槌政旨」という一介の小説投稿者の名を広めていただければ幸いです。
それではまた、明日の小説でお会いしましょう!サラダバーー☆