隣の一等星   作:Re:GHOST

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お待たせしましたあぁぁぁぁ!!やっと小説書けるよ.........

今回は少し刺激強めですかね。まぁ3日も待たせましたし、ね?(謎)

久しぶりの17話目です!



一夜限りの秘密

 だって無理でしょ、あんな期待の眼差しで見られたら。君たち断れる?無理でしょ。よって俺は悪くない、世界が悪い。

 

「どうしたの〜?」

 

 自分の家のソファーに座り、自己擁護していると、日菜に心配されてしまった。ああ、そうだよ。俺は入れちまったんだよ!家に日菜を入れちまったんだよ!

 

「あー大丈夫」

 

 今日に限って両親は飲みに行くとかいいだして、家にいないし。まぁあの二人仲いいし、たまーにある事だからご都合主義って訳でもないが。それにしても恥ずかしい。もう二人で家のソファーに座っていることが恥ずかしい。新婚さんかよ。

 

 日菜が事務所でのレッスンを終え、俺の家に泊まりに来た。家の人はと聞くと「あたしの家、今日誰もいないんだ。おねーちゃんはリサちーの家に泊まってるし、両親は.........知らない〜」こんな感じだ。

 

(取り敢えず、飯でも作るか)

 

「ご飯作るけど、何か食べたいのある?」

 

 一応、日菜はお客様なので、夕ご飯のリクエストを取る事にする。

 

 冷蔵庫の中、何入ってたっけ。プリンと牛乳とチーズと.........あれ、俺ってもしかして乳製品大好きキッズだった?

 

「なんでもいいよ!でも、愛情がこもった料理がいいな!」

 

 いっぱい入れます。なんなら愛情入れすぎて血液まで入れないように頑張ります。

 

「じゃあ、ハンバーグにしようか」

 

 ひき肉、玉ねぎ、ハンバーグミックス。ついでにチーズもあるのでチーズインハンバーグなんてのも出来てしまう。

 

「ハンバーグ!?それは楽しみ!」

 

「じゃあ、少し手伝ってくれる?」

 

 俺は、この軽はずみな発言を、今とても後悔している。

 

 ✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕

 

 皆さんは地獄絵図というものをご存知だろうか。その名の通り、地獄の光景のことである。そしてそれは、今まさに俺の目の前で起こっていた。

 

「るんるらるんっにさりげなく〜」

 

 え、何その訳の分からないダークマターは.........俺、ハンバーグこねてって言ったよね?地球外物質の製造なんてお願いしてないよね?しかも口ずさんでる曲もなんか違うし。

 

 日菜がなんと表現したらいいかわからない色彩をした物質をこねている。本人はとても楽しそうに料理しているのだろうが、傍から見ると研究者にしか見えない。

 

「え、えっと日菜さん?大丈夫ですか?」

 

「うん!ばっちりだよ!これおねーちゃんに作ってあげると、いっつも美味しいって言ってくれるんだよ!まぁ、作業工程は見せたことないけどね!」

 

 いや、そんな化学兵器生産工場を見せたら、あの人卒倒しちゃうよ。ってか俺の聞き間違えじゃなきゃ美味しいって聞こえたんだが。嘘だろおい。紗夜さん、優しすぎだろ。日菜の料理を食べているうちに味覚破壊されてしまったのか?刷り込みで美味しいと思い込まされているのか?

 

(こりゃ、俺の方でもいくつか作っといた方がいいな)

 

 ちゃんとレシピ通りの、美味しいハンバーグを自分で作ることを決意した瞬間であった。

 

 ✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕

 

 そんなこんなで料理も作り終わり、食卓に出揃った。あれ、日菜のハンバーグ美味しそう.........って普通の人はなるんだろうけど俺はならねぇぜ!?それ意味わからんもんばっか入ってるもんな、さっき見たもん!ほら、俺の作ったtheシンプルなハンバーグ美味そう。

 

「「いただきます」」

 

 取り敢えず自分の作ったハンバーグを1口。うーん美味い、チーズもちゃんと溶けてるな。

 

「冬夜君!食べてみてよ!」

 

 出やがったな、見た目だけハンバーグ野郎。でも日菜の事だからなんだかんだで若干美味いかも。ほら、マズさの中に光るものがある、見たいな?

 

「い、いただきまーす」

 

 箸で掴み、恐る恐る口へと運ぶ。紗夜さん、僕に勇気を!

 

「どう?」

 

 .................なにこれ、美味すぎる。極上のハンバーグをここに見つけたり。

 

「うっま!え、日菜これすげぇ美味いよ!」

 

 先程の調理工程からは想像もつかないような繊細な味だ。俺のハンバーグが陳腐なものに思えるくらいには。

 

 やっぱり天才は天才だったってことか.........参りました。こんな子が毎日ご飯作ってくれたらなぁ.........って思ったけど週3でいいや、家事は夫婦で分担しないとね。というのは建前で、あの暗黒物質食い続けたらどうなるか分からんというのが本音だ。

 

 

 そんな調子で箸も進み、もう食べ切ってしまった。ああ美味かったぞ.........

 

 今は2人で皿洗いをしていて、この後どうするか考えていた。うーん客人に床やソファーで寝かせる訳には行かないし.........お母さんの布団で寝てもらうか。

 

「日菜、寝るところだけど」

 

「もちろん、一緒だよね!」

 

 うん、もう驚かないぞ。なんとかして説得しよう、流石に倫理観というものがあってですね.........

 

「それはまずいだろ。ほら、日菜アイドルだろ?色々とさ」

 

「今日のあたしはただの氷川日菜。アイドルなんて関係ないよ」

 

「そうだけどさぁ.........」

 

「もしかして、あたしと寝るの.........嫌?」

 

 嫌とか嫌じゃないとか、そういうことではないんだけどな。いや俺ヘタレですよ?きついよそんなの。心労で死んじゃうよ。

 

「嫌.................じゃない、です」

 

 でもそこは男の子。断るなんて選択肢は毛頭ないぜ!俺のベッド狭いからリビングに布団引いて寝るか。

 

「ほんとに?」

 

「うん、ほんと。ほら、布団取りに行こ」

 

 距離感が分からないけど、俺も日菜に、もうちょっと寄り添ってもいいかもな。これは違うと思うけど。

 

 客人用の布団を取りに、押し入れへと向かう。襖を開け、普段は使わない小綺麗な布団を取り出す。布団を2ついっぺんに運ぶというのは意外に難しく、前が見えない。

 

「大丈夫?」

 

「なんとか、ね」

 

 ゆっくりゆっくり、コケないようにリビングへと運ぶ。目的の場所へ着き、布団を下にバサッと落とす。ついでに持ってきた枕もぼふんっと投げる。

 

「えいっ!えへへ〜きもちいいー」

 

 布団にダイブした日菜が気持ちよさそうに目を細めている。

 

「なら良かった。ふぁ〜あ.........俺も眠い」

 

「早く隣に寝なよ」

 

「うん、そーする」

 

 ああ、眠いなぁ.........まだ8時くらいだが、ちょっと疲れた。さっさと寝てしまおう。でも、隣に日菜がいるのか。ちょっと非日常過ぎてやばいな。

 

「よいしょ」

 

 布団の中に入り、一息つく。ちなみに日菜は家に来る前に、一旦帰ってお風呂に入っている。つまり隣がエデン状態。しかも、パジャマ。

 

 あぁ、ちょっとそれは刺激強すぎだよぉ!魅力がたっぷりすぎるでしょ!煩悩よ、消えろ消えろ。

 

「電気消すね」

 

 我が家はリモコン1つで電気も消せるしテレビもつく高性能リモコンなのだ!だから親父が動かないでダラダラしちゃうんだよ。俺も動かないからお互い様だけど。

 

 暗闇に包まれるリビング。右隣にいる日菜の顔もわからない程、暗い。

 

(これマジで体に毒だわ、さっさと寝よう)

 

 隣に女性が寝ている、ましてやそれが好きな子だ。心臓が爆発しそうになるのも仕方ないことだ。

 

「おやすみ、日菜」

 

「うん、おやすみ」

 

 こうして、俺と日菜の、はちゃめちゃお泊まり会は幕を閉じた。

 

 

 

 ―――――筈だった。

 

 

 ✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕

 

 時刻はただいま、体感でAM:2:00頃。俺は今、人生最大の局面に差し掛かっていた。

 

「えへへ〜」

 

 俺が寝苦しさを感じて1度起きてみたら、なんと、後ろから日菜に抱きつかれていた。女の子特有の肢体の柔らかさに脳が痺れたような感覚を覚える。

 

「ど、どうかした?」

 

「別に〜」

 

 別に〜って意味わかんねぇよ!なんも用ねぇのに抱きつくやついねぇよ!あ、ここにいたか。ってか、ああもう、体くっつけてくんな!恥ずかしくないのか!?

 

「ただ.........」

 

 急に日菜が口ごもる。さっきまでの快活なしゃべり方は微塵も感じられない。

 

「ねぇ」

 

 たった一言、それだけで、硬直してしまう。多分、これは直感だが、この子は今からとんでもないことを言うだろう。だって日菜のそんな声は聞いたことがない。だから、これからする話はとても大事な話なのだろう。確信に近い何かがあった。

 

「あたしが冬夜君のこと」

 

「好きって言ったらどうする?」

 

 ほれ見ろ、言った通りじゃないか。とんでもないことを言ってきた。本当にこの子はよくわからない。いきなり抱きついたり告白まがいの事をしてくるなんて。でも、彼女は今、本気なんだ。本気で俺と話をしようしている。それに嘘で答えるなんて、俺には出来ない。

 

「俺も好きだよって言う」

 

「日菜のことが大好きだって」

 

 これでいいんだ。恥ずかしいとか、柄じゃないとか関係ない。本気で来ている人に、嘘や虚実で答える方が恥ずかしい。だから俺は、ありのままの気持ちを伝える。日菜に思ってる気持ちをそのまま。

 

「.................そっか」

 

「じゃあ、いいよね」

 

 集中しなければ聞き取れないような声量で、日菜が呟く。

 

「あたし、独占欲強いんだ」

 

 そんな事を言った、次の瞬間。

 

 俺は日菜にキスされていた。

 

 よく、初キスの味は甘酸っぱいとかレモンの味に例えられるが、実際のところ、よく分からなかった。ただ、幸せな気持ちになったことは確かだ。

 

「んんっ.........」

 

「ぷはっ」

 

「ひ、ひな?」

 

 とても長い、初キスが終わった。俺は動揺でうまく呂律が回らず、舌足らずな喋り方になってしまう。

 

「これは一夜限りの秘密だよ。あたしと冬夜君だけの」

 

「ひ、みつ?」

 

「そう。今からすることは誰にも秘密」

 

「わかっ、た」

 

 そうか、これは秘密なんだ。じゃあ、大丈夫か。

 

 どんどん、日菜に堕とされていくのがわかる。秘密ということを盾にして、理性のタガを外しに来ているのだ。そして今、現に外れた。

 

「そうだ、跡も付けちゃお」

 

 日菜が俺の首に顔をうずめ、強く跡を付ける。いわゆるキスマークというやつだ。実際に体験してみると、とてもくすぐったいもので、声が漏れ出してしまう。

 

「ひ.........な.........」

 

「んんっ.........とうやくん、好きだよ」

 

「お、れも.........」

 

 これは一夜限りの秘密。

 

 2人だけの、秘密。

 

 

 ✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕

 

 

 .................また俺はなんつー夢を見たんだ。はぁ.........

 

 朝になり、濃厚な夢から覚める。隣には日菜がすやすや寝ていて、昨日の出来事が夢であったことを、嫌でも自覚させられる。

 

 寝起きの気分をスッキリさせるために顔を洗いに行く。洗面所へレッツゴー。

 

  と思ったのだが予想外の事態が発生した。

 

 .................これやばいでしょ。

 

 洗面所の、大きな鏡に写った俺の首筋には、しっかりとキスマークの跡が残っていた。

 




明日も更新できるか微妙な感じ.........短くても許してください多分上げます。

日菜ちゃんが積極的になってきましたね。次も楽しみにしていてください。

ではこの辺で。

今回もお読みいただきありがとうございました!
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